2011年04月12日

エコな原発ありますか?(前編)

東北地方太平洋沖地震から1ヶ月。
想定を超える津波で冷却機能を失った東京電力の福島第一原子力発電所は、未だ深刻な状況にあります。一方、東北電力の女川原子力発電所は15mの高台にあって、津波の被害を免れました。福島第一原発の事故は東京電力による人災であって、原発そのものの信頼性が崩壊した訳ではないのかもしれません。
しかし今回の事故により、日本国内で新たに原発を建設することは極めて困難になりました。また、原発の夜間余剰電力を活用することを前提としたEV(電気自動車)の普及にも、見直しが迫られることでしょう(「自動車の電気化」という大きな流れ自体は変わらないと思います)。



もはや原子力に未来はないのでしょうか?
最近、トリウム原発(トリウム熔融塩炉)が気になっています。
そこで目についたのが、この本です。

地球温暖化対策として、温室効果ガスを排出しない原子力発電所が世界各国で計画されています。しかしウランを燃料とする原発では、核兵器に転用可能なプルトニウムを含んだ放射性廃棄物が出ます。これでは原子力の平和利用を目指したはずが、かえって核拡散を招いてしまいます。
そこで注目されるのがトリウム原発です。ウランの代わりにトリウムを燃料とすれば、プルトニウムが発生しません。さらに燃料にプルトニウムを混ぜて燃やせば、既にあるプルトニウムを消滅させることができるのです。

著者・亀井敬史はガンダム世代(1970年生まれ)で、表紙にはガンダムのイラスト。
30年以上前に放送された『機動戦士ガンダム』のアニメーション第18話には、資源としてトリウム(作中での発音はソリウム)が登場するそうです。
希土類(レアアース)採掘時の厄介な廃棄物でしかなかった放射性元素トリウムは、地球環境と世界平和を守る救世主となるのでしょうか。

(4月1日読了)★★★


ラベル:エネルギー
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学技術交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。