2007年12月31日

人気シリーズのお約束(笑)

ミステリ小説が人気シリーズに成長すると、登場人物を使った派生作品が出てきます。
探偵・榎木津礼二郎が暴れまくる京極夏彦氏の『百器徒然袋』シリーズや、天才科学者・真賀田四季博士を描いた森博嗣氏の『四季』シリーズなど。
当blogがたびたび交遊している高田崇史氏のミステリ『QED』シリーズからも、登場人物の過去を掘り下げる連作短編集が登場しました。



QED〜flumen〜九段坂の春

収録作品は『九段坂の春』、『北鎌倉の夏』、『浅草寺の秋』、『那智瀧の冬』の4編。
『九段坂の春』は桑原崇(通称タタル)の中学時代、『北鎌倉の夏』は棚旗奈々の高校時代、『浅草寺の秋』は小松崎良平の大学時代、『那智瀧の冬』は御名形史紋の大学院時代の物語です。
全く別々の物語が、最後には一本につながる構造となっています。

歴史の謎に高田氏なりの解釈を加えるのが『QED』シリーズのスタイルですが、本書でも比重は低いものの、歴史上の出来事が物語の味付けとなっています。
『春』は万葉集、『夏』は鎌倉で命を落とした大塔宮・護良親王、『秋』は今年の大河ドラマの主人公だった山本勘助、『冬』は熊野・那智の信仰という具合です。

『QED』シリーズ本編の次回作は『諏訪の神霊』です。
1月発売、こちらに期待しましょう。

(12月28日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 17:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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