2010年06月13日

やりたいことが、なくてもいい。

クルマを買わない、旅行に行かない、出世したくない…近年、欲望を喪失した草食系の若者が増えているといいます。
「夢を持て」「個性的な人間になれ」「自分のやりたいことを仕事にしろ」と教えられても、人生なかなか思うようにはいきません。
学校を卒業してもやりたいことが見つからず、アルバイトをしながら自分探しをしたところで、結局は天職にめぐり会えずに高齢フリーターとなってしまった人もいるでしょう。一種の強迫観念ともいえます。
やりたいことがないことは、そんなに悪いことなのでしょうか?



利益を出すことが目的ではなく、社会を変えることを仕事にする人を、社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)と呼びます。

著者・山本繁はNPO「コトバノアトリエ」代表。学生時代に不動産情報サイトを立ち上げたのですが、自分のやりたいことではなかったと気付きます。
自分のなかにニーズがないのなら、他人のニーズのために生きよう…やりたいことがある人の夢を手助けする、彼の活動が始まりました。
◇ひきこもりやニートの作家デビューを支援する「神保町小説アカデミー」
◇ニートのためのインターネットラジオ番組「オールニートニッポン」
◇地方から上京した漫画家志望の若者に住居を提供する「トキワ荘プロジェクト」
3度目の挑戦である「トキワ荘プロジェクト」で、事業はようやく黒字化しました。これは社会貢献というよりは、ニッチな不動産業という感じがします。だからこそビジネスとして成り立ったのでしょう。

国・地方自治体の財政状況は厳しく、医療・福祉・教育などの公共サービスの低下が危ぶまれます。これから先、小さな政府になってゆく日本では、社会企業家の役割が重要であると著者は言います。

(5月24日読了)★★★★


続きを読む


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・思想交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。