2005年11月03日

リコール!その時あなたは…


三菱自動車のリコール隠し事件は、社会に大きな衝撃を与えました。また、近年リコールの件数と対象台数が大幅に増えています。
リコール急増の背景には、まず三菱問題を契機にリコールの基準そのものが厳格化したことが挙げられます。
また、コスト削減で部品の共用化が進み、同じ部品を使う車種が増えたことで、1件のリコールでの対象台数が拡大しました。今や部品の共用化は、自動車メーカーの垣根を越えて行われています。
最も深刻なのは、自動車メーカーのコスト削減圧力による部品の品質低下です。部品メーカーは、人員削減を不慣れな期間労働者や外国人労働者で補おうとします。しかし十分な教育や品質管理がなされていません。新車開発期間の短縮化も、設計や試験にかける時間を圧迫する恐れがあります。
これは労働者の質のせいではなく、現場を無視したコスト削減圧力をかける経営トップの問題だと著者は言います。
アメリカの品質調査でのトヨタの圧倒的な成績は、実はレクサスのおかげです。トヨタブランド車とレクサスブランド車では、成績に差があります。
大メーカーの高収益が、アメリカ市場の好況や為替差益だけでなく、下請工場の搾取から得られており、その結果私たちの愛車の品質が低下しているとしたら…まさしく日本のモノ作りの危機です。
(11月3日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 17:49| Comment(2) | TrackBack(1) | 科学技術交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは(*^ー^)ノ

たしかに部品を共通化することで、コストは下がるのですが、リスクが上がってしまうのですか・・・。

安全よりも儲け・・・なんかこの前の脱線事故を思い出しました。

でも、この2つを両立させることは難しいのかな?

でもそこがエンジニアの見せ所なのかもしれませんね。
Posted by miya11 at 2005年11月07日 02:24
同じトヨタでも、レクサスブランドとトヨタブランドで品質満足度に差があるということは、信頼性にはそれなりのコストが必要なんでしょうね。さらにサイオンブランド(トヨタの米国での若者向けブランドで、日本でいうbB・イストを販売)の成績は、トヨタ平均値以下です。
また本書によると、ホンダの商品開発はプロジェクトチーム制で、ひと仕事終えると解散してしまう為に、成果が全社に波及しにくいのだそうです。プロジェクトチーム制は、独創的な商品開発には適しているのですが。もはや世界のHONDAは、独創性ばかりを売りにするには、余りにも大きくなり過ぎたのかもしれませんね。
Posted by 管理人 at 2005年11月07日 20:47
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

<三菱ふそう虚偽報告>元会長ぼうぜん 逆転有罪判決で
Excerpt: 大型車部品の欠陥を隠し、国にうその報告をしたリコール逃れが断罪された。道路運送車両法違反に問われた三菱ふそう元会長、宇佐美隆被告(67)らに対する15日の東京高裁判決。元会長らは逆転有罪に不満を表明す..
Weblog: news blog
Tracked: 2008-07-15 15:52
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。