2006年10月22日

日本は核武装せよ

世界を震撼させた、10月9日の北朝鮮による地下核実験発表。
北朝鮮への制裁をめぐって、国際社会は現在も活発な論議が続いています。
国内では、中川昭一・自民党政調会長の核武装発言(10月20日)が、大きな反響を呼びました。

「日本核武装」の論点



中西 輝政編著 / 日下 公人〔ほか著〕



本書の序文が書かれたのは本年7月。
現在に至る状況を予見していたかのような、出版タイミング。
論者は、中西輝政・日下公人・平松茂雄・櫻井よしこ・西岡力・伊藤貫・兵頭二十八です。

中国は既に米国の主要都市を核ミサイルの射程内に捉えており、北朝鮮のミサイルも米国本土に届く能力を有している可能性が高い。米国は自国の安全を軽視してまで、有事に日本を守ってくれるはずはない。もはや「アメリカの核の傘」は無効である…これが論者に共通した認識です。

中国・ロシアそして北朝鮮。日本は核保有国に、ぐるりと取り囲まれています。周辺国が「言うことを聞かないと核ミサイルを落とすぞ」とブラフをかけるだけで、核の抑止力という対抗カードを持たない日本は、恫喝に屈する他ありません。
鉄砲玉で鉄砲玉を撃ち落すようなMD(ミサイル防衛)システムに、核ミサイルの脅威は防げません。効果がないくせに極めて高価です。
さらに中国の積極的な宇宙開発は、宇宙空間でアメリカの人工衛星を攻撃し、MDシステムを無力化することを目論んでいます。

世界で唯一の被爆国・日本。
瞬時かつ無差別に大量の貴い人命を奪い、生き残った被爆者にも重い後遺症を残す核兵器は、廃絶されてしかるべきです。
しかしながら、核の脅威を防ぎ得るのは核の抑止力しかないのが、残念ながら今の世界の実状です。核ミサイルを100%迎撃できる、レーザー兵器でも実用化されれば別ですが。
また通常兵器を増強したり、MDシステムを導入するよりも、核ミサイルを持つことの方が低コストであると思われます。
日本の核武装に対するアメリカの誤解を防ぐには、核のボタンをアメリカと共有するという選択肢もあるでしょう。
日本には技術力も資源(プルトニウム)もあります。一番の問題はスパイ対策でしょうね。

以下、管理人のひとりごと。
日本は過去のあやまちで、周辺諸国に多大なる損害をもたらしました。
日本は絶対に戦争はしません(私には安倍晋三首相の「美しい国」というフレーズが「戦争ができる国」に聞こえてしまいます…)。
軍隊も持ちません(国境の警備とテロに対処するために最低限必要な自衛力と、国際貢献部隊を持つことは可)。
日本人は民主的で平和を愛する国民です。
しかし日本の領土(領海・領空)を侵す国の頭上には、いつでも核ミサイルを落とすことができますよ…そんな日本に私は棲みたい。

(10月22日読了)

【不純文學交遊録・過去記事】緊急事態!


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 23:10| Comment(18) | TrackBack(1) | 政治・経済交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
【日本には技術力も資源(プルトニウム)もあります。一番の問題はスパイ対策でしょうね。】

お説に賛成です。

なぜ?スパイ天国日本といわれ続けられているのでしょう、不思議でなりません。

立国の理念はどうなっているのでしょう?
国益って、誰のための?なのでしょうか。

戦前の特高警察の理念でスパイ監視されたら、一般市民は堪りませんね。
村山談話を継承すると、訪中の安倍は宣言したようです。
であれば、自民党を具体的にどう変える?設計図を早くみたいですね。


Posted by エノク&トマス at 2006年10月23日 16:12
国民生活の監視はしっかり。
でも、国家の安全のための機密情報は他国に筒抜け。
そんな体たらくで国を愛せと言われても…
共謀罪よりも先にするべきことがありますね。
Posted by 管理人 at 2006年10月23日 16:34
▼o・_・o▼コンニチワン♪
日本も外国のスパイ監視するために、アメリカのようなCIA情報局をつくるべきです。総理大臣直属がいいんでわないかな。
Posted by むっち at 2006年10月23日 16:56
情報漏洩対策はもちろん、情報収集力の強化も必要ですね。
Posted by 管理人 at 2006年10月23日 17:05
こんにちは。
唯一の被爆国日本が核保有という形で「核の有理性」を認めれば、それは唯一の加爆国アメリカへの「免罪符」となります。それと同時に日本は「世界の孤児」になってしまうと思いますが。
Posted by ペンタクロス at 2006年10月24日 14:32
日米安保体制=アメリカの核の傘の下に入っていること自体が、既に加爆国アメリカ(世界中に戦争の火種を撒き散らすならず者国家)の核の有理性を認めています。
ペンタクロス様は、日米安保破棄・自主防衛論者でしょうか?
(私は、安保破棄も有りだと思います)

「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持」したいのですが、そうならない状況があります。
北朝鮮?…あの国は、放っておけば早晩くたばるでしょう。
問題は中国です。拡大を続ける中国に飲み込まれないためには…誠に残念ながら、現時点では「核保有」と答えざるを得ません。
これは防衛コストの問題です。
倫理的判断でありません。
核兵器は廃絶すべきです。
そして加爆国アメリカは、永遠に断罪されねばなりません。
しかし、核兵器だけが非人道的なのではありません。
銃も戦車もミサイルも、すべての兵器は人殺し以外の役に立たない、廃絶されるべきものです。
Posted by 管理人 at 2006年10月24日 21:51
こんにちは
私が指摘するのは「威嚇」ではなく「行使」の問題です。
Posted by ペンタクロス at 2006年10月25日 01:13
泥棒国家を持続させたいための核防衛論議に反対です。

国家予算、約300兆円、内約80兆円を国会代議士が評議する。
残り約200兆円は、国会審議なしの特別予算と称して使い放題盗み放題だ。
これが財政破綻の日本システムをなぜ守りたい防衛したいのか?わからない。

甘い蜜を吸う強食の彼らが核防衛したがるのはわかる。
だが90%の大衆中小零細企業善男善女には関わりないことだ。
彼らにやらせたらよい。
拱手傍観するとしよう。
やりたがる彼らに国際社会の天罰が下る昨今だから、、、。

民主党の石井議員が玄関先で刺殺され口封じされて、初めて、国家予算の隠されたイカサマな舞台裏の実態が表面化してきた昨今ですね。

弱肉強食はもうたくさん、希望しません。
Posted by エノク&トマス at 2006年10月25日 10:27
▼o・_・o▼コンニチワン♪
毎年国民の知らない所で200兆円という金がつかわれっていることがおかしのです。特別財源という名目自体なくしたほうがいいです。
Posted by むっち at 2006年10月25日 10:31
MMさん、こんにちは〜。

HPのリンクありがとうございました〜。
こちらからも、リンクさせていただきましたので、報告させていただきます。

日本は、世界で一番たくさんのプルトニウムを持っています。
日本は、世界で一番の原子力生成技術を持っています。
日本がその気になれば、世界で一番の核兵器を作る事ができます。
でも、私たちは世界で唯一の被爆国だから核兵器を作る気はありません。

どうやったら、この気持ちを世界の国に伝えられるんでしょうかね。
Posted by indoor-mama at 2006年10月25日 20:52
ペンタクロス様

「唯一の被爆国である日本が核の抑止力という考え方を認めるだけで(行使せずとも威嚇だけで)、アメリカの原爆投下の免罪につながる」とのご指摘だと思ったのですが…
誤読でしたら、スミマセン。
(それで、アメリカの核の傘に守られている日本を、皮肉ってみたのです)


エノク&トマス様
むっち様

石井紘基議員について検索してみましたら、彼が政界のカネの流れや宗教団体などの社会の裏側に関する膨大な資料を集めており、刺殺犯は逮捕されたものの未だ動機や背後関係に疑問を呈する人が多いことを知りました。
国家予算の横流しに、無断欠勤の清掃局員。
泥棒政治家・泥棒役人のためでなく、民の意思で民のために郷土を守りたい。
憲法とは、民から政府への命令です。


indoor-mama様
私は、戦争も軍隊も武器もない世界に棲みたいです。
しかし、現実の世界には至るところに火種がくすぶっています。
相手を傷つけず、自分も傷つかない方法はあるのか?
ひょっとすると「憲法9条を守るための核武装」なんて考え方もありうるかもしれないと思っているのです。


『不純文學交遊録』では、日本の核保有問題について多くの方々の意見を聞いてみたいと思います。
私は自分の意見が正しいとは、思っていません。
また、来訪者の皆様の意見に審判を下すつもりもありません。
来訪者の方同士での意見交換をされても結構です。
(過疎ブログなのに、意見が集まるかな…?)
Posted by 管理人 at 2006年10月25日 22:44
「そんな日本に私は棲みたい。」

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のパロディでしょうか? あるいは「美し日本の私」をパロディの大江健三郎の「曖昧な日本の私」。

ところで最近、爆笑問題の太田光の『憲法九条を世界遺産に』を読んでいたら、宮沢賢治と国柱会の関係が問題になっていました。

あとベンジャミン・フルフォードの本は面白いですが、眉に唾をつけて読んだ方がいいです。特にこれから読む場合は。陰謀論は嫌いではないですが、証拠が無ければ冤罪です。
Posted by おおくぼ at 2006年10月26日 02:39
核ミサイルって危険なんで、「キチガイに刃物」にならなけらばいいですけど。政治家って頭いいの? 過ちをおかさないのかなあ?

頭のいいハズの官僚も、失敗ばかりだし。そもそも戦争になったら冷静な状態を保つのって難しいんでは?

あと有事法というのが、よくわかりません。憲法よりレベルの低い法律を優先しているのは、法治国家じゃないということでしょうか?

あとアメリカの偉い人やアメリカ日本大使の命令で、自衛隊が動くというのは、日本は独立国家じゃないということでしょうか? 

私個人は、日本の国益としてプラスなら、なんでもOKですけど。
Posted by おおくぼ at 2006年10月26日 02:56
おおくぼ様

権力者に核ミサイルは危険!
民衆の総意で始める戦争も危険!

私が「ひとりごと」で夢想する、絶対に戦争はしない、軍隊は持たない、でもなんらかの抑止力(核もしくは核の脅威を無力化できるハイテク装置)をもった日本。
しかし、その「抑止力」は絶対に行使してはならない、触れればとてつもなく恐ろしい祟りがある〜!!
(↑これじゃ近代国家じゃなくて、原始共同体みたいだなぁ・・・笑)
その抑止力のボタンは、天皇の即位ごとに三種の神器とともに受け継がれる。
超タカ派政治家が政権をとろうが、民衆の多数が求めようが、絶対に誰にも触らせない。
私の夢想、半分ネタだと受け取ってくださっても結構です(でも半分本気かも)。

憲法より低いレベルの法律で動く、有事法。
アメリカの命令で動く、自衛隊。
どちらも理解できません。

『不純文學交遊録』では、引き続き皆様のご意見を募集します。
1.被爆国でありながらアメリカの核の傘の下にいる日本。それって核を持っているのと同じじゃないの。日米安保体制って、どうよ?!
2.北朝鮮って本当に脅威なの?
3.核の抑止力って本当に有効?それとも幻想?
・・・こんな疑問に対するご意見を、お聞かせいただければ幸いです。
Posted by 管理人 at 2006年10月26日 13:00
fujunさん、こんにちは。言葉足らずで失礼しました。
ヒロシマ・ナガサキ以後アメリカは核兵器を行使していません。はじめは「こんなに悲惨だとは思わなかった」で済みますが、知ってしまった2度目となるとアメリカの非人道性が大問題となるからでしょう(しばしば人道的理由で他国に介入しようとするアメリカにとっては都合が悪い)。ところが、自ら悲惨な体験をした日本が自らの意志で核保有(これは「場合によっては行使止むなし」との表明を伴います)に走れば「被爆国が核行使の有理性を認めた」こととなり、即加爆国アメリカへの「核行使の免罪符」となります。
現在は「戦略核による相打ち論理での均衡からくる抑止」状態ですが、戦術核の行使となると話は別。俄然アメリカの独壇場です。これはネオコンの「夢」でしょう。安倍晋三さんが総理大臣になれたのも、おそらく彼が戦術核容認論者だからというのもひとつの要因でしょう。で、そうなれば世界は新たな核行使という恐怖にさらされます。そのきっかけが日本の核保有となれば、日本は確実に「世界の孤児」となります。日本の責任は重大です。
Posted by ペンタクロス at 2006年10月26日 18:02
ペンタクロス様

私は核の保有という言葉を、抑止力の意味でしか使っていません。
核の抑止力とは、相討ちの恐怖で担保された平和。
威嚇はすれども絶対に行使は有り得ない(自殺行為!)。
「核の行使?そんなバカおらんやろ」というわけです。
ペンタクロス様は「ところがバカはいるんだよ!」とのご指摘だったのですね。

拝啓 安倍晋三様。
「美しい国」とは「戦争ができる国」のことでしょうか?
Posted by 管理人 at 2006年10月26日 22:00
1968年7月アメリカ原子力委員会が上院外交委員会へ提出した覚書→核兵器を持つという決定を下してから5〜10年以内に、「かなり多数の」「相当に高度の」核兵器とその運搬手段をつくれる工業力のある国として、七カ国が指摘された。
七カ国:オーストラリア、カナダ、ドイツ、インド、イタリア、日本、スエーデン。
もっと長年月をかければ同じレベルのものをつくれる可能性のある国、16カ国を予想している。
16カ国:アルゼンチン、オーストリア、ベルギー、ブラジル、チリ、チェコスロバキア、ハンガリー、イスラエル、オランダ、パキスタン、ポーランド、南アフリカ、スペイン、スイス、エジプト、ユーゴスラビア。
国連「核兵器白書」1967年10月発表:
ささやかな核戦力(ミサイル50発、プルトニウム核弾頭100個程度)を建造するには、1964年のドル価値に換算して、年間1億7千万ドルを10年間支出できる総合国力が必要、と推測されるが、そのような国力のある国は、既存の核兵器国のほかに7カ国ぐらい存在する。
しかし、ごく初歩的な核兵器に関する限り、かなり多くの国(少なくともあと7カ国以上)が、持とうと思えば持てる状態にあるといって差し支えないであろう。
【出典:国際問題新書40、核防条約、日本国際問題研究所発行、昭和49年11月20日初版発行】

北朝鮮のような最貧国でも持てる時代が、現出した。
まさに驚きです。
北朝鮮・イランをどう裁くか?

裁いたあとの国際地勢図がどうなるの?

世界史を教えない日本鎖国国家。
文科省教育委員会の指導の下で、日本に生まれて、なんとまぁ、幸せなことでしょう、公園のアヒルのように何にも聞こえないわからない、見まい聞くまい話すまい。
Posted by エノク&トマス at 2006年10月27日 17:33
エノク&トマス様
貴重な資料のご提示、ありがとうございます。

現在の世界情勢は、人類誕生以来の歴史の総体。
歴史を学ば(べ)なかった青少年に、世界を見る目は養えるのでしょうか。
宗教についても学ぶ機会がありません。
宗教が戦争の火種となっていることを知らない、カルト宗教が事件を起こすと大慌て・・・では困ります。
井沢元彦ではないですが、日本では軍事もまた「ケガレ」として考えようとしません。
「ケガレ」た軍事はアメリカ様におまかせ。自分には関係のない問題だと思っている・・・

歴史を、宗教を、軍事を知らずして、世界を理解することはきませんね。
(私も理解できていませんが・・・)
Posted by 管理人 at 2006年10月28日 12:50
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