2008年05月18日

デジタル地球儀

地球の気温や海流の変化を映し出す「デジタル地球儀」を体感しました。
スケールは1000万分の1。考案したのは、文化人類学者の竹村真一氏(評論家・竹村健一氏の長男)です。
デジタル地球儀が設置されているのは、福井市のエコライフプラザ。5月18日、デジタル地球儀を使って地球環境について解説するデジタル地球大学が開催されました。

「光環境と植物進化」をテーマに、福井大学医学部の吉井裕准教授(生命物質科学)が講演。
地球に植物が誕生し、植物が酸素を放出したことでオゾン層が形成され、生物の陸上進出が可能となりました。かつて二酸化炭素が大部分を占めていた地球の大気が、植物によって大きく変えられたのです(ある意味、大規模な環境破壊)。
私たちは「地球にやさしく」するのではなく「人間と現生動植物にやさしく」すべきだと、吉井さんは持論を語りました。

地球温暖化については、人類が排出するCO2の増加によると考えられているが、地球の気温上昇によって海洋が放出するCO2が増えることも併せて解説しました。
地球温暖化をすべて人為的なCO2増加のせいにするのも、すべて自然要因だとするのも、両極端な説はどちらも「怪しい」と言う吉井さん。ただ、産業革命以降の気温上昇と大気中のCO2増加は相関しており、人類の文明活動が地球温暖化に寄与していることは間違いないとの立場でした(1970年代の寒冷期については触れず…)。

デジタル地球儀が示す気温の上昇は、南半球のほうが北半球よりもずっと緩やかでした。南半球の気温上昇が緩やかなのは、人口が少ないので人為的な影響が出にくいのか、あるいは北半球よりも海洋面積が広いからなのか、理由はよく判らないそうです。
東京などの大都市で気温を測定することは、ヒートアイランドの影響があって適切ではありません。また、平均気温の観測地点に偏りがあることも否定できないようです。

今回の講演は、地球史的な視点で環境問題を捉えていたことと、地球温暖化を中立的に解説していたことで、非常に共感できる内容でした。
デジタル地球大学は毎月第3日曜日に開講されていて、参加は無料(申込不要)です。
でも、駐車料金が高かった…

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ラベル:地球温暖化
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 22:39| Comment(4) | TrackBack(0) | 書を捨てて街へ出る会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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