2011年10月17日

オカルト物件ございます

日本には平将門の首塚や羽田空港の大鳥居など、どんなに剛腕のゼネコンでも手を出そうとしない「いわくつきの物件」があります(事の真偽はさて措いて…)。



なにやら、とてつもなくおバカな小説があるとの情報を得ました。それは小説家エージェントのボイルドエッグス新人賞を受賞した蒲原二郎の『オカルトゼネコン富田林組』。
まず、装丁が笑えます!
小学校の図書室でおなじみ、ポプラ社の『少年探偵団シリーズ』や『怪盗ルパン全集』にそっくり。ただし、とても小学生には読ませられない「R18」なネタが散りばめられております。

Fランク(誰でもFreeで入れる)私立大学を卒業した田中たもつは、奇跡的に一流大学卒しか入れない大手ゼネコンの富田林組に入社しました。
夢にまで見た甘いオフィスラブを期待したのも束の間、たもつは入社式の会場から怪しい地下の一室へと連れて行かれます。そこは総務部庶務二課資料調査室、通称「調査部」のオフィスでした。
富田林組「調査部」が手掛ける二大事業。それは恐ろしい祟りがあると噂されるオカルト物件と、自衛業の方々(注;自衛隊のこと)が秘密裏に整備を進める防衛施設。
新卒社員とは思えない破格の報酬と引き換えに、たもつは体を張って怪しげな工事の完了を見届けるのです。



続編の『オカルトゼネコン火の島』は、太平洋戦争の激戦地となった硫黄島を思わせる孤島が舞台。
島の自衛隊基地を大噴火から護るべく、火山神の怒りを鎮める人身御供となった田中たもつ。果たして生還できるのか。
バカバカしさ全開の作品でありますが、最後には一転、読者をホロリとさせるのも本シリーズの魅力です。

(5月30日読了)★★★★


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 19:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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