2006年02月13日

M2+K、沖縄を語る。

宮台真司宮崎哲弥による、M2対談の第四弾。月刊誌『サイゾー』の連載を、2004年9月号から2005年10月号まで再構成して収録しています。


M2:思考のロバストネス


宮台 真司著 / 宮崎 哲弥著



まずは、宮崎のまえがきが面白いです。評論家である自分を、思想家でも学者でも言論人でもなく、タレント・芸人であると宣言しています(当blogも書評ではなく、単なる交遊した本の紹介、備忘録です)。
さて、対談の内容です。第一章は、ブッシュ政権や靖国問題などの国際・外交問題。第二章は、昨年の郵政解散までの小泉政権を中心とした、国内ニュースについてです。
いま話題の、小泉改革の影の部分=格差の問題について、M2は「階層社会のどこが悪い!」と挑発します。世の中には「創意工夫の必要な仕事」と「創意工夫の不要なマニュアルに従う仕事」があり、要は、学力競争において早めに自分の能力を見極めることが、本人の幸せと教育問題の解決になるというのです。
途中、宮台の新婚旅行にも触れます。沖縄県与那国島の海底遺跡(らしきもの)や、愛知県の巨石信仰の残る神社を訪れた、宮台。実は、ちょっとトンデモ系の古代史が大好きなんだとか(私と同じではないか・・・)。
本書の読みどころは、第三章。『新ゴーマニズム宣言』で沖縄論を展開する、小林よしのりをゲストに迎えます。
沖縄と言えば、亜熱帯気候の豊かな自然と独特の文化、あるいは太平洋戦争で唯一地上戦の舞台となった悲劇の地、というイメージが一般的でしょうか。
米軍基地問題をかかえる沖縄は、しばしば「本土の犠牲」と呼ばれます。しかし実態はそう単純ではないようです。沖縄の経済は、米軍基地と本土からの公共事業に依存しています。また、数多くの島々から成り立っているため、古来より島同士の利害対立もあります。
基地問題の先には当然、日米安全保障条約の存在があります。
沖縄は、日本を取り巻くあらゆる課題の縮図なのです。
(2月11日読了)

M2既刊

M2われらの時代に

宮台 真司著 / 宮崎 哲弥著



ニッポン問題。

宮台 真司著 / 宮崎 哲弥著



エイリアンズ


宮台 真司著 / 宮崎 哲弥著



posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 02:59| Comment(4) | TrackBack(2) | 政治・経済交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はっきり言って「M2」には異論がたくさんあります。でも、こんな議論ができる場があるのが羨ましいです。こないだ紹介した「パレスチナ」のブログは閉鎖してしまいました。追い込みすぎたみたいです。反省しています。
(>_<)
Posted by おおくぼ at 2006年02月18日 00:30
おおくぼ様の『M2』への異論は、まずはやはりマイケル・ムーアの『華氏911』批判でしょうか。
「反ブッシュ派には浸透しても、肝心のブッシュ支持層は全く見ていないから、大統領選挙への影響力は無い」とか「やってることはネオコンと変わらない」とか、散々です。
また、森達也も対談集で『華氏911』を批判しています。イスラエル問題に触れていない、作品的にはもっとダメな箇所がある・・・等。
私は『華氏911』の活字版『おいブッシュ世界を返せ』は読んでいますが、映画そのものは見ていませんので、作品の優劣を語る資格はありません。

内容はともあれ、『M2』のような暴論を交わせる場は、確かに羨ましいですね。私も暴論をひとつ。『M2』はネット選挙推進派ですが、私はネット投票を利用した直接民主制が理想ですね。もちろん、参政権は制限付きです。有権者資格試験があります。一国の総理大臣や政党名がまともに答えられない人に、投票権はありません(笑)
Posted by 管理人 at 2006年02月20日 01:05
確かに、M2のマイケル・ムーア批判はひどいと思いますね。全然調べずに言ってるな〜と思いますが。宮崎さんは、自分の友人の訳した本の方が為になるとか言ってるけど、そんな問題じゃないと思うんですが・・・・
F(^^;)
M2の2人は反ブッシュですが、どうすればいいかということを全然言わないんです。それは卑怯だと思うなあ。

優れた『華氏911』の書評は、やはり山形浩生です。

http://cruel.org/cyzo/cyzo200411.html

あと坂本龍一と町山智浩の良かったです。

ところで、制限選挙には賛成です。また選挙権は権利であって、義務ではありません。だからアメリカみたいに登録制がいいと思います。あと直接民主制は不可能だと思います。それは人数が多すぎるからです。だから代議制は仕方ないと思います。

でも選挙に立候補する人にも試験をして、その結果を詳しく公開し、その結果も踏まえて投票するのがいいのでは?、と思ってます。
Posted by おおくぼ at 2006年02月23日 00:19
『華氏911』については、作品としての質の良し悪しは私には判りませんが、普段政治に関心のない大衆にアピールできることは、非常に重要だと思います。
特にアメリカのような多民族国家では、言語は多様ですし教育レベルにも格差が大きいですから、映像でわかりやすく社会問題を訴えることの意義は大きいと思います。

選挙の候補者には、試験を課す以前に「これまでに投票に行ったことがありますか?」って聞いてみたいですね。小泉チルドレンの皆さん、どうですか?
直接民主制は、リバタリアン社会と同様、あくまで私の理想(夢想?)です(笑)
Posted by 管理人 at 2006年02月23日 13:00
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Excerpt: SAPIO 2006.3.22の新ゴーマニズム宣言 小林よしのり氏 欄外での記述なんですが、
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