2005年08月17日

パブロフの犬の遠吠え



書物や講演の、特定の言葉だけに過剰に反応し、噛み付き、吠える、困った読者や聴衆たち。まるで条件反射するパブロフの犬のよう。
例えばこんなことが。
仲正昌樹が訳した本に、校正ミスで“レズビアン”を“レズ”と表記した箇所が一部にあったそうです。レズは同性愛者を侮蔑した略称であり、仲正は差別主義者だと激しく糾弾されました。あくまで一部の誤植であるのに(仲正さん、この件をかなり根に持っているみたいです…)。
同様に、インターネットにはびこる書評も、特定の(評者が噛み付きやすい)言葉をあげつらって、本題とは関係の無い自論を展開したものが目に付くそうです。
人の話を聞かずに、自己主張ばかりする。そんな困った“ワン君”たちへのお叱りが、一冊の本となっております。
(8月16日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 21:22| Comment(4) | TrackBack(0) | 社会・思想交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も読書好きで、部屋が本で埋まってます。(^^;)
仲正昌樹は「現代思想」関係の生き残りみたいなところがいいですね。あと宮台真司とか。大塚英志は昔の民俗学的な漫画批評の頃がよかったです。でも大塚英志の原作漫画は面白いです。
Posted by オオクボタケヒト at 2005年08月30日 01:24
オオクボ様
ご来訪ありがとうございます。

オオクボ様は理工系の方ですか?
当方は文学部出身ですが、科学の話題は大好きです。
当blogでは理工系の本をあまり採り上げていないので、気合を入れて読んでいこうと思います。
Posted by 管理人 at 2005年08月31日 12:55
 私は理工系ではありません。大学はかなり前に卒業しましたが、経済学部卒です。中学の時に「ニューアカ・ブーム」がおこり、それから「現代思想」関係の本をよくわからないままたくさん読みました。ドゥルーズはぜんぜんわからないですけど、今でも大好きです。四方田犬彦の本は新刊も含め、よく読んでいます。
 また月刊誌『CUT』ロッキングオン社に連載されている山形浩生の書評は面白いので、毎月かかさず読んでいます。過去の書評は山形浩生のサイトで読めます。この人は理工系卒で、現在野村総研の国際開発部に勤めながら、副業で翻訳をしている人です。
Posted by オオクボタケヒト at 2005年08月31日 21:53
 あと『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ / イースト・プレス:発行 はとても面白いです。笑いながら社会学が学べる希有な入門書です。『なぜ「話し」は通じないか』と比べながら、読むことをおすすめします。

 小谷野敦の『すばらしき愚民社会』新潮社も、内容はとってもいいのですが、読む人をあまり幸せにしません。これは表現のスタイルの問題であって、内容の問題ではありません。本当に内容がいいだけに残念です。
Posted by オオクボタケヒト at 2005年09月02日 12:41
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