2006年03月20日

2011年、テレビをまだ見てますか?

日本の証券市場に大きな衝撃を与えた、ライブドア事件。昨年は、ライブドアがフジテレビに仕掛けた買収劇が大きな話題となりました。
わが国の、最後にして最大の護送船団業界がテレビ局です。

電波利権



池田 信夫著



電波は、政府によって配分されています。電波を最も贅沢に割り当てられているのは、テレビ局です。その隙間を縫うように、何千万本もの携帯電話がひしめいています。
電波利用全体に占める携帯電話の割合は11%。しかし、電波利用料の93%は携帯電話ユーザーが支払っています。放送の負担はわずか1%です。携帯電話ユーザーが負担した電波利用料は、大部分が地上デジタル放送に使われます。

電波が利権になることを最初に見抜いた政治家が、田中角栄でした。日本は世界に例を見ない、テレビ局と新聞社が完全に系列化された国です。さらに在京キー局は、地方民放局を系列化しています。これらを推進したのが田中角栄だったのです。

巨大メディア・NHKの相次ぐ不祥事は、受信料不払い急増を招きました。著者は、現在の義務的な受信料徴収ではなく、有料放送化によるNHK民営化を提案します。民放のようにコマーシャルを入れて無料放送するのではなく、視聴者の自発的な契約による視聴料の支払いです(現在のNHK−BSは、事実上の有料放送といえます)。

インターネット業界が常にテレビ局買収に食指を動かすのは、数十年間蓄積された豊富なコンテンツ(番組)があるからです。しかもそれらは、たった一度放送されたきりで眠っています。躍進するインターネットに対し門戸を閉ざすテレビ局ですが、テレビ局は放送インフラ業ではなく、コンテンツ産業として生き残る道があると思います。

しかし・・・テレビって、見なくなりましたね(笑)
本は、テレビと違って時間と場所に拘束されないのが魅力です。
地上波がデジタル放送に完全移行すると、従来のテレビは受信不能となります(全国で1億台もの粗大ゴミが発生!)。
2011年、あなたはまだテレビを見ていますか?

(3月19日読了)
「ライブドア偽メール事件」で有名な永田寿康議員が、本書にも登場します。
著者がNHKの理事から抗議文を受けた際、永田議員は「言論機関が批判に対して脅しをかけた」と、海老沢勝二NHK会長(当時)を追求したそうです。


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 00:14| Comment(2) | TrackBack(2) | 社会・思想交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この本はまだ読んでいません。

前に紹介したブログで、この本の書評が有りました。あと佐藤優の『国家の罠』の書評も。両方ともライブドア・ショックと絡めると、よりリアルに感じられるかもしれません。

参考『Weekly Blog』
http://minumablog.exblog.jp/
Posted by おおくぼ at 2006年03月22日 00:33
ご紹介のblogを拝見いたしました(トラックバックを残してきました)。
東京地検特捜部については知らないことが多いので、改めて勉強します。
Posted by 管理人 at 2006年03月22日 23:21
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