2008年02月13日

続・諏訪は神秘に満ちている

諏訪大社の御柱祭・御頭祭を題材にした小説といえば、もう一冊。
あやかしの語り手・加門七海氏による伝奇ホラー作品『呪の血脈』です。
加門氏は小説の以外にも風水・陰陽道の研究本やオカルトガイド本を書いており、心霊体験が豊富なことでも知られています。



東京の大学で民俗学を研究する宮地紀之は、諏訪信仰の源流を求めて長野県の山村・鎌木に入ります。
諏訪大社の御柱祭では、切り出される神木に目印となる薙鎌を打ち込みます。諏訪から離れた鎌木の山中で、宮地は薙鎌が多数打ち込まれた木を発見するのです。彼は木の幹にナイフを突き立て、薙鎌を引き抜きました。
そこへ鹿を追っていた村の猟師たちが現れます。

猟師たちは、鎌を引き抜いた宮地の行為を咎めました。
ご神木を傷つけてしまったからには改めて「祭り」をせねばならず、祭りには宮地も参加せねばならないと言います。そして「祭り」が失敗した場合には「裏の祭り」をも執行せねばならないのだと…
村人の話によれば、裏の祭りを執り行えるのは神主の末裔である高藤家の者だけです。しかし高藤家は、村を捨てて東京に移り住んでいます。
またとない研究対象にめぐりあった宮地は「裏の祭り」の秘密を知ろうと、高藤を探し出す行動に出ます。

東京に戻った宮地は、墨田にある高藤家を訪れます。
なぜか目の前で人の死にたびたび遭遇する、高藤正哉。彼は自分の呪われた家系から逃れようと、人との交流を避けて暮らしていました。
しかし正哉の妹・は、祖父から聞かされた高藤家の伝承に惹かれており、高藤の血を復活させたいと言い出します。
高藤家が代々受け継いできた「裏の祭り」とは?
宮地との出会いは、彼の呪われた血を呼び覚ますのか…

(2月11日再読)

【不純文學交遊録・過去記事】
諏訪は神秘に満ちている


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。