2010年01月25日

疑惑のノーベル平和賞

1月20日、アメリカのバラク・オバマ大統領が就任一周年を迎えました。
昨年は大統領としての実績がほとんどないまま、ノーベル平和賞を受賞。核なき世界を目指すと宣言したことはともかく、アフガニスタンへの兵力増派を決めた大統領が平和賞とは、なんとも理解しがたいものがあります。



ノーベル平和賞の虚構

アルフレッド・ノーベルの遺産をもとに設立されたノーベル賞には、物理学賞、化学賞、医学・生理学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の6部門があります。このうち経済学賞は、もともとノーベルの遺言にはなく、正しくはスウェーデン銀行賞と呼ぶべきです。
そして平和賞の選考は、スウェーデンではなく隣国のノルウェーで行われています。実はノーベル平和賞選考の裏には、かつてはスウェーデンの属国であり、冷戦時代にはソビエト連邦と国境を接していた、小国ノルウェーの国家戦略が隠されているのです。

2005年のIAEA(国際原子力機関)とモハメド・エルバラダイ事務局長、2007年のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)とアル・ゴア元アメリカ副大統領、そして今回のオバマ大統領のノーベル平和賞受賞は、一本の線で繋がっているといいます。それは核兵器削減と地球温暖化対策によって生まれる、原子力ビジネスの利権です。
オバマ大統領は、核廃絶への決意を表明した2009年4月5日のプラハ演説で「気候変動と戦い、すべての人々にとって平和の機会を推進するために、原子力エネルギーを利用しなければなりません」と述べています。
バラク・オバマ大統領のフラチャニ広場(プラハ)での演説
(在日米国大使館)

しかし、温室効果ガスの排出による地球温暖化には異論もあり、今後は地球が寒冷化し小氷期に向かうと考える科学者もいます。
ただ、地球温暖化が一転して「ヤンガードリアス」のような寒冷化が起こると素朴に信じるのはどうかと…

本書は、地球温暖化論を強く批判していますが、終盤になると地球温暖化対策に日本が積極的に取り組むべきだとの論調に変わり、最後にふたたびノーベル平和賞が後押しする環境利権ビジネスを批判しています。
要するに、ノーベル平和賞も地球温暖化も胡散臭いけれど、環境・原子力ビジネスの興隆に乗り遅れてはならず、日本もノルウェーのようにしたたかな国家戦略を持てと言いたいわけですね。ハッキリそう書けばいいのに…

(1月24日読了)★★★★

【不純文學交遊録・過去記事】
バラク・オバマと7つのアメリカ


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posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 13:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・経済交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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