2010年10月10日

女は妖(あやかし)

古今東西の呪物を商う玩具館「三隣亡」を訪れる客が、経営者の兄妹を前に語りはじめる奇妙な体験談…
ミステリともホラーとも一味違う幻想小説を、時にユーモアを交えながら綴る作家が石神茉莉です。

音迷宮

音迷宮

価格:1,680円(税込、送料別)



表題作『音迷宮』をはじめ、妖(あやかし)の世界を描いた10篇からなる短編集。
読み進めるうちに妙なことに気付きました。最初は単なる誤植かと思ったのですが、それにしても気持ちが悪い…実は本書のある部分に、それぞれの作品のモチーフとなった妖怪の名前が隠されています。
人の視線を極度に怖れる子役少女を描いた『眼居』はまさしく現代版×××ですし、消息を絶った友人の行方を追う『I see nobody on the road』は西洋風の××××です。
(ここで妖怪の名前を出してしまっては、面白くない!)

妖という文字は、なぜ女偏なのか…
秋の夜長に読者を妖奇なる世界へと誘います。
ただ、眠る前に読むのは夢見が良くないかもしれません。
(特に『Rusty Nail』とか)

(10月7日読了)★★★★

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posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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