2006年01月23日

未来予想図

大気汚染にエネルギー問題、交通事故や慢性的な都市部の渋滞・・・私たちの生活を支える自動車ですが、その未来は今のままでは決して明るいとは言えません。



ITSの思想

清水 和夫著

ITSとは、Inteligent Transport System=高度道路交通システムの略です。
カーナビゲーションは現在1,800万台(4台に1台)が装着し、ETCの普及も800万台を超えました。これら自動車の情報化は、渋滞の緩和に効果があります。今後は情報端末を装備した車両同士がつながって、渋滞や工事などの道路情報を共有することができるようになるでしょう。

交通システムだけでなく、クルマのそのものの知性化も、大きく進んでいます。
赤外線で夜間の歩行者を感知するナイトビジョン、カメラで道路の白線を認識して車線を維持するレーンキープシステム、衝突を事前に予測し自動ブレーキを掛けるプリクラッシュシステムさえも、いまや実用技術です。

しかしながら、自動車の本質は運転者の意思で自在に移動できることであり、完全な自動運転が必ずしも理想ではありません。なんでもクルマ任せにして、運転者に技術の過信をもたらすことも好ましくありません。
清水はレーシング・ドライバー出身であり、クルマはあくまで人が操るもの、機械に支配されないITS社会を是としています。

本書のサブタイトルは「持続可能なモビリティ社会」で、ITSのみならず自動車の未来像全般についての入門書ともなっています。
エンジンの将来について清水は、ガソリンとディーゼルを複合したようなバイオマス燃料エンジンのハイブリッド車を理想としているようです(清水って、反ハイブリッド派じゃなかったっけ・・・)。

高度に情報化された安全でクリーンなクルマによる、持続可能な未来社会。
その一方で、ローテクだけど走って楽しい軽量コンパクトなスポーツカーというのも、燃費に有利だし、今後も求められるのではないかと思いました。

(1月23日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学技術交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。