2007年07月16日

やっぱり宇宙は面白い

本を読むという行為は、人の意識を別世界へと誘います。
特に宇宙がテーマの本は、スケールが大きくて妄想をもてあそぶのにもってこいです(笑)
当blogではたびたび宇宙本を紹介してきましたが、ブルーバックス桜井邦朋氏の新刊が出たので読んでみました。
桜井氏は宇宙物理学、特に太陽の専門家で太陽活動と気候変動の関連を指摘しています。また宇宙における人間の存在意義について言及したり、大学の裏側を暴露したりと多彩な著作で知られる面白い研究者です。



宇宙物理学入門


タイトルが物理学ですから、おカタい内容です。それでも160ページほどのコンパクトな体裁なので、気軽に読める入門書です。
宇宙全般を取り扱っていますが、特に星(恒星)ついて多くが割かれています。宇宙論については最終章にまとめられています。

太陽では、水素ヘリウムに変化する熱核融合反応が起こっています。
太陽ほどの大きさの星は、中心核の水素がヘリウムに変換され尽くすと膨張し赤色巨星となります。続いて脈動変光星惑星状星雲へと姿を変え、最後は白色矮星となってその生涯を終えるのです。白色矮星は太陽と同程度の質量を持つのに半径は地球程度しかない、非常に高密度の天体です。
太陽の8倍よりも質量の大きな星の最期は、超新星と呼ばれる大爆発を起こし、中性子星へと姿を変えます。中性子星は質量は太陽程度なのに半径は10qほどしかなく、その密度は1立方センチメートルあたり1億トンという想像を絶するものです。
さらに太陽よりも40倍以上質量の大きい星は、ブラックホールになると考えられています。

地球上から望遠鏡で観測できる宇宙の姿には限界があります。宇宙論の飛躍的な発展は電波天文学のおかげです。NASAの探査機WMAPによって、これまで120〜200億年と考えられていた宇宙の年齢が137億年(±2億年)であると明らかになりました。
それでも宇宙には、まだまだ謎が多く残されています。
あとがきによると、太陽や地球になぜ磁場があるのかは未解決の問題なんだそうです。

(7月15日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 01:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 自然科学交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。