2007年07月15日

時速100kmで衝突したら…

物理学…この三文字を見るだけで、いかにも難しそう。
そんな物理学の世界を、私たちの身近な存在であるクルマのメカニズムから解説しようというユニークな本が出ました。



クルマでわかる物理学

クルマの走る・曲がる・止まるから運動法則、エンジンから熱力学の法則を学ぼうという主旨ですが、クルマの話はあくまで「掴み」。物理現象やクルマのメカニズム用語の解説もそこそこに、いきなり数式のオンパレード。
表紙のうたい文句は「大学生から技術者まで楽しく学べる物理の教科書」
…素人向けの本ではないですね(笑)
それでも各章末のコラムが面白くて、数式なんて全く解らない文系人間でも(クルマ好きなら)読んで損はありません。

著者・古川修(ふるかわよしみ)氏は、元ホンダのエンジニア。4WS(四輪操舵)や二足歩行ロボットなどの革新技術開発の責任者を歴任してきました。
一般に作業着は汚れの目立たない色にしますが、ホンダの作業着は白。あえて汚れの目立つ色にして、整理整頓に気を使うようにしているそうです。こんなウラ話もコラムで読めます。

日本の自動車アセスメント(JNCAP)での、正面衝突における胸部障害値の基準は60G以下。衝突速度が時速50qでは、車体の衝突エネルギーの吸収ストロークは33cm必要になります。衝突速度が時速100kmになると1m31pも必要です。このような空間を車内にとることは不可能なので、いくら最新の安全ボディをまとったクルマでも、時速100kmで衝突したら助かりようがありません。
みなさん、安全運転を心がけましょう!

(7月15日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学技術交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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