2006年08月14日

世界はこうして終わる?

面白い本を発見しました。
世界の終わりは、どのようにしてやってくるのか?
地球最後の日のシナリオを、発生する可能性、発生した場合に文明に与えるダメージ、前二項を踏まえた現実化した場合の総合的な危険度の三つの指標を、レベル0から10で評価するものです。


世界の終焉へのいくつものシナリオ



ジョエル・レヴィ著 / 柴田 譲治訳



世界を終わりに至らしめるシナリオの数々を、大きく五つのジャンルに分けて紹介しています。

T.科学技術の叛乱
研究用のウイルスが外部に漏れて伝染病が世界中に蔓延するパンデミックや、多剤耐性病原菌(スーパーバグ)の出現。

U.戦乱の火種
核兵器の拡散、テロ、大量移民など。次章以降の、食糧・水の不足や気候の異変が、紛争を誘発する可能性もあります。

V.生態系の断末魔
化学物質による大気・水・土壌の汚染、食糧不足や水の枯渇、そして人類の際限なき消費欲望によるエコサイド(生態系破壊)
食糧危機」、「生物多様性の喪失」、「人口増大と生活水準の向上」が、可能性が高くダメージも大きい、極めて危険なシナリオとされています。
管理人註;「生物多様性の喪失」を危険度大とするのは、地球の物質循環が崩壊することで未曾有の破局が訪れるからだという。


W.気候の大変動
地球の温暖化(危険度大)と、それによる気候システムの「眠れる巨人」の覚醒。眠れる巨人とは、南極・グリーンランドの氷床メタン堆積物、生物圏の炭素循環です。

X.不測の天変地異
彗星・小惑星の衝突、超火山の噴火など、全地球的規模の天変地異。発生した場合、人類という生物種そのものが危機に瀕する。
明日にでも地球に小惑星が衝突する可能性は極めて低く(発生してもお手上げなので)、心配しても意味はありません。
しかし、超火山の噴火による地球規模の災害は可能性が高く、発生したら人類にはなすすべなし。現在人類が直面している最も深刻な危機のひとつなんだそうです。

(8月13日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 19:13| Comment(16) | TrackBack(1) | 自然科学交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近、「と学会」の山本弘の「ノストラダムス研究」を読んでいるのですが・・・・
Posted by おおくぼ at 2006年08月19日 11:32
ノストラダムスは、ペストが大流行した際にネズミを駆除したり酒を撒いて消毒したりと、トンデモさんどころか科学的な人だったそうですが…
Posted by 管理人 at 2006年08月20日 22:38
確かに医者だったんですが、予言集は文学的で、科学的な感じがしません。

ちなみにマルクスの本も、科学的とは縁遠い文学作品です。それは、それで面白いと思うのですが・・・

私は昔から、シェークスピア&マルクスみたいなことを考えています。
Posted by おおくぼ at 2006年08月21日 23:28
山本弘の『ドンデモ大予言の後始末』に『ノストラダムスの万能薬』という本が紹介されています。

この本は、ノストラダムス著の『化粧品とジャム論』なんだそうです。半分はジャムとお菓子の作り方の本だそうです。

化粧品の方は『ドンデモ大予言の後始末』よると、美容液は塩化第二水銀(=猛毒)とか、若者のツバ、水銀、鉛、錫、銀

あと顎鬚の脱色方法・・・硫酸に漬ける(ノストラダムスは「この液体」と書いているそうです。精製方法も書いてあるそうです)

当時の錬金術師としては、かなりレベルが高い?
Posted by おおくぼ at 2006年08月22日 23:48
宇宙論や進化論も、なんとなく文学の薫りがします(笑)

空想的社会主義のフーリエはとっても文学してますが(情念引力!)、科学を標榜するマルクスもそうなんですか。

ノストラダムスは、妄想予言者どころか立派なルネサンス人ですね。もっと科学者として評価すべきではないでしょうか。

日本の平安貴族が使っていた白粉も、水銀入りだったそうです。当然有毒ですから、肌にシミができる。するとシミを隠すために、さらに白粉を厚塗りする・・・の悪循環。当時は電灯なんてモノはなく夜は真っ暗闇ですから、顔を白くするのは夜中でも人を識別できるという意味もあったようです。
Posted by 管理人 at 2006年08月23日 13:01
これなんかどうでしょうか? 山本弘センセイ大推薦

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000018094/249-2434088-0353900

ところでフーリエは面白いのです。今村仁志センセイがマルクス&ニーチェ&フーリエ&ヘーゲルを比較研究しています。

『四運動の理論』なんかを読むと、『ガリバー旅行記』みたいに奇想天外なのに、フーリエ本人は「社会科学のニュートン」を自称してました。情念引力は万有引力から来ています。

情念引力はネット時代をうまく表現した能力です。同じ趣味や、同じ興味が人を引きつける力を持つのです。

あと平安貴族はムチャクチャな気がします。不摂生というか・・・
Posted by おおくぼ at 2006年08月24日 00:01
学生時代に「ユートピア論」という特別講義がありまして、フーリエについて習いました。
ファランジュというコミュニティを構想していたようで、空想的どころか結構実践的なんだなと思いました。

↓面白そうなサイト発見
http://art-random.main.jp/community/index.html

平安貴族はムチャクチャですね。
雅やかどころか、暴力的だったようですし。
『殴り合う貴族たち』
http://blogs.dion.ne.jp/fujun/archives/2751571.html
Posted by 管理人 at 2006年08月24日 13:02
フーリエのアタマの中はかなり具体的です。今村仁志はスピノザの理論の実践だと書いています。ニーチェも、その系列ですけど・・・

中央公論者の『世界の思想シリーズ』には、『産業の新世界』という文章が載っています。

「一日3時間しか寝る必要がない、食事は一日5回、肉体労働の後は、読書会などなど・・・」かなり具体的です。

浅田彰の対談集にもフーリエについての対談があります。また浅田彰と島田雅彦との対談集『天使が通る』にもフーリエについて語っています。フランスにクロソフスキーという人がいて、『生きた貨幣』というフーリエ論を書いています。

ところでリンク先はよくわからないですが、社会心理学みたいなものでしょうか?

あと不純文学さんのリンク先は表示されません。

平安貴族のお歯黒は虫歯除けだと思うんですけど、「歯磨け!」と思います。あとトイレもないし、臭いを誤魔化すためにお香を焚いたり、女性は素顔は判らないし、イスラームかい?
家は粗末なんで、冬は寒いし・・・
Posted by おおくぼ at 2006年08月24日 23:20
↑『殴り合う貴族たち』へのリンク、復旧しました(htmlのlが抜けていました)。ご迷惑をおかけしました。
Posted by 管理人 at 2006年08月25日 12:55
フーリエはホント、具体的ですね。
具体的だから科学的だとは言えませんが、マルクスの「革命!」の方が、ずっと空想的な気がします。

リンク先は建築・都市計画系のサイトだと思います。フーリエの「ファランジュ」と一緒に「フリーメーソン」やら「ピタゴラス教団」やらワケのわからないコミュニティが並んでいて、トンデモっぽくていいな(笑)と思い、リンクしました。
Posted by 管理人 at 2006年08月27日 09:56
Posted by おおくぼ at 2006年09月03日 21:57
↑日本SF界の泰斗・小松左京、いろいろ考えていますね。

私の総合的な感想は、戦争・疫病・異常気象など文明を終焉に導く脅威は数々あるが、「文明の終焉」は必ずしも「人類という種の絶滅」を意味しないということですね。
ただし、天体衝突や世界規模の超火山噴火を除いては。
Posted by 管理人 at 2006年09月04日 18:53
「天体衝突や世界規模の超火山噴火」

確率的にはどのくらいなのでしょうか? 

あと疑問に思っているのは地震の予知です。本当に可能なんでしょうか。なんか無理っぽい気が・・・

(^^;;)
Posted by おおくぼ at 2006年09月05日 00:34
本文の繰り返しになりますが、天体衝突の可能性はほとんどなく(だからといってゼロではない・・・)、起きた場合は現在の科学技術ではお手上げなので、無視してよいでしょう。

大規模な火山噴火が世界的災厄をもたらす可能性については、本書よりも先に石黒耀の小説『死都日本』(講談社メフィスト賞受賞作)で知りました。九州の霧島火山が噴火し、日本中が火山灰に埋もれ、世界的異常気象を巻き起こすという内容です。

地震予知については、琉球大学の木村政昭教授が数々の実績を挙げているといいますが、一般的な評価はどうなんでしょう?
与那国沖の海底遺跡(?)の研究もされている方です。
http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~kimura/kimura.html

地震はもちろん怖いですが、地震予報が発令された際のパニックも怖いですね。
ちなみに私は新潟中越地震のあと、しばらくは怖くてなかなか寝付けませんでした(笑)
Posted by 管理人 at 2006年09月05日 13:01
恐竜が死滅した理由の仮説の1つとして火山説があります。

火山灰が太陽光線を遮る → 寒くなる → 死んだ。

20世紀にも火山は何度か有りましたが、長期の気象変動を起こす火山は無かったみたいですね。

あとリンクしてある木村先生の著書のタイトルを拝見すると、「ムー大陸は琉球にあった!」 という興味深い本がありますね。「と学会」で採り上げてないかな?
Posted by おおくぼ at 2006年09月05日 21:52
恐竜絶滅の原因を火山の噴火とするのは、マントルのD層浮上説ですね。

天体衝突は恐竜絶滅理由の有力仮説ですが、白亜紀末の大絶滅は恐竜だけではありません。
比較的環境変化を受けにくいと思われる、海洋の小動物も一緒に絶滅しています(アンモナイトなど)。
海洋生物の大絶滅を説明できる面白い仮説は、海洋無酸素事件です。そのメカニズムについては、海底火山の噴火やメタンハイドレートの大量放出など、これまた諸説あるようです。

与那国島の海底遺跡こそ、海に沈んだムー大陸だとする説。あれは人工物ではないとの反論もありますね。はたしてどっちなんでしょう?
Posted by 管理人 at 2006年09月07日 00:29
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Excerpt: 「不純文学交友録」という名のブログから面白そうな本を紹介していただいたので呼んでみた。 ジョエル・レヴィ著柴田譲治約2006「世界終焉へのいくつものシナリオ」中央公論社 本の内容については不純文学..
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