2010年06月14日

OINKな歴史

日本は古くから朝鮮半島との交流があり、稲作や仏教などの先進的な文物は朝鮮半島から取り入れたと、私たちはなんとなく信じています。
また、日本の皇室のルーツは朝鮮半島であるとか、朝鮮半島から侵入した騎馬民族が日本列島を統一したと述べる論者もいます。



しかしながら、現存する朝鮮半島最古の歴史書であり、高麗王朝の正史である『三国史記』には、新羅の礎は倭人が築いたと記されているのです(新羅の第4代王・脱解は、倭人だったといいます)。
『三国史記』の三国とは、新羅・高句麗・百済のことであり、高麗は新羅の正統な継承国であるとの立場から書かれています。
逆に皇室のルーツが朝鮮半島ならば、倭国は韓人が建国したと誇らしげに書いてあっても良さそうなものです。

また『隋書』によれば、倭国は産物が豊かで、新羅も百済も文化大国として倭国に敬意を表していたといいます。
よく考えてみれば、イネは南方系の植物ですから、緯度の高い朝鮮半島から入って来るのは不自然ですね。「日本のルーツは、なんでもかんでも朝鮮半島経由」という固定観念は捨てましょう。

著者・室谷克実は、時事通信社でソウル特派員、宮崎・宇都宮各支局長等を歴任しました。
大韓民国でしか起こりえないことをOINK(Only in Korea)と呼ぶそうですが、著者はOINKな歴史観の数々を鋭く指摘しています。
ただ、倭国とは大和朝廷ではなく九州王朝のことであるとする古田武彦の説に依拠する本書も、特定の立場に偏向していると言えなくはありませんが…

(5月31日読了)★★★★

【不純文學交遊録・過去記事】
偽史倭人伝


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・民俗交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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