2006年01月03日

Firefly

私の新本格との出会いは、麻耶雄嵩からでした。
島田荘司らの推薦を受けたデビュー作『翼ある闇』。麻耶を許容できるかどうかが、当時のミステリ読者の嗜好の分かれ目だったと思います(その後は清涼院流水、現在は西尾維新がボーダーラインでしょうか?)。
京都府の外れにある人里離れた洋館と、複雑な血縁をもつ一族の悲劇。この二つが麻耶の持ち味でしょう。


蛍





麻耶 雄嵩著




音楽家・加賀蛍司の邸宅だった、京都府の山奥にあるファイヤフライ(蛍)館。十年前、ここで加賀は楽団のメンバー六名を惨殺し、自らも逮捕後に衰弱死しました。また、もう一人の楽団員・小松響子は今も行方不明です。
大学のオカルトサークルが、肝試し合宿にファイヤフライ館を訪れます。館は現在、サークルOBの佐世保左内が所有しています。
一夜明けて、館主の佐世保が他殺体で見つかります。集中豪雨で、館と下界を結ぶ一本の橋は冠水しており、電話回線も切断されていました。携帯電話も圏外です。
犯人はサークルのメンバーの中にいるのか?
それとも行方不明の小松響子なのか?
あるいは阪神地方で連続殺人事件を起こしている“ジョージ”の仕業か?
大学生たちの犯人探しが始まります。

なお、本作には麻耶作品でおなじみの奇人銘探偵(名探偵の誤字ではありません)メルカトル鮎は登場しません!

(1月3日読了)


ラベル:麻耶雄嵩
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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