2007年05月05日

靖國問題解決します!?

今から約1100年前、藤原氏を中心とする貴族たちが政権を握っていた平安時代。京の都から遠く離れた坂東の地に、独立政権を樹立しようとした男がいました。
平将門です。

志半ばで討たれた将門の首は、都から故郷・坂東の地へ向かって飛び、力尽きて落ちた場所が将門の首塚(東京都千代田区大手町)であると言われています。
また、藤原氏によって失脚させられた菅原道真の生まれ変わりだと噂され、道真・崇徳院とともに日本三大怨霊と呼ばれることもあります。将門の首塚に危害を加えた者には祟りがあるとの伝承も有名です。



QED〜ventus〜御霊将門

またまた高田崇史氏のQEDシリーズです。
ventusのサブタイトルが付く作品は、歴史ミステリの形をとった観光ガイドで、本作にはもはや現代における犯罪は登場しません(笑)
むしろ「ventus」作品は(一種のファンサービスと割り切って)歴史上の謎の推理に絞るべきで、取って付けた事件のようなものは不要です(かえって作品の質を落としています)。
ただし時系列順では『河童伝説』よりも前になるので、私のように順番を逆にして読まないほうが良いです。
読んだ日は世間ではGWにもかかわらず仕事だったので、本作で観光気分を味わいました(苦笑)

今回の旅は、神社詣で&墓参りが趣味の薬剤師・桑原崇(通称タタル)が、お花見を強引に将門ゆかりの地ツアーに変更し、将門が実は怨霊ではないことを証明しようとするものです。
そして「将門公の祟り」と噂された大蔵官僚怪死事件・GHQ事件の真相も推理します(このネタを楽しむには秋庭俊帝都東京シリーズを読んでおいたほうがいいでしょう)。

桑原崇は、最初に訪れた靖国神社で「A級戦犯分祀問題も政治家の参拝問題も、先人の智慧であっけないくらいに簡単に解決できる」と語ります。俺一人の妄想に過ぎないかも…と断っていますが。
靖国問題のあっけないくらいに簡単な解決法は、結局タタルの口からは最後まで明かされません。物語のどこかにヒントが隠されているのでしょうか?

(5月4日読了)



posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 22:52| Comment(4) | TrackBack(0) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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