2006年03月05日

キリスト・コード

世界的ベストセラーとなった、ダン・ブラウンの小説『ダ・ヴィンチ・コード』。映画化が決定し、最近では盗作問題が浮上するなど、相変わらず話題を呼んでいます。
ティム・ウォレス=マーフィーの著作もまた、『ダヴィンチ・コード』に計り知れない材料を提供しているそうです。


シンボル・コードの秘密


ティム・ウォレス=マーフィー著 / 大山 晶訳


聖杯伝説、テンプル騎士団、フリーメーソン、黒い聖母・・・
異端という言葉には、人々の好奇心を刺激して止まないものがあります。聖書の記述や聖堂建築・宗教絵画には、一体どのようなメッセージが隠されているのでしょうか。
以下、私が面白いと思ったキリスト教異説をご紹介します。

・旧約聖書の出エジプト記(映画『十戒』の海が割れるシーンで有名)に登場する、預言者モーセ。彼は、世界最初の一神教者とされる古代エジプト王アクエンアテン(またの名をアメンヘテプ4世、イクナートン)と同一人物である。

・聖母マリアの処女懐胎は、キリスト教のオリジナルではない。民衆への布教過程で、ギリシャ神話など異教の要素を取り入れた。

・キリストことナザレのイエスは、マグダラのマリアと正式に結婚していた。聖書の記述にはイエス自身の挙式と思われる描写がある。

・イエスは、ローマによって扇動罪で処刑された。ユダヤ教を冒涜した罪で、ユダヤ人によって処刑されたのではない。磔刑はローマの刑罰であり、ユダヤの処刑は投石刑である。また、イエスはユダヤ教に忠実であった。

・聖地エルサレムを守護する目的で結成されたテンプル騎士団。彼らは単なる軍事組織ではなく、ヨーロッパから中東にまたがる広範囲で農場経営や金融業を営み、現在の多国籍企業の先駆けとも言える存在だった。

中世ヨーロッパでは、文字を読み書きできるのは聖職者だけで、皇帝ですら自分の署名をするのがやっとでした。つまり、知識は教会が独占していたのです。
オカルトとは本来、隠された知を意味します。
教会を介さずに神を礼拝し、知識を得ること・・・それがすなわち異端だったのでしょう。
(3月5日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 23:57| Comment(6) | TrackBack(0) | 芸術・娯楽交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは 
おもしろい説がたくさんあるのですね。
教会を通さずに神を礼拝し知識を得るのが異端……そういう意味では時期が時期であれば、ルターやカルヴィンも異端ということになったのでしょうね。
Posted by ぱいぽ at 2006年03月15日 06:33
ルターは、真理は教会ではなく聖書にあると説きましたから、当然異端審問を受けました。
教皇からは破門され、さらに皇帝からは法的保護を停止されました(法的保護停止とは、殺しても良いということです)。
そんなルターを保護したのが、反皇帝派諸侯のザクセン公フリードリヒです。ルターが活躍できたのは、当時の政治力学もあったようです。有名な聖書のドイツ語訳がなされたのは、フリードリヒの保護下においてでした。
教会は、庶民には読めないラテン語で、知を独占していました。それを俗語であるドイツ語に訳し、さらに活版印刷技術の誕生が聖書を普及させました。まさに中世のIT革命ですね。

↓当サイトでは、以前『宗教改革の真実』をご紹介しました。
http://blogs.dion.ne.jp/fujun/archives/679394.html
Posted by 管理人 at 2006年03月15日 23:18
異端者は「語らずに、沈黙しなければイケナイ」わけですね。
Posted by おおくぼ at 2006年05月11日 00:49
人類学は、無文字社会が文字で記録する社会よりも劣っているわけではないと主張します。文字が生まれたのは、ある社会に異なる社会通念をもつ集団が現れた為に、文字で記録する必要に迫られたからだと考えられます。
経済人類学者カール・ポランニーが研究したアフリカのダホメ王国、世界遺産で有名な南米のインカ帝国は文字をもっていませんでした(インカには縄の結び目で情報を伝達する「キープ」がありましたが…)。
歴史もまた、文字で記録される以前は、稗田阿礼のような語り部が受け継いできました。

イエスもブッダも、自らは著書を残していません。後に教義をめぐって異議が生じたからこそ、文書での記録が必要となったのでしょう。親鸞の語録『歎異抄』は、文字通り“異端を嘆いて”記されたものですね。
Posted by 管理人 at 2006年05月12日 00:04
自分のブログでも現在「キリスト・コード」講義を進行中です。
(^^;)

★黒い聖母 ー 煤などで黒くなった説。アフリカや南米では黒人が多いので黒い女神は多い。インドのカーリー神の影響説などなど。ヨーロッパの聖母像または絵は、キリスト教以前の女神の影響(あるいは名前だけ聖母に変えただけ?)も大きいです。聖母マリアが王冠を被るなんて変ですし。

★処女懐胎伝説はアフリカにあるそうです(でもキリストには兄弟がいるんですけど、本当に処女懐胎?)。神と人間のハーフは、ギリシャ神話に多いですね。

★マグダラのマリアがキリストの妻という記述は、非公式「福音書」に書いてあります。岩波書店から翻訳有り。

★キリストがいた頃は、カエサルやアウグストゥスがローマ帝国を支配していた時期で、キリストが住んでた地域も、その領土内です。
でも磔の刑という記述は有りますが、十字架とは書いていません。たぶんT字の磔では?あと釘は掌では無く、手首だと思われます。足は紐かな?

★『新約聖書』最大の謎は、なぜギリシャ語で書かれたことです。キリストはギリシャ語が理解できません。とすると、これはドキュメンタリーではなく、フィクションの可能性が高いです。モデルはいたと思いますけど。日本書記でも聖徳太子フィクション説が有ります。
Posted by おおくぼ at 2006年06月11日 23:00
私も聖母マリアは、ギリシャ神話や土着の地母神のイメージを受け継いでいると思います。新しく生まれた宗教が、布教の際に従来からある民俗信仰の器を借りるのは、自然なことです。

イエスが話したのはアラム語?ヘブライ語?…いずれにせよギリシャ語ではありませんよね。

イエスには弟がおり、イエスの身代わりとなって磔になった、これがイエスの復活のトリックだとか…?
さらに生き延びたイエスが日本の青森県にやってきて、そこにお墓がある、現地に残る意味不明の民謡はヘブライ語で解釈できる…なんてトンデモ話も有名ですね。
Posted by 管理人 at 2006年06月12日 00:27
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