2005年07月17日

『勝ち組』の語源、ご存知ですか?

「負けた」教の信者たち
斎藤 環 / 斎藤 環著

勝ち組・負け組(あるいは負け犬)をめぐる言説がかまびすしい昨今ですが、勝ち組の語源は、第二次大戦直後に日系ブラジル人の間で「日本は戦争に勝った」と主張した人たちの呼称だそうです。
要するに『勝ち組』とは『勘違い組』の別名でもあるわけですね。
確かに我々は『勝ち組』と称する経営者やセレブ女性らの金満ぶりを、羨望の眼差しと言うより、世間とズレた変わった人たちとして、冷ややかな視線で見ているような気がします。
一方『負けた』教の信者たちとは、自分は負けたのだと勝手に思い込んでいる人たちのことです。この『確固たる自信の無さ』を、若者たちが現代社会を『正気』で生きるためのナルシシズムの産物であると、著者は分析しています。なるほど。

(7月17日読了)


無職青年をNEET(ニート)と呼ぶのは、狂牛病をBSEと呼ぶのと同様、横文字の軽い響きに問題の深刻さが隠蔽されてしまっていると思うのは、私だけでしょうか。


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 21:31| Comment(3) | TrackBack(0) | 社会・思想交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 天才漫画家・西原理恵子の『鳥頭紀行』のブラジル編に現在の勝ち組の人たちが出てきます。
また故手塚治虫の漫画に勝ち組を扱った作品があります。
Posted by オオクボタケヒト at 2005年08月30日 22:25
本書でも、手塚治虫は採り上げられていました。

西原理恵子は、現在の勝ち組(まさしく本物の勝ち組!)の人々に会って取材しているのですか?
これは興味深いですね。
Posted by 管理人 at 2005年09月03日 23:42
 はい、おじいさんの「勝ち組」の人が出てきます。あと『グリンゴ』(小学館文庫)は、手塚治虫が執筆途中で亡くなったため、未完になっています。
Posted by オオクボタケヒト at 2005年09月04日 22:24
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