2005年03月27日

愛・地球博の行方・・・

万博幻想(ちくま新書 526)
吉見俊哉著


今世紀最初の万博、愛・地球博が開幕しました。 それに合わせたかのようなタイムリーな出版。

1970年(管理人の生まれる以前・・・)の大阪万博は、高度成長を遂げた日本の、輝かしい未来の象徴でした。しかしながら万博の裏側には、誘致によって開催地の経済効果を当て込んだ、政治的な思惑が常に付きまとっています。沖縄の“本土並み”発展を目論んだ海洋博。首都機能移転問題と絡んだ、つくばの科学万博。そして、オリンピック誘致に敗れた名古屋のルサンチマンに端を発する、愛・地球博。

愛・地球博に当事者として関わった著者は、博覧会が経済発展による「輝かしい未来」信仰から、環境博覧会へと変貌する過程を目の当たりにします。“ミスター万博”堺屋太一をはじめとする知識人や市民運動が、万博の歴史とどう関わってきたのかも、興味深く描かれています。新書とはいえ300ページの、読み応えあるボリュームです。

果たして、愛・地球博は我々に何を残してくれるのでしょうか?


(3月27日読了)



posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・思想交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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