2006年06月19日

緊急事態!

北朝鮮が、弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備と受け取れる動きを見せています。
アメリカをも射程距離内に収めているとされる、テポドン2号。もしアメリカに向けて発射されても、日本上空を通過することはないでしょう。


北極中心の世界地図を見てみましょう。テポドンがアメリカを狙う場合、最短距離は北極圏を通過するコースです。日本上空はかすりもしません。
地球は丸いのです。この地図を見るだけでも、本書を手に取る価値があります。

兵頭二十八は、この平成の世に軍学者を名乗っています(軍事評論家ではありません)。
彼の主張は、核武装なくして自立した国家とは呼べず、です。
当然ながら日本にも核武装が必要だと説きます。

また、朝鮮半島の一日も早い統一が、日本の利益になるといいます。
統一朝鮮は日本の脅威とはなりえず、むしろ国境を接する中共(本書の記述のままです!)との関係が緊張すると読んでいます。そうなると北京政府は、日本のご機嫌をとらざるを得なくなると。

本書は一問一答形式で、読みやすい構成であります。

日本はなぜ決定不能な国なのか
テロの脅威にどう備えるか
核兵器の実態とは
自衛隊の実力はどの程度か
アメリカのミサイル防衛構想は盤石なのか
石油や食糧は有事に確保できるか

兵頭の主張の当否はともかく、地政学的なモノの見方が身に付く一冊です。
ただ、兵器の名称が頻出するのが、非軍事オタクにはちょっとつらいですね。

(6月19日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 20:57| Comment(11) | TrackBack(0) | 政治・経済交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この本、持ってます。元自衛隊で、福田和也が絶賛の人です。ところでキム・ジョンイル暗殺はしないのでしょうか? ミサイル迎撃なんかよりも簡単だと思うのですけど。しかも、みんな喜ぶと思いますけど。フセインは暗殺されないように、影武者を用意してたと言われてます。

ところで、私は核兵器は反対です。理由は「バカに刃物ならず、権力者に核兵器です」。また原発も反対です。日本は高速原子炉があるので、作ろうと思えば核兵器を作れます。また原発がテロに狙われたら洒落では済みません。
911事件では原発が狙われたと言われています。乗組員の命懸けの抵抗で落下したと言われる航空機は、原発への追突を防ぐために、F15イーグルが撃墜したという噂が、未だに消えません。

あくまで噂ですけど・・・・・。
Posted by おおくぼ at 2006年06月20日 11:22
面白そうな本のご紹介ありがとうございます。
戦争に向かない日本国民としても、ぜひ読んでみなければならないと思いました。
ミサイル飛ぶ前に買えるか、飛んだ後でも買えるか迷ってます。
Posted by dame&muda at 2006年06月20日 13:01
おおくぼ様、こんばんは

核なき世界を実現するには、核兵器を無力化する新技術の開発だと思います。
ミサイルから不審船まで一撃、日本全土をカバーする、ビーム兵器によるハイテク防衛網なんていかがでしょう。

原発は、完全に石油に代わるエネルギーではないですね。原発を建設するにも化石燃料は必要ですから。
外交で中東・ロシアの石油利権を確保するとともに、日本近海の天然ガスやメタンハイドレートの開発を真剣に考えるべきではないでしょうか。

金正日の中国訪問は鉄道での移動でしたが、飛行機を使わないのは何故なんでしょう。暗殺のリスクが高いのは鉄道の方だと思いますが…


dame&muda様、こんばんは

ご紹介した本は2001年の刊行ですが、現在にも十分通用する世界の見方を示していると思います。
今から読んでも間に合うかというのは、そういう意味ではない?…(笑)

どうせ北鮮は、人工衛星を搭載したロケットだと言い張るでしょうが、ミサイルもロケットも技術的には同じモノですけどね。
Posted by 管理人 at 2006年06月20日 22:51
>核兵器を無力化する新技術の開発

できればいいと思いますが・・・核廃絶の方が、簡単では?


>原発は、完全に石油に代わるエネルギーではないですね。

私は原発の悪口はいくらでも書けます。コストが高いこと。使用済み核燃料の処理が厄介なこと。運転のリスクも高さなどなど。
利点は電気の安定供給と相場に左右されにくいことです。

>外交で中東・ロシアの石油利権を確保するとともに、日本近海の天然ガスやメタンハイドレートの開発を真剣に考えるべきではないでしょうか。


中東・ロシア(+中央アジア)の石油&天然ガスの利権は需要です。でも日本近海はコストが合わないのでは? あの地域は、日本政府が昔から、天然ガスがあることは知っていましたが、無視してきました。中国はコスト無視で掘るみたいですけど・・・。
あと、メタンハイドレートは、地球に豊富ですけど、(あと石炭も)これもコストに合うかどうか、わかりません。あと植物性エタノールや水素エンジンもコストや技術問題で難しい問題を抱えています。あと太陽エンジンも。
火力発電はいいかもしれない、と思っています。

今、需要が増えているのは、天然ガスです。ロシアや中央アジアだけでなく、オーストラリアや東南アジアやアフリカや南米からも出てきます。
ちなみに私は天然ガス&石油の非生物起源説を唱えています。


Posted by おおくぼ at 2006年06月21日 22:00
核廃絶…出来るといいんですが、お互い持っている者同士は手出しができないという、抑止力効果も否定し切れませんからね…(笑)

日本近海の資源開発については、おおくぼ様から採掘コスト面でのツッコミがあると思っていました(笑)。
ただ、わが国の資源確保の問題として、いざとなったらいつでも掘れる態勢を整えておくことも必要ではないでしょうか。

原発についてですが、おおくぼ様はプルサーマルをどう思われますか?
核廃棄物のリサイクルという面では理にかなっているような気もしますが、リサイクルはすれば良いというものではないですから。
トータルでのコストはもちろん、プルトニウムの安全性も無視できません。
原発は廃止し、核廃棄物は地中深く埋めるのが最も低コストなのでしょうか(大気圏外へ捨てるのは高くつきそう…)。

未来エネルギーのエースと目される(?)水素は、貯蔵タンクの小型軽量化が難しいですから、自動車には向いていない気がします。
バイオ燃料は、大量生産するのにどれだけの広さの畑が必要なのかが疑問です。ただ、アフリカの干魃地を緑化し、その地域のエネルギー需要を賄え、雇用確保にもつながるのなら支持します。
日本では、地域によっては地熱や風力も有効かもしれません。
結局、エネルギーを大量供給するなら石油や天然ガス、地域の需要を満たすなら自然エネルギーと、使い分けが必要なんでしょうね。

石油の無機起源説は私も支持しています(有機物起源の石油もあるとは思いますが)。
Posted by 管理人 at 2006年06月22日 23:03

キム・ジョンイルが飛行機を使わない理由はわかりません。ただ単に飛行機が怖いのかも知れません。


プルサーマルについては判りません。現時点では理解不能です。使用済み核燃料については、コンクリートに固めて海底に投機するのがいいと思ってます。地中は、地下水に影響を当てるので賛成できません。原子力潜水艦も沈んでいるし。あと原発の危険なトコロは、稼動中の温度が判りにくいということです。ブラック・ボックスです。一応温度計はあるのですが・・・・。


水素エンジンは国土交通省のサイトを見ると、難航しているみたいです。水素は爆発するし(ガソリンもそうですが)、液化が難しいみたいですね。気体だと漏れやすいのです。


あと現時点では、エネルギーは不足してないと思います。石油が便利で異常に安いので、その反動が大きいのでは?


昔は、木を燃やしていましたが、そのせいで多くの森林が失われました。中国で問題になっている黄砂は、そんな歴史の副産物です。


ところで自分のブログに岡村靖幸と真心ブラザーズについて書いてみました。
Posted by おおくぼ at 2006年06月23日 02:17
おおくぼ様のおかげで、本文よりもコメント欄の方が面白いblogとなっております(笑)

安全保障とエネルギー・食糧問題は、密接な関係がありますね。

今朝のCX系『報道2001』では、中国の農業の生産効率は日本の40分の1だと言っていました。
とうとう食糧輸入国となってしまった中国。生産効率が上がれば13億の民が飢えることはないのでしょうが、農地が国有であることが農民の生産向上意欲を妨げていると、番組では指摘していました。しかも農地の私有を認めることは、国是である社会主義の否定となります。
また、日本が農産物を輸入することは、その国の水資源をも枯渇させるとの指摘がなされていました。

民主党代表に就任した小沢一郎は、農産物に限らず貿易は完全に自由化するとともに、食糧自給率100%を目指すとしています。農林水産物の国内生産額は12兆円で、仮に全額補償してもたいした負担ではないと。
私は、完全に工業化した農業と一種の伝統芸としての農業の、二極化が良いのではないかと思います。
前者は、高層ハウスで土地を有効活用。日光や温度を常に最適にコントロールし、農薬は極力使わない。
そんなハイテク農産物を、安全かつ安価であっても嫌悪する方は、高価でも伝統的技法で無農薬で作られた農産物を選ぶ。伝統芸農家を国は保護するが、農薬を使ったら補助金は打ち切り!
Posted by 管理人 at 2006年06月25日 16:16
そんなことないと思います。でも不純文学さんの本文は優しすぎるので、毒舌(金井美恵子さんや山形浩生さんみたいに)が好きな私から見ると物足りない気がします。またネタバレを気にしすぎかな? という印象を受けます。


ところで食料自給率問題については昔から疑問を持っています。
1. 食料を輸入して、何が悪いの?
2. %だけでは真実が見えない。

日本の食卓やレストランが豊なのは、食料を輸入するからです。あと品種改良やテクノロジーを利用した四季を無視した栽培方法です(ちなみに私はテクノロジー礼賛者です)。トマトや胡瓜が一年中食べれるのは、スゴイことです。

食料自給率が下がっても、国内の食料の生産量が増えていれば問題がありません。また食料自給率には家畜の飼料が加算されている(アメリカから無理矢理買っている←これは別の意味で大問題)。
現実は、農家では価格安定の為、豊作だと大量放棄しています。

無農薬が素晴らしいとは思えません。例えば江戸時代の人は現代の人より食料事情が良くて、健康だったのでしょうか? これはレイチェル・カーソンの悪しき影響では? と思っています。
無農薬で、農業するのはホントに大変です。ちなみに農薬の被害を一番受けるのは消費者ではなく、生産者です。消費者の口に入る時は、農薬は何万分の1に薄まっています。

あと極端に二極化することで、真実が見えることは頻繁にあるので、政策としては、賛成です。
Posted by おおくぼ at 2006年06月25日 23:42
日本の食糧自給率は、カロリーベースで40%と言われています。
飼料穀物の輸入が自給率を大きく落としているそうですね。

農業の工業化は、生産効率だけでなく、雇用の面でも良いと思っています。
農家に生まれなくとも就農したい人は多いはずです。“ヒャクショー”ではなく、ハイテクハウスで働くサラリーマン技術者として、農業に携わることができます。
本物のワイルドな自然と触れ合いたい人は、伝統農芸継承者に弟子入りすれば良いのです。

おおくぼ様には、いつも忌憚なきご意見をいただき感謝しております。
当blogでは管理人の交遊した書物を、著者の主張を曲げることなく、面白く伝えることを旨としています。またご指摘のように、これから読む人の興味を削がぬよう、ネタバレにも配慮しております。
確かに全体的に抑え気味な気もしますので、異論・暴論・極論も読者の批判を恐れずに書ければ…と思います(が、おおくぼ様のように上手くいくかな?)。
Posted by 管理人 at 2006年06月26日 21:27
私のブログは、間違っても真似してはイケマセン!
(^^;)
最近もオゾン・ホールの記事と英語の誤訳本の記事のコメント対応で苦労しました。私もこちらのコメント欄で、いつもご迷惑をおかけしています。
m(--)m スイマセン
あの時は、変なのに付きまとわれたな〜という感じで疲れました。だって、こっちの言い分を全く理解してくれないんです。しかも知識は沢山有るみたいなのに、対話になっていないんですヨ。
(><)
Posted by おおくぼ at 2006年06月27日 01:48
blogには意見交換のための書き込みもあれば、単に知識の披露が目的の書き込みもあるでしょう。私も一方的なコメントをしないように気を付けねば!

おおくぼ様は『お茶の間…』で「今の時代、HPまたはblogを持たない人は、名刺を持たないのと同じ」という旨のコメントをされていましたが、私がHPを開設したのも同様の理由です。
私はひとつの記事の投稿に2時間ほどかかってしまうので、大変疲れます(笑)。コメントへの返答も30分以上かかります。
しかも、忘れた頃にひっそりと更新される超スローblogです!

6月27日現在、まだテポドンは飛びませんね…
Posted by 管理人 at 2006年06月27日 20:50
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