2011年05月02日

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり…

NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』は、上野樹里演じる江が本能寺の変の真相を明智光秀に問い質したり、織田信長の幽霊が現れたりと、かなりトンデモな設定が話題だそうです。
気が早いですが、来年の大河ドラマは『平清盛』(主演:松山ケンイチ)に決定しています。

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祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰のことはりをあらはす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ 偏に風の前の塵に同じ

有名な『平家物語』に書かれたように、武家として初めて太政大臣となり位人臣を極めた平清盛には、悪人とのイメージが定着しています。
後白河法皇を幽閉し、東大寺大仏を焼き払い、禿(かむろ)と呼ばれる少年スパイを都に放って政権批判を抑え込むなど、数々の悪行の報いで熱病(マラリア?)に倒れたとされる清盛。その4年後、栄華を誇った平氏一門は壇の浦で滅亡しました。
権力におごる暴君・清盛に対し、長男の重盛は『平家物語』で父を諌める賢人の役割を演じています。しかし実際には、重盛も結構あくどい事をやったようです(殿下乗合事件)。また「平家にあらずんば人にあらず」(此一門にあらざらむ人は皆人非人なるべし)と豪語したのは清盛ではなく、妻の時子の弟である平時忠でした。

歴史の常識を疑うのが好きな私は、平清盛をはじめ蘇我馬子・明智光秀・田沼意次など世間一般で悪役とされている人物に好意を抱くようになりました。
清盛は貿易によって国を富ませるヴィジョンを描き、交易の要衝である大輪田泊(現在の神戸市)を改修しました。その際、人柱を立てるべきとの公家の意見を退け、石に経文を書いて埋めたというエピソードが残されています。平安京という狭い世界で迷信に囚われて生きてきた摂関貴族にはない、先見性と開明性を持った政治家といえましょう。

(4月17日読了)★★★★


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・民俗交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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