2010年11月03日

書き上手は読み上手



出版界最高の賞金額(2,000万円)で知られるポプラ社小説大賞に、齋藤智裕の『KAGEROU』が選ばれました。
ポプラ社小説大賞
受賞者は水嶋ヒロの名で俳優として活躍中ですが、作家への転向を宣言。有言実行したわけですね(水嶋さんの出演作は見たことがありません。スミマセン…)。
世の中には、作家を目指す人のための指南書が数多くあります。作家になるための読書ガイドは、作家志望者でなくても、面白い本を探すのに役立つと思って読みました。

読まずに小説書けますか

読まずに小説書けますか

価格:1,260円(税込、送料別)



本を読まなくても小説は書けますが(実際に、本を読んでいない作家もいる?)、良く読む者が良く書くが文芸の基本。かといって読んでばかりいたら、書く時間がなくなってしまいます。
そこで書きたい小説のジャンルごとに必読書を紹介するのが、本の雑誌『ダ・ヴィンチ』の辛口批評でおなじみ岡野宏文と豊崎由美のコンビ。

ファンタジー小説を書くなら『ハリー・ポッター』に学べと言いながら、ハリポタをベタ褒めするわけではなく(むしろ苦言が多い)、さらに関連する他の作品も紹介することで、ファンタジー小説の「型」が浮き彫りとなります。
二人の対話は「私たちは、こんなにいっぱい本を読んでるんだよ」って自慢話のようで鼻につく部分もありますが、これから読むための参考になりました。小説を巧く書くためのツボは、読む側が楽しむツボでもあるわけですね。

巻末には、膨大な読書日記で知られる桜庭一樹を迎えての鼎談。完成品としての本を批評する評論家と、今まさに書いている仕事場の感覚で作品の選評をする作家とでは、書評の視点が違うのが印象的でした。
わが『不純文學交遊録』は、読む量は少ないけれど、読むジャンルの支離滅裂さでは他に類を見ないと思っていますが、どうでしょう?(笑)

(11月3日読了)★★★

【不純文學交遊録・過去記事】
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ハリー・ポッター、最後の戦い(下)
ハリー・ポッター、最後の戦い(上)
半純血のプリンスとは…(下)
半純血のプリンスとは…(上)
今さらですが…


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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