2009年02月15日

農政に「NO」を!(前編)

相次ぐ食品擬装に毒入りギョーザ事件、世界経済を襲った食糧・原材料価格の高騰…私たちの食への不安はつのるばかりです。
しかし我が国の食糧自給率は、わずか40%(カロリーベース)。
こんな日本に誰がした?



農協の大罪 山下一仁

こんな本を待っていました!
日本の農業をダメにした農協農林族議員農林官僚。「農政トライアングル」の大罪が、いま暴かれます。

コメには輸入禁止に等しい、778%もの高関税が課されています。
WTO(世界貿易機関)はコメの高い関税を認める代わりに、日本が低関税で一定量のコメを輸入(ミニマムアクセス)することを求めています。汚染米の不正転売事件の背景にあったのが、このミニマムアクセス米でした。
農業協同組合(農協)が高い関税を維持したいのは、コメの高い国内価格を維持したいからです。コメが高く売れれば、農家に高い肥料や農薬が売れます。
高い米価を支えているのはコメの供給制限、つまり減反です。政府は減反した農家に対して、補助金を出しています。補助金の原資は私たちが納めた税金であり、消費者は税金を払って高いコメを買わされているのです。

コメの内外価格差が縮小した現在、778%もの関税は必要ありません。関税を引き下げて減反をやめれば、コメの価格は大きく下がります。そうなれば日本のコメにも競争力が生まれます。
平時にはコメを輸出し、緊急時に備えて自給率を高める…本書は、自由貿易と食糧安全保障は両立するとの主張です。
日本の農業のGDPは4.7兆円(2006年)ですが、これは農業保護額とほぼ同じ。つまり保護がなければ、日本の農業のGDPはゼロ%なのです。
無駄な農業補助金をやめれば、財政支出は削減され、食料品の価格も下がり、農業が活性化します。これぞ景気対策ではありませんか!

以上は、ほんの序の口。
金融や保険の分野においても、わが国トップレベルの巨大企業体である農協。その真の姿を明らかにする、中身の濃い新書です。

つづく


ラベル:農業
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(2) | 政治・経済交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。