2008年11月09日

ふたりの小室サン

11月4日、音楽プロデューサーの小室哲哉氏が、詐欺の容疑で大阪地検特捜部に逮捕されました。
小室プロデューサーは、芦屋市の会社社長に806曲の著作権を10億円で売却する仮契約を結びましたが、実際には著作権は音楽出版社に譲渡されており、小室プロデューサーに売買する権利はなかったのです。
前妻が差し押さえている著作権を解除するためとして、会社社長に先払いさせた5億円は、借金の返済に充てられていました。

1996〜1997年には2年連続で高額納税者番付の4位にランクインするなど、1990年代に絶頂を極めた小室プロデューサーでしたが、近年は事業の失敗で多額の借金を抱えていたようです。
しかし私は、1990年代の彼の音楽には全く馴染みがありません。
私の知る小室哲哉とは、1980年代のTM NETWORKでの活動です(ライブを観たこともあります)。
1984年にデビューしたTM NETWORK。その楽曲の多くで作詞を手がけていたのが、シンガーソングライターで小説家の小室みつ子氏でした。なおTM NETWORK初期の作品では、西門加里(カーリー・サイモンに由来)名義になっています。
ちなみに小室哲哉氏と小室みつ子氏は、親戚ではありません。
miccos.com 小室みつ子 personal site
※「最近何してんの?」で、小室プロデューサー逮捕についてのコメントが読めます。



Actually, As Always 小室みつ子

TM NETWORKの作詞家ということで手に取った小室みつ子氏の本。なかでも面白かったのは、集英社文庫コバルトシリーズから出ていた「久里子シリーズ」でした。
推理作家アガサ・クリスティみたいな名前の女子高生、阿笠久里子(名付け親は不条理SF作家の叔父)。ドジだけどどこか憎めない彼女が、身のまわりで起こるトラブルを探偵気取りで解決します。
久里子シリーズは『シンデレラは待てない』、『スノウ・ホワイトが危ない』、『ピノキオはあきらめない』、『マーメイドは忘れない』、『ハートビートは止まらない』の5冊。表紙&本文イラストも小室みつ子氏が描いています。
5作目が出たのはTM NETWORK全盛期の1988年。音楽の仕事が多忙になったせいか、残念ながら久里子シリーズの続編は出なくなりました。
小室みつ子氏の小説作品は、大原まり子岬兄悟両氏(この2人は夫婦です)による爆笑SFアンソロジー『SFバカ本』シリーズにも収録されています。



笑壷 小室みつ子 他


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 00:57| Comment(12) | TrackBack(1) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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