2005年06月06日

呪いのパンツ



パンツを脱いだサル

タレント学者の嚆矢であり衆議院議員にも当選、しかし脳梗塞に倒れた栗本慎一郎が、帰ってきました。
ヒトは単なる裸のサルではなく、言語や貨幣や文字通りパンツといった過剰なモノを身に着けているという経済人類学的世界像を提示した『パンツをはいたサル』に、9.11後の世界情勢を加味して本書は書かれています。

本書の骨子は、無限に自己増殖する人類史上最強の巨大パンツ「貨幣=グローバルマネー」の行方でしょう。ジョルジュ・バタイユが人間の過剰な消費欲を“呪われた部分”と呼んだように、それは脱げない呪いのパンツです。その背景に、経済人類学の祖ポランニーを生んだ民族、カザール系ユダヤ人=アシュケナージの人脈を見ます。
世界国家は有り得ない、なぜなら国家間に経済格差があるほうが貨幣の増殖に都合がいいから、との指摘には同感。エントロピーの法則と同じですね(ただ、熱とは逆にお金は低いところから高いところへ流れて行きますが…余談)。

黙示録だのフリーメーソンだのオカルト・タームが頻出する、凡百のユダヤ陰謀本とは一線を画しています。
しかし、ビートルズのサブリミナル戦略について引用されるウィルソン・ブライアン・キイの『メディア・セックス』がトンデモ本と評される現在、栗本先生がしばらく見ない間に陰謀史観に染まってしまったのでは…と心配になったことを付け加えておきます。

(6月5日読了)



posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・思想交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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