2005年11月01日

衝(笑)撃の社会学

マッツァリーノさんは、イタリア生まれです。
かつて「日本は水と安全はタダである」とおっしゃったユダヤ人の作家イザヤ・ベンダサンは、実は日本人だと言われていますが、マッツァリーノさんが偽名なのかどうか私は存じません。

反社会学講座
パオロ・マッツァリーノ著

 


マッツァリーノさんは、恣意的なデータ解釈から無理やり社会問題を作り出し、誰か(何か)を悪者に仕立て上げる、社会学という学問の暴走を批判します。
社会学によって悪者にされるのは、少年犯罪だったり、パラサイト・シングルだったり、フリーターだったり、少子化だったり…です。

例えば少年犯罪。
近年、少年の凶悪犯罪が急増しているとされています。確かに、平成に入って少年の凶悪犯の検挙件数は増加傾向にあります。しかしながら、最も少年の凶悪犯が多かったのは昭和35年(8,000人以上)で、最も少なかった平成2年のなんと6.9倍です。
さらに当時の少年=今の50〜60代前半による凶悪犯罪は、平成13年には1,237件もあったそうで、キレる少年よりもキレる壮年を何とかせねばならないのでは?…と思ってしまいます。

こんな調子で、きっちりとデータを使って通説とは全く反対の結論を導き出す、反社会学講座。フリーターやパラサイト・シングルだって、見方を変えれば社会に活力を与ているのです。実は社会学を批判しつつも、読んでいるうちに社会学的思考が身に付いてしまう本なのでした。
単に笑える本が読みたい!という方にもオススメです。

(10月30日読了)

こちらもどうぞ『スタンダード反社会学講座



posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 22:15| Comment(10) | TrackBack(0) | 社会・思想交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。