2007年01月02日

スパモン様の見えざる手

この世は5分前に何者かによって作られた、過去の記憶や太古の化石・遺跡とともに…
そう言われると明確に否定することはできません。

宇宙はビッグバンによって誕生し、生命は進化を続けて今のような姿となりました。
一方で、世界は聖書に記されている通り神様がお作りになったのだと信じる、キリスト教原理主義ファンダメンタリズム)があります。アメリカでは、ファンダメンタリストが進化論とともに創造説を学校で教えよと主張しています。
ただ、創造主がキリスト教の神だと教えるのでは政教分離に抵触するので、最近では何らかの知的な存在(もちろん、キリスト教の神を想定)が世界を創造したのだとするインテリジェント・デザインID)説というのが登場しています。


反★進化論講座



ボビー・ヘンダーソン著 / 片岡 夏実訳


古代人の平均身長は、なぜ現代人より低いのか?
地球には重力があるが、そのパワーの源泉は現代科学でもよくわかっていない。実は目に見えないモンスターが、人間が宇宙へ飛び出さないように、スパゲッティのような細長い無数の触手で人間の頭を押さえているのだ。しかし、現在の地球の人口は古代とは比べものにならないくらい増加したので、モンスターの触手の押さえる力が弱くなっている。だから身長が伸びた。
世界の創造主はスパゲッティ・モンスターである。
ダーウィン進化論やニュートン力学が全てを説明できないように、ID説も仮説に過ぎない。ID説を学校で教えよと言うのなら、同様に空飛ぶスパゲッティ・モンスター説も教えられなければならない。

この『反☆進化論講座』は、進化論を否定するために書かれた本ではありません。
進化論を否定するID説に対抗するために、ID説の理屈をそのまま使って立ち上げた新宗教の福音書(?)なのです。

かつて病気は悪霊の仕業で、患者から悪い血を抜けば病気が治ると信じられていた。これが現代医学よりも効果がないと言えるだろうか。悪い血を抜いたおかげで悪霊は撲滅されたのだ…
オカシイと思いつつも、反証しようのない論理。カルト宗教は、このような手口であなたに近づいてくるのかもしれません。
カバーの折り返しには、こんな一文があります。
本書を楽しく読み進めれば、
知らず知らずのうちに、
アブナイ宗教や、
もっともらしいトンデモ科学の
手口にだまされない能力が、
身につく!

2007年、皆様によき笑いがありますように!

↓スパモン様のお姿をご覧になりたい方はこちら
http://www.venganza.org/

(1月1日読了)
管理人のひとりごと


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 11:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 自然科学交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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