2009年12月29日

さよなら、夢水清志郎。

講談社青い鳥文庫の『名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ』が、今年でついに最終巻。シリーズ開幕当初は中学1年生だった亜衣真衣美衣の岩崎三姉妹も、卒業の時を迎えました。
高校受験を目前に控えた三姉妹が通う虹北学園で、最後にして最大の事件が…



卒業
はやみねかおる 著

三学期に入った虹北学園。
謝恩会の実行委員長に選ばれたのは、レーチこと文芸部員の中井麗一。会場を探すため、岩崎三姉妹とともに使われていない旧校舎に入りました。
春休みに取り壊される旧校舎には、数々の伝説や怪談があります。なかでも「開かずの教室」が、もっとも恐ろしいとか。
旧校舎は、どの教室も物置代わりにされていて、使えそうにありません。残るは3階の奥の教室です。

最後の教室の扉は、なかなか開きません。
扉には内側から、無数のお札が貼り付けられていました。全ての窓には鍵が掛かっています。つまり、この教室にお札を貼った者は、密室から抜け出したことになります。
そして黒板には「夢喰い」の三文字が…
四人は、伝説の「開かずの教室」を開けてしまったのです。

そのとき「Dream Eater(ドリーム・イーター)」とつぶやく声。三年の三学期になって突然やってきた金髪の転校生、ユーリ・ローストーンでした。
(ユーリは、日本語が読めないはずなんですが…)
彼女は「開かずの教室」の伝説に、関わっているのでしょうか?
そして虹北学園の三年生たちは、無事に卒業式を迎えることができるのでしょうか?

15年間続いた夢水清志郎シリーズは、残念ながらこれで終了。とあるミステリガイドブックで、児童書ながら大人の読者をも唸らせる本格ミステリと紹介され、一時期は新作を発売日に買うほど熱中しました(恥ずかしがらずに、書店の児童書コーナーへ直行!)。私のお気に入りは『消える総生島』です。
最終巻は、500ページを超える大著となりました。第一作の『そして五人がいなくなる』で、5人の子供たちを消した怪人「伯爵」が、本作で再登場するのも読みどころです。
はやみね先生、是非とも『神隠島事件』を読みたいのですが…

(12月29日読了)

【不純文學交遊録・過去記事】
私が愛する名探偵
メフィスト賞の傾向と対策
ふたたび、あかきゆめみし…


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2009年12月28日

日本史を創った男

かつてはお札の代名詞であり、日本の歴史上最も知名度の高い人物の一人である、聖徳太子。大国・隋と対等の外交関係を結んだ遣隋使、十七条憲法と冠位十二階の制定、法隆寺の建立など、その業績は枚挙に暇ありません。
しかし、聖徳太子は架空の人物だったとする説があります。「聖徳太子不在説」の代表的論者である大山誠一氏の新著が出たので、交遊しました。



天孫降臨の夢
大山誠一 著

大山氏は、聖徳太子と同時代のものとされる史料には8世紀以降の語が用いられており、すべて後世の創作であると断定しています。
それでは随書倭国伝に登場する倭王アメタリシヒコ(姓は阿毎、字は多利思比孤)とは、一体誰なのでしょうか。
推古天皇は女帝であり、聖徳太子はいなかったとなると…大山氏の答えは、蘇我馬子です。
随書の成立は、隋の滅亡からわずか18年後。当事者は存命しており、直接取材することも可能です。後継王朝の唐による脚色や曲解はあるにせよ、日本書紀よりは信憑性が高いといえます。
なお大山氏は、アメタリシヒコとは大王の美称「天足りしヒコ」であると解釈しています。

本当は蘇我馬子が大王であり、馬子を消して代わりに充てられたのが、用明・崇峻・推古の実際には即位していない三代の天皇だったとするのが、大山氏の説です。
聖徳太子とされた厩戸皇子、太子の父である用明天皇、そして推古天皇の陵墓は、飛鳥から遠く離れた河内にあります。河内は蘇我氏の旧勢力地であり、マイナーな蘇我系皇族は河内に葬られました。
一方、欽明天皇、蘇我稲目・馬子といった蘇我大王家の有力者は、飛鳥の巨大古墳に葬られています(本書は、見瀬丸山古墳を蘇我稲目の墓だとしています)。

乙巳の変(大化の改新)で蘇我大王家を滅ぼした天智・天武皇統と藤原氏にとって、蘇我氏の事績を消し去ることは至上命題でした。そうして生まれたのが日本書紀であり、聖徳太子であると。
蘇我馬子が成した数々の事績は、聖徳太子こと厩戸皇子のものとなりました。さらに女帝の推古天皇を「即位」させることで、[推古天皇−聖徳太子]の治世を顕彰し、[持統天皇−草壁皇子]母子の皇統を強固にすることができます。
自らの直系に皇位を継承させたい持統天皇と、天皇の外祖父として権力を確立したい藤原不比等。両者の思惑が一致したところに、万世一系の皇統を物語る、日本書紀の天孫降臨神話が編まれたのでしょう。

本書を読んでスッキリするどころか、ますます古代史の真相が分からなくなりました…

(12月27日読了)

【不純文學交遊録・過去記事】
アマテラスとタカミムスヒ
女帝の密かな陰謀
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2009年12月23日

聖域か?文化財か?

本日は、天長節(天皇誕生日)でございます。
天皇陛下は12月15日、中華人民共和国の習近平副主席と会見されました。
「30日ルール」を破った会見に、天皇の政治利用ではないかとの声が上がり、天皇と憲法をめぐる小沢一郎民主党幹事長の発言も物議を醸しました。

宮台真司先生によれば、天皇の国事行為とは「天皇がしなければならない公務」ではなく「内閣が天皇にお願いしてもよい公務」です(『天皇と日本のナショナリズム』)。
そもそも外国の首脳との会見は、国事行為ではありません(憲法に国事行為として明記されているのは、外国の大使及び公使を接受すること)。小沢幹事長は日本国憲法を理解しているのでしょうか?



天皇陵論
外池昇 著

今回の会見に限らず、皇室をめぐる議論はデリケートです。
例えば、天皇陵の問題。
実は、天皇陵は古代のままの姿ではありません。江戸時代末期になされた文久の修陵によって、それまで荒れ放題だった歴代天皇の古墳の形が整えられ、拝所が設けられました。いわば天皇陵は、このとき「作られた」のです。
天皇陵とは考古学の問題ではなく、近世・近代史の問題である…こう主張するのが外池昇氏です。

陵墓参考地とは、誰が葬られているのか分からないが、天皇・皇族のものだと考えられる墓です。
実は、宮内庁書陵部には『陵墓参考地一覧』なる内部資料があり、そこにはなんと(誰だか分からないはずの)陵墓参考地の推定被葬者が記されています。
宮内庁が管理する天皇陵には、実際の被葬者は別人ではないかとの異論があるものが少なくありません。かつて宮内庁は、陵墓指定の変更を検討したようなのですが、実現には至らずにいます。

陵墓の場所がハッキリしないのは、なにも古代の天皇ばかりではありません。
南朝の天皇である第98代長慶天皇は、大正時代になるまで即位が確認されていませんでした。正式な天皇として認めた以上、陵墓が必要となります。しかし長慶天皇陵の伝承地は全国にいくつもあって、決定は難航したそうです。
本書には、天皇陵をめぐる知られざるエピソードが、豊富に収められています。ちょっとお堅い本ですが、興味をもった話題から読んでいけば楽しめるでしょう。

天皇陵は、聖域か文化財か…
世界で最も永く続く王室の歴史を物語る、天皇陵。しかし、古墳の発掘は必然的に破壊をともない、完全に元の姿に戻すことはできません。
発掘しなくても出来る調査はあります。私は「開かれた皇室」なんて求めませんが、宮内庁は天皇陵の被葬者を公開の場で再検討し、改めるべきは改めていただきたいと願います。
日本国民が、世界に誇れる皇室であり続けるために。

(12月17日読了)

【関連サイト】
天皇陵(宮内庁)
【不純文學交遊録・過去記事】
巨大古墳の主は誰?
天皇陵、発掘。
おやめになったらどうするの?
ラベル:古墳
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2009年12月18日

エコカーはエコか?(後編)

本書の主張には概ね同意しますが、ひとつだけ難点を…



ハイブリッドカーは本当にエコなのか?
両角岳彦 著

両角氏はプリウスについて「ハイブリッドシステム側の論理」に合わせて運転すると燃費が良いが、自然な感覚で運転すると燃費が悪くなるとして、批判しています。要するに、欧州車と比べてフィーリングが不自然であり、走りの質感が低いと。
これには異論があります。
プリウスユーザーは、ハイブリッドシステムのスイートスポットを探すことに運転の楽しさを見出しています。クルマの癖を見つけて最大限の性能を引き出す、これはまさしくスポーツドライビングです。
クルマの自然な運転感覚なんて、人類の長い歴史の、ここ数十年で身に付いたものです。プリウスには従来型のクルマとは異なる、ハイブリッド車なりのドライビングプレジャーがあると思います。

走りは、クルマの最も重要な要素です。そして欧州車の走りや、環境・安全に対する意識の高さを、まだまだ日本車は多く学ぶべきでしょう。
しかし速く走ることだけが、クルマの楽しみではありません。そして大多数の自動車ユーザーにとっては、走行性能よりも、使い勝手の良さや故障しないことの方がはるかに重要です。
ハンドリングやサーキットのラップタイムでクルマの優劣を論じてきた、オタクな自動車ジャーナリズムが、かえってクルマの楽しみ方を偏狭にして、クルマ離れを加速させたのではないでしょうか。

本書が指摘するように、ハイブリッド車は生産・廃棄時に多くのエネルギーを消費するため、ライフサイクル全体での環境負荷が、従来車よりも大きく改善されているとは言えません。カタログ表記通りの燃費性能が発揮できないことも事実です(これはハイブリッド車に限りませんが)。
私がプリウスに乗っているのは、エコカーだからではありません。メカニズムやデザインに興味をもったからです。もちろん、クルマは燃費が良いに越したことはありませんが。

3代目プリウスとの交遊を始めて、半年が経ちました。
ストップ&ゴーを繰り返す市街地での燃費は、確かにカタログ表記に遠く及びませんが、それでも20km/lを超えます。郊外では、カタログ燃費を超えることも可能です。高速燃費も20km/lを超えます。
先日、冬タイヤに交換しましたが、スタッドレスタイヤとホイールは、前々保有車から流用しています。タイヤを買い換えなくてもいいのが、私にとってなにより一番のエコです。

(12月7日読了)


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2009年12月14日

エコカーはエコか?(前編)

なかなか景気回復の実感は湧きませんが、政府の経済対策のおかげで、自動車販売は復調しています。
来年3月までの新車購入補助金は、9月まで延長される見通しです。エコカー減税と新車購入補助金を混同している方がいらっしゃるようですが、エコカー減税はもともと平成24年まで(取得税は24年3月、重量税は24年4月まで)の措置となっています。

今年はトヨタ・プリウス、レクサスHS、ホンダ・インサイトなどハイブリッド車が大ヒットし、電気自動車の三菱i-MIEVも発売を開始。エコカー元年と呼ばれています。
では、電気で走ればクルマは本当にエコなのでしょうか?



ハイブリッドカーは本当にエコなのか?
両角岳彦 著

ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池自動車…それらはみな「エコカー」として、ひと括りにして語られます。しかし、それぞれ長所・短所があり、全ての面においてエコであるとは限りません。
本書は、エコカーに対する世間一般の誤った認識を正すべく書かれています。

ハイブリッド車や電気自動車は、内燃機関車よりも製造時に多くのエネルギーを消費します。
さらにハイブリッド車や電気自動車が普及すると、近い将来、モーターやバッテリーの廃棄も問題となってきます。
生産から廃棄に至るまで、クルマのライフサイクル全体での環境負荷を低減してこそ、真のエコカーです。

日本の自動車行政や、メーカーの姿勢にも疑問を呈します。
日本車の燃費は、カタログ表記(10・15モード)を良くすることを最優先にしているため、実用燃費との乖離が大きくなりがちです。
そして政府のエコカー減税は、車重が増えて燃費が悪化すると減税対象になるという、矛盾を抱えています。

従来型の内燃機関車も、ハイブリッド車に劣らない燃費性能を獲得しつつあります。フォルクスワーゲンのTSIDSGに代表される、ダウンサイジング過給エンジンと高効率トランスミッションの組み合わせは、高速燃費でプリウスに迫ります。ディーゼルエンジン仕様では、逆転する場合もあるでしょう。
欧米のメーカーからも、ハイブリッド車が現れ始めています。ハイブリッドでは日本が世界をリードしているという認識は、もはや通用しないかもしれません。

本書は決して、ハイブリッドカーを否定しているのではありません。
両角岳彦氏は、初代プリウスの革新的なメカニズムに惚れ込んで、長期テストを繰り返してきました。ハイブリッドの可能性を信じているからこその、日本の浅薄なエコカーブームに対する苦言なのです。

(つづく)

【不純文學交遊録・過去記事】
エンジンはないほうがいい!(前編)
エンジンはないほうがいい!(後編)
205万円の衝撃(前編)
205万円の衝撃(後編)
景気回復の救世主?(前編)
景気回復の救世主?(後編)
イニシャルD
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2009年12月07日

私が愛する名探偵

本好きの理想である「食う、寝る、読む」の毎日。これを実践しているなんとも羨ましい人が、名探偵の夢水清志郎です。
長身痩躯で、いつも同じ黒のスーツに黒いサングラス。元は大学の論理学教授だというのに、論理の破綻した非常識な言動で、生活力はまるでなし。いつもおなかを空かせていて、食べ物を見ると急に元気になる。
ミステリには個性的な名探偵が登場しますが、彼の奇人ぶりは群を抜いています。

小中学生向けなので殺人事件は一切起こらないが、幻想的な謎を論理的に解決する本格ミステリ、講談社青い鳥文庫の『夢水清志郎事件ノート』シリーズを、久しぶりに読んでみました。



ハワイ幽霊城の謎
はやみねかおる 著

フランスのシャンボール城を模した豪邸に住む、世界的な大富豪・アロハ山田一族。明治維新の頃にハワイへ渡った、日系移民の子孫です。
山田家の先代当主は7年前、当主の双子の兄は45年前に行方不明となりました。地元では幽霊にさらわれたと噂されています。
また、山田家の始祖は入植地で地元の呪術師とトラブルとなり、呪いを掛けられたのだとも言います。

山田コンツェルン後継者のアロハタロウ山田は、名探偵の夢水清志郎に幽霊城の謎を解いてもらおうと来日しました。
ハワイの日系人社会には「なぜユメミズに頼まなかったのか?」との言い伝えがあるのだとか。かつてユメミズなる人物がやってきて、ありとあらゆる事件を解決し、人々に笑顔をもたらしたと。彼こそが夢水清志郎の先祖である、夢水清志郎左右衛門だったのです。
清志郎左右衛門は、夢水清志郎事件ノート大江戸編『ギヤマン壺の謎』『徳利長屋の怪』でも活躍しています。

もちろん夢水は、幽霊城の失踪事件を見事に解き明かします。
ハワイの警部から「日本には名探偵が大勢いるのか?」と訊かれた彼の答えは…
「日本には、名探偵が百人以上仕事しているビルなんかもあるんですよ」
これには声を出して笑ってしまいました。清涼院流水氏の『JDCシリーズ』のことですね。小学生にはわからないマニアックなネタが仕込んであるのも、このシリーズの面白さです。

巻末には、はやみねかおる氏への質問が載せられています。
夢水清志郎が関わった最も陰惨な事件である「神隠島事件」を、是非とも大人向けレーベルで読んでみたいのですが、残念ながら本にする予定はないそうです。

(12月5日読了)

【不純文學交遊録・過去記事】
メフィスト賞の傾向と対策
ふたたび、あかきゆめみし…
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2009年12月03日

図書館は戦場だ!

本好きの人にとって、図書館は至福の場所。
図書館が舞台の小説となると、気にならないはずがありません。
これだけで今回の交遊相手が分かってしまうかも…



おさがしの本は
門井慶喜 著

N市立図書館の調査相談課に勤務する和久山隆彦のもとには、市民から本探しの依頼が持ち込まれます。
利用者の調査を手伝うのが、レファレンス・カウンターの仕事。かといって公の奉仕者であるからには、特定の人の依頼ばかりに深入りするわけにはいきません。
レポートの締め切りに追われる学生から「役人!」と罵られ、隆彦の心境に次第に変化があらわれます。

財政難にあえぐN市では、市政改革を進める市長のもと、図書館廃止論が浮上していました。
異例のタイミングで赴任してきた副館長の潟田直次は、新任の挨拶で、いきなり図書館の廃止を宣言。頭にきた隆彦は、副館長の図書館無用論に反撃します。
隆彦と副館長との、熱い戦いが始まりました。

本書は5編からなる連作集。
あまりにもありがちな利用者からの依頼が、実はかなりマイナーな本を探していた、というパターンの結末が多いです。
(難解な条件からありふれた本を探し出すという、逆パターンの話もあります)
弁論術を学ぶエリート学園を描いた『パラドックス実践』の著者だけに、かなり理屈っぽい印象です。
特に「ハヤカワの本」なんて、普通の読者にはワカリマセン!

(11月20日読了)

【不純文學交遊録・過去記事】
学園は事件の宝庫
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 21:39| Comment(0) | TrackBack(1) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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