2005年03月07日

データの欺瞞を見抜け!

子どもが減って何が悪いか!(ちくま新書 511)
赤川学著

潔いタイトル。世間一般で問題になっていることに堂々と異を唱える本には、つい惹かれてしまいますね。
著者は「女性の社会進出が少子化の原因」という通説が、いつの間にか「女性が仕事と子育てを両立できないから少子化が進む」に変貌している現状に疑問を抱きます。前半は社会調査というものがいかに欺瞞に満ちているかを解き明かす、リサーチ・リテラシー論です。そして子育て支援策が決して少子化を食いとめるものではないことを導きます。
しかし著者は男女共同参画社会を否定するのではありません。むしろそれが少子化を助長することになっても男女共同参画社会は推進すべきであり、選択の自由が保障され少子高齢化のリスクを皆が公平に負担する社会を理想とします。
学力低下や少年犯罪、ネットで集団自殺する青年の事件を耳にするたび思います。「生めよ殖やせよ」よりも、ただでさえ少ない子どもたちが無事に育つ環境作りが先決だと。こんな世の中では安心して子どもは生めません。

追記・・・文中にアニメのセリフが散見するのには辟易。
(3月6日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・思想交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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