2005年03月07日

カルスタよりも、ブクロ。

電子の星
石田衣良著


思い出したように読みたくなる本があります。“池袋ウエストゲートパーク”シリーズです。
行列の出来るラーメン店や電子空間を徘徊するひきこもり青年など、第4作も時代のトピックをさりげなく織り込んでいます。前作でもエコマネー(地域通貨)やレイヴを取り上げていて、石田衣良のアンテナの感度にはいつも唸らされます。
青果業手伝い兼コラム書きのマコト、池袋の王様タカシ、いじめられっ子から組の出世頭にのし上がったサルら、おなじみの登場人物たちの魅力は健在。
読み始めたら止まらないスピーディーな展開に、ほろりとさせるエピソードの絡め具合も毎回絶妙です。

クラブやレイヴなどのサブカルチャー現象を、象牙の塔の方たちが記述するカルチュアル・スタディーズ(通称カルスタ)なる学問がありますが、都市の息づかいと体温が伝わってくる池袋ウエストゲートパークこそ、本物のカルスタでしょう。

(3月6日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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