2009年12月03日

図書館は戦場だ!

本好きの人にとって、図書館は至福の場所。
図書館が舞台の小説となると、気にならないはずがありません。
これだけで今回の交遊相手が分かってしまうかも…



おさがしの本は
門井慶喜 著

N市立図書館の調査相談課に勤務する和久山隆彦のもとには、市民から本探しの依頼が持ち込まれます。
利用者の調査を手伝うのが、レファレンス・カウンターの仕事。かといって公の奉仕者であるからには、特定の人の依頼ばかりに深入りするわけにはいきません。
レポートの締め切りに追われる学生から「役人!」と罵られ、隆彦の心境に次第に変化があらわれます。

財政難にあえぐN市では、市政改革を進める市長のもと、図書館廃止論が浮上していました。
異例のタイミングで赴任してきた副館長の潟田直次は、新任の挨拶で、いきなり図書館の廃止を宣言。頭にきた隆彦は、副館長の図書館無用論に反撃します。
隆彦と副館長との、熱い戦いが始まりました。

本書は5編からなる連作集。
あまりにもありがちな利用者からの依頼が、実はかなりマイナーな本を探していた、というパターンの結末が多いです。
(難解な条件からありふれた本を探し出すという、逆パターンの話もあります)
弁論術を学ぶエリート学園を描いた『パラドックス実践』の著者だけに、かなり理屈っぽい印象です。
特に「ハヤカワの本」なんて、普通の読者にはワカリマセン!

(11月20日読了)

【不純文學交遊録・過去記事】
学園は事件の宝庫


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 21:39| Comment(0) | TrackBack(1) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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