2007年03月19日

カッパなにさま?カッパさま!

日本で最もメジャーな妖怪といえば、河童ですね。河童の主な特徴は…

・頭に皿があり、皿の水が乾くと死んでしまう
・背中には亀のような甲羅
・手足に水かきがある
・人や馬を川に引きずり込んで、尻子玉を抜く
・キュウリが好物
・鉄(金属)を嫌う

馬を襲った河童の腕を刀で斬った男が、河童に腕を返してやると、河童はお礼にどんな怪我でも治す薬草をくれた…なんていう昔話を聞いたことがある人も多いでしょう。
河童の伝承は日本各地にありますが、その呼び名もカッパ、ガワッパ、ガワタロ、エンコウ、ミズチ、ヒョウスベ…などさまざまです。
河童とはどのようにして生まれた妖怪で、なぜこんなにも多くの呼び名があるのでしょうか。


QED河童伝説



高田 崇史著


高田崇史氏の歴史ミステリ、QEDシリーズの最新刊です。
このシリーズは事件の解決そのもの以上に、歴史に秘められた呪術的な側面や、歴史の表舞台から消し去られた敗者たちの真の姿を描き出す推理が魅力となっています。

河童が棲むという伝説のある川で、ストーカー癖のある男性の絞殺体が発見されます。男性の遺体は、なぜか左手首が切り落とされていました。彼はどうやら、大学病院に勤務する薬剤師の女性をストーキングしていたようです。
被害者の兄は、製薬会社のMR(医薬品情報提供者、要するに病院・医師への薬のセールス)で、大学病院への新薬の売り込みに懸命になっていました。事件の背景には、製薬会社同士の激しいシェア争いがあるのでしょうか…
※当blogでは、事件の真相には触れません!

本作で事件とともに解明される、河童の正体。高田氏はメールマガジン『講談社ミステリの館2007年2月号』で、河童は「今までのテーマのさらにど真ん中」であると語っています。
これまでもQEDシリーズでは、河童とは川辺に暮らす民「河衆」のことであるとしてきました。そして河童や鬼や天狗と呼ばれ妖怪とされた者たちは、王権によって征服された古代の製鉄民であったのです。
河童は冬になると山に入って山童(やまわろ)になるとの伝承にも、河童が秋から冬にかけては砂鉄採集に従事し、春になると砂鉄の水洗作業で流出した粘土質の土地で耕作をしたことを指すのだといいます。これは「田の神は春に山から下りてきて、秋に山に戻る」という言い伝えとも一致しますね。
では本来製鉄民であるはずの河童が、金物を嫌うのはなぜ?
河童の好物がキュウリなのはなぜ?
河童伝説の裏側には、これでもかとばかりに古代の製鉄(タタラ製鉄)との関わりが隠されています。
神社巡りと墓参りが趣味という変な薬剤師、タタルこと桑原崇の推理に耳を傾けましょう。
あとは本書を読んでのお楽しみ!

高田崇史公認ファンサイト club TAKATAKAT

(3月18日読了)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 00:54| Comment(35) | TrackBack(1) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわ。にゅきです。

たたら製鉄が赤鬼青鬼と、修験道の山伏が天狗と、河原に住む被差別民が河童と関係してるのは聞いた事あるけど。

河童がたたら製鉄と関係してるのは初耳だなあ。
Posted by にゅき at 2007年03月19日 20:11
にゅき様

私も河童は、単に水運商人だと思っていました。
河童が製鉄民だったとは、全く予想外な展開でした。

QEDシリーズはあくまでフィクションですが、伝説に隠された歴史の暗号を描いています。
高田氏の推理では、妖怪とされた被征服民はなんらかの形で製鉄と関わってくるようです。
一つ目の妖怪は高温の炉をいつも覗き込んでいたために片方の視力を失った製鉄民の姿、一本足の妖怪は製鉄民がタタラを踏んでいる姿を妖怪に見立てたものだとか。

私も製鉄の歴史の解明が、古代国家成立の謎を解く鍵だと思っています。
Posted by 管理人 at 2007年03月20日 00:38
たたら場? 『もののけ姫』?

私は河童は動物だと思ってました。鯉とか。
昔の人は人魚のミイラを偽造して海外に売ってました。
Posted by おおくぼ at 2007年03月23日 23:33
おおくぼ様

江戸時代には妖怪(日本版UMA?)のミイラが結構作られたようですね。

小さい頃は、妖怪なんてみんな水木しげるの空想の産物だと思っていたのですが、小松和彦の著作と出会って民俗学的なルーツがあることを知りました。

QEDシリーズはミステリなんですが、巻を重ねるごとに事件の解決よりも歴史の謎の解明に重きをおくようになっています。
Amazonの書評を読んだところ、最近のQEDシリーズに対し「なんでもかんでも製鉄に結びつける」との不満をもらすミステリファンが結構いらっしゃるようです(笑)

Posted by 管理人 at 2007年03月24日 00:22
小松和彦と栗本慎一郎との対談集『経済の誕生』に河童の話があります。河童は、大工が作ったんだっかな? あと弁慶は大工の子孫だそうです。坂口安吾の『夜長姫と耳男』でも、そうですが大工は不思議な職業です。
Posted by おおくぼ at 2007年03月24日 15:34
おおくぼ様

「大工が作った河童」とは、飛騨の匠や左甚五郎が、人形に作業を手伝わせ、用済みになって川に流した人形が河童になった…という伝承のことですね。
河童の起源=左甚五郎説をとると、河童のルーツは江戸時代以前には遡れなくなります(笑)

大工は、神のよりしろである神社を作りますから、神聖視された職業なのでしょう。
西洋では、石工の同業組合(ギルド)がフリーメーソンの起源だという話がありますね。
石工は、神殿や城塞などの高度な建築技術を守秘するために、フリーメーソンのような秘教的組織を作ったのでしょう。
彼らは国境を越えて仕事をしましたから、各国の政情にも通じていたと思われます。そこからフリーメーソン=国際陰謀組織なんていうイメージが生まれたのかもしれません。
また城を建造するということは、防御上の弱点やら秘密の抜け道なんかも知っていたはずで、城主から口封じをされる危険もあったと思います。フリーメーソンに属することで、石工が権力から身を守ることもできたのではないでしょうか。
(↑トンデモ妄想全開中!)
Posted by 管理人 at 2007年03月25日 14:22
私もSFとミステリーが好きなので、トンデモ妄想でいっぱいです。

フリーメーソンと石工は深い関係にあります。でもフリーメーソンは最初は、石工ではなかったみたいです。

確かに、ヨーロッパでは城は敵から守る重要な建物であり、その設計図は秘密でした。

ただ石工だけでなく、技術組合は自分達の技術を隠します。昔は著作権が無かったので、技術を盗まれるのが怖かったのでしょう。
「フリーメーソン=国際陰謀組織」説はアメリカ政府と関係あるのでしょう。1$札の裏のデザインや、初代大統領がワシントンがフリーメーソンに加入していたし。「ユダヤ人の陰謀」説と並んで人気がありますね。
「アメリカ政府=国際陰謀組織」で解釈すると、今の世界の混乱が説明可能です。昔はソ連VSアメリカでしたが、今は中国VSアメリカ(とイスラム過激派)になってきています。
国際エンターテイメントはリアリティを重視するなら、時代の変化に合わせなければいけませんね(笑)。
Posted by おおくぼ at 2007年03月25日 20:28
おおくぼ様

フリーメーソンの起源が石工でないなら、最初はなんだったんでしょう?(グノーシス派のシモン=マグスとか?)ご存知でしたら、また書き込んでください。

フリーメーソンとユダヤの陰謀を、一緒くたにしている話も多いですね。『シオン長者の議定書』なる偽書が元ネタらしいですが。

時代の変化を織り込んだ最新の国際エンターテイメントは、チャイナ・マフィアが石油やレアメタルを求めて暗躍するんでしょうか。あるいはウイグルやチベットの民族運動家が、台湾と組んで中国共産党を崩壊させる話とか。
(↑再びトンデモ妄想炸裂)

おおくぼ様、もしかしてトンデモ小説構想中?
余談ですが…無名の作家が、編集者と喫茶店で国際謀略小説の構想を話し合ったら、共謀罪に問われるんでしょうか?(笑)
Posted by 管理人 at 2007年03月25日 23:16
小説を書いたことはありませんが、一度は書いてみたいです。共謀罪は詳しくありませんが、作家という職業はかなり怪しい気がします。

フリーメーソンについては、昔読んだ本に石工ではないと書いてあったんですが、ネットで検索してみると、石工を起源としてる書いているのも多いですね。吉村正和さんの『フリーメーソン』(講談社現代新書)では、いろんな起源が紹介してあって、よくわからないと書いています。

フリーメーソンの階級は「親方」「徒弟」「職人」があるので、これが職人組合を連想させます。またソロモン神殿伝説との関係が石工とユダヤ人を連想させます。実際はユダヤ人とは関係ないんですが。

あと、マッカーサーはフリーメーソンだそうです。だから日本国憲法はフリーメーソンの思想で、作られた可能性があるそうです。

ところで

>「チャイナ・マフィアが石油やレアメタルを求めて暗躍するんでしょうか。」

チャイナ・マフィアではなく、中国政府が直接求めるのでは?


>「ウイグルやチベットの民族運動家が、台湾と組んで中国共産党を崩壊させる話とか。」

現実には組むことはないでしょう。宗教が違うんで。
Posted by おおくぼ at 2007年03月26日 20:56
おおくぼ様

フリーメーソン=ソロモン神殿起源説は、私も目にしたことがあります。
結局、いろんな説があってハッキリしないのですね。わかってしまったら“秘密”結社ではないですけど(笑)

フランス革命の「自由・平等・友愛」の精神は、もともとフリーメーソンの理念であるとか…

フリーメーソンは国際陰謀組織の定番ですが、オカルト談義ではイルミナティや薔薇十字団の名前もよく使われますね。

妄想ついでに…ウイグル民族が、トルコや旧ソ連諸国と連帯して極東から地中海に至る大トルコ民族連合を形成し、中国からの分離独立を目指す可能性はゼロではないと思います。
Posted by 管理人 at 2007年03月27日 22:48
>「ウイグル民族が、トルコや旧ソ連諸国と連帯して極東から地中海に至る大トルコ民族連合を形成し、中国からの分離独立を目指す可能性はゼロではないと思います。」


ウイグル民族ではなく、イスラム教徒連合みたいなのは有りだと思います。この場合は、モンゴルやインドネシアも含むでしょう。

あと中国は北京派と上海派で中が悪いです。中国の歴史では道教などの宗教集団が反乱を起こす歴史があります。読んだことないんですが、浅田次郎の小説が、その辺りを扱ってたかな?
Posted by おおくぼ at 2007年03月28日 21:06
おおくぼ様

中国史における宗教集団による反乱といえば、後漢末の黄巾の乱と清朝末の太平天国の乱が思い浮かびます。
最近では、気功集団・法輪功が当局に弾圧されて話題になりましたね。
「宗教はアヘンである」と断じたマルクス主義も「宗教」だと思いますが。近親憎悪ってやつでしょうか。

使い古されたユダヤの陰謀・フリーメ−ソンの陰謀に代わるものとして登場したのが、レオナルド・ダ・ヴィンチの陰謀を掲げる『ダ・ヴィンチ・コード』でした。
これからはどんな「新しい陰謀」が生まれてくるのか楽しみです(笑)
Posted by 管理人 at 2007年03月29日 23:39
マルクス主義も宗教なのは間違いないんですけど、統治する側は宗教を恐れるのです。江戸幕府が切支丹を恐れたのと同じです。正しい批判だからこそ、統治する側は弾圧するということはよくあります。間違った批判なら弁解すれば済むのですが・・・

デタラメ小説『ダ・ヴィンチ・コード』は『聖書』を男性主義から解放しようとする試みだと思います。アメリカはキリスト教の国であり、過去の大統領はクリスチャンで、白人男性です。
だから2008年の選挙で女性大統領が誕生するには、キリスト教が変化することが前提だと思います。
また『マリアの福音書』が注目されているのも女性大統領の誕生と関係すると思っています。
Posted by おおくぼ at 2007年03月29日 23:52
おおくぼ様は『ダヴィンチ・コード』の大ヒットとマグダラのマリア評価の動きを、WASP社会のアメリカが女性大統領を許容するための地ならしであると見ているわけですね。
(次の大統領がヒラリー・クリントンであれコンドリーザ・ライスであれ…)

私は『ダヴィンチ・コード』ブームと同じころ『ユダの福音書』が注目されたことに、なにかリンクするものを感じました。キリスト教の常識をひっくり返そうとするような動きがあるのかと。

日本を舞台とした陰謀となると、やはり天皇がらみになるんでしょうね。南朝の末裔とか。
Posted by 管理人 at 2007年03月30日 00:44
誤解されると困るので(?)、弁解しとくと、アメリカ女性大統領を誕生させるために、『ダ・ヴィンチ・コード』が書かれた訳ではありません。そうではなく、フェミニズム運動として、シンクロした訳です。

日本にいると分かりにくいのは、アメリカの宗教です。イラク問題が長引くのも、パレスチナ問題にアメリカが介入するのも、宗教問題が絡んでいます。もちろんイラクは石油問題も絡んでいますけど。

ところで、日本の陰謀も考えています。やはり織田信長と豊臣秀吉は偉大だったという感じです。

中国の歴史教科書問題は二枚舌です。中国は台湾やチベットや東トルキスタンやモンゴルの一部(ついでに尖閣諸島と沖縄)を自分の領土と主張しています。それに対し、日本は敵国扱いです。

でも歴史を見ればモンゴルは長い間、敵でした。そして日本は属国でした。日本が中国の敵国になるのは、明治維新以後です。

だから、これは日本や朝鮮半島や中央アジアや東南アジアやネパールを含めた中国連邦を未来に想定すれば、すごい陰謀小説ができるのではないでしょうか?まさに天下統一です。織田信長や豊臣秀吉の夢ですね。
Posted by おおくぼ at 2007年03月30日 02:16
おおくぼ様

>アメリカ女性大統領を誕生させるために、『ダ・ヴィンチ・コード』が書かれた訳ではありません

もちろん、了解しております。ダン・ブラウンは、キリスト教をフェミニズム的に再解釈したということですね?

おおくぼ様の“天下統一の大陰謀”は、西洋中心世界への対抗軸をも考えていらっしゃるのでしょうか。
歴代中国王朝を脅かし続けた匈奴(ローマ帝国に侵入したフン族とは同族?)や、史上最大の帝国を築き上げたモンゴル帝国(元)を髣髴とさせます。
それから織豊政権時代の日本は、世界一の軍事大国だったそうですね。
余談ですが…中共を牽制するのにモンゴルとの友好親善が効果アリなら、朝青龍が横綱として君臨し続けることは安い外交コストだと思ったりします。

20世紀最大の陰謀はというと、やはりUFO?
かつては盛んにTVでUFO特番が組まれましたが、今や目撃情報すらなし。
まあUFOは陰謀というよりも、世界規模の都市伝説というべきでしょうね。
陰謀と都市伝説の違いは、政治的意図の有無だと思います。
Posted by 管理人 at 2007年04月01日 00:51
『ダ・ヴィンチ・コード』は強引すぎるので、再解釈というよりは捏造です(笑)。

>「天下統一の大陰謀”は、西洋中心世界への対抗軸をも考えていらっしゃるのでしょうか。」

考えてなかったですけど、アメリカに対するNATOのような組織は必要ですね。むしろ反日言説に対抗する、トンデモ説の模索から生まれました(笑)。

ところでモンゴル出身の力士は安い外交コストですね。

ところで宇宙人には政治的意図がないののでしょうか?(笑)UFOとは未確認飛行物体のことで、宇宙人の乗物に限定する必要はないのですが(笑)。
しかも現在はかつてよりも、飛行機などの人工的な飛行物体が増えているのですけど。たぶん、現在は変な光を、空に発見しても気にしなくなったのでしょう。

ところで、私は「地球温暖化の掲示板」の書き込みで忙しいのです(笑)。かなりレベルがヒート・アップしてます。今回も孤立無援で頑張っています。戦死するかもしれません(笑)。トンデモ&ひねくれ野郎の宿命でしょうか?(笑)。
Posted by おおくぼ at 2007年04月03日 23:00
『ダ・ヴィンチ・コード』は偽史ですが、中国や韓国の反日言説には偽史が多いのです。井沢元彦先生も指摘してますけど。

例えば

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/books/breview/40589

でも、偽史は楽しいですね。
Posted by おおくぼ at 2007年04月04日 11:44
おおくぼ様

私自身、UFOは20世紀最大の都市伝説…と書いてから、やはり政治的な作為もありそうだから、立派な陰謀かなと思い直しました(笑)

地球温暖化論争にも、原発推進派の陰謀説がありますね。
(アル・ゴアは、電力会社からタップリ献金をもらってる?…笑)
確かに地球の平均気温は上昇傾向にあるようですし、人為的な気温上昇要因(エネルギー消費増や人口増加)もあります。
ただ、太陽活動の極大化は、人為的要因よりもはるかに大きな気温上昇を示すでしょう。
逆に太陽活動が極小期に入ると、人為的な気温上昇要因があっても、それ以上に気温の低下の方が大きいでしょう。
文明にとっては、温暖化よりも寒冷化のほうが恐ろしい…
そして、地球が温暖化していようがしていまいが、エネルギー消費や廃棄物は少ない方がいいです。
以上、地球温暖化論争中立派(?)の意見でした。

ハイ、偽史は楽しいです。
楽しいフィクションとは、いかに偽史の想像力(創造力)があるかですね。読者をウソの世界へ引き込めるかどうかが勝負ですから。
Posted by 管理人 at 2007年04月04日 23:40
地球温暖化をテーマにしたマイクル・クライトンのSF小説『恐怖の存在』は、面白いです。『不都合な真実』より先に書かれてますが、内容は正反対です。マイクル・クライトンは個人的な経験も含め、環境問題運動家を宗教的テロリストと考えています。だから小説では金銭と関係なく陰謀を働く訳です。

ところで、某掲示板では「掲示板荒らし」と判断されて、投稿禁止処分になりそうです。残念。

ところで小松和彦の本を読むと、河童人形説は文献から室町中期まで遡れるそうです。また小松和彦が人形説に拘る理由も面白いです。
Posted by おおくぼ at 2007年04月05日 00:15
おおくぼ様

本題である、河童のルーツに戻りましたね(笑)
私が「河童=水運商人」を想像したのは、単に水辺の異人だからなのですが、河童が人を川に引きずり込むという習性は、山椒太夫(=散所太夫)のような人さらいから業務委託されたことを意味しているのではないかと思ったからです。

「掲示板荒らし」の処分は残念ですね。
意見の大勢が一定の方向で固まっている(馴れ合い)掲示板では、主流の意見に水を差すような書き込みは「荒らし」とみなされる傾向があるのかもしれません。例えば、邪馬台国畿内派のコミュニティで九州説を主張したり、ハイブリッドカーオーナーの掲示板でディーゼル車を評価する意見を書いたり…
その点、以前おおくぼ様が乗り込んだ「ダ・ヴィンチ・コード礼賛ブログ」のオーナーさんは、自分にない視点を持った人を素直に評価する、寛容な方でしたね。

いわゆる「反日言説」についてですが、日本政府に従軍慰安婦問題の謝罪を求める決議案が、アメリカ下院で採択されるかどうかが注目されています。
軍による強制連行はあったのか?なかったのか?…私にはわかりませんが、戦争という非常事態下では非人道的な行為は多々あったのでしょう。
安倍総理が訪米で「日本の真珠湾攻撃は卑怯であった」と謝罪するサプライズ演説をやってのければ、この問題はトーンダウンするのでは?
Posted by 管理人 at 2007年04月08日 21:17
掲示板の方は削除されてないので、議論を続けています。管理人さんは忙しいようで、知らないみたいです。

「山椒太夫」といえば、森鴎外ですね。小松和彦の本を読むと、河童と陰陽師は関係あるみたいですね。

「ダ・ビンチ〜」のブログは乗り込んだのではなく、何故か?私のブログに書き込みしていただき、しかも勘違いだと思うのですが、高い評価されて、リンクも貼ってくれたので、お礼のコメントを書いたのです。でも「と学会」の名前を出したら怒ってしまいました。

河野談話は、朝日新聞が悪いのです。歪んだ平和主義が、捏造記事を生み出すのです。

参考 池田信夫blog

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo
Posted by おおくぼ at 2007年04月09日 00:38
おおくぼ様

「ダ・ヴィンチ・コード」blogの管理人さんが、と学会の名前を出したら怒ったのは、メンバーが小説家やらサイエンスライターやらで、レベルが低いとでも思ったからでしょうか。
大学教授でないと信用できないというのなら、それは「陰謀&オカルト派」が最も嫌う、権威・権力への迎合そのものに他ならないと思うのですが。

昨日(4月8日)CX系『報道2001』では、従軍慰安婦・沖縄集団自決に軍の強要があったかどうか議論していました。証拠がないだの、いや隠滅しただの、こういうのは水掛け論になりがちですね。まあ、戦争中はいろいろなことがあったんでしょう、どこの国でも。
しかし、一官房長官の「談話」が絶対不可侵の「国是」として扱われるのは、民主主義国家として異常ではないでしょうか。
アカ日新聞や米下院ホンダ議員の反日言説の背後には、やはり中共の外交工作?(笑)
先日は「朝青龍八百長報道=中共の陰謀」説を唱えるblogを見つけました(笑)
大相撲の八百長疑惑は昔からありますけどね(笑)。

池田信夫blogはいいですね。私もお気に入りに登録しました。
Posted by 管理人 at 2007年04月09日 23:25
池田信夫さんは著作も多く、私は昔から愛読しています。宮台真司の対談集にも出てきます。著作権の絡みで。山形浩生さんとは不倶戴天の敵らしく、最近、二人それぞれのブログで専門家も交えて、経済学について激しいバトルを繰り広げていました。

ところで「反日運動と陰謀論の関係」ですが、歴史的経緯を分析すると、日本の歪んだ平和主義者(朝日新聞社など)が、捏造記事を作って騒ぎ、それを中国政府が目を付けて利用したというのが真相です。靖国問題や、南京事件、731部隊などです。靖国問題は三木首相が捏造しました(任期当時)。ローキーッド事件の田中角栄・犯人説もそうですけど。

この中で731部隊は事実であり、彼らはアメリカの都合のため戦犯にならず、その後日本医学界の重鎮なったり、エイズ問題で有名になったミドリ十字社を作りました。けれど中国で上映されている映画「731部隊」は、実態とかけ離れた作品です。中国の若者は、この映画を見て洗脳されています(笑)。

ところで今度、南京事件70周年記念で、記念映画が沢山作られますが、事実を無視した作品がほとんどです(笑)。娯楽作品として作るなら事実を無視しても、いいと思うんですけど。

あと私は南京事件については、評判の悪い「まぼろし派」です。これは虐殺は無かったという訳ではなく、本来はもっと大勢の人が南京城での戦争で死ぬはずだったのに、敵側(中国国民党)の逃亡により、被害が最小になったからです。
でも敵側の庶民に扮したゲリラ戦がありました。この中国側の死者は1万人〜4万人の間です。捕虜を死刑にしたりもしたので、これが問題ということもありますが。

南京事件のおかしなところは、東京大空襲と比較すれば分かると思います。戦争中であり、南京は敵の首都だったのです。あと、よく指摘されるのが死体の数とその処理方法です。この辺りから南京事件は捏造ということが分かります。

ところで南京事件は、本当に中国国民党(蒋介石)の情報戦略だったのです。蒋介石は、捏造情報をうまく使うことによって戦争で無駄な闘いを避けて、勝つ方法を試しました。この方法は毛沢東に受け継がれます。「戦わずして勝つ」、塚原流の無手勝流でしょうか?(笑)。

ところで例の「ダビンンチコード・ブログ」は確かに権威に弱いみたいです。私もですが(笑)。
けれど、『ムー』常連の飛鳥氏に直接手紙を出して、返事をもらい、感謝とともに、尊敬の念を表明してました。飛鳥氏は、「と学会」がバカにしながら楽しんでいるターゲットなんで、その点が許せなかったのかもしれません。

「朝青龍八百長報道=中共の陰謀」説は面白そうですね。大相撲の八百長はアメリカの人気・経済&統計学者が『ヤバイ経済学』で証明しています。朝青龍は確かに、ダントツで強いのですが、大相撲の世界では八百長が多いのも事実です。
Posted by おおくぼ at 2007年04月10日 00:17
おおくぼ様

南京虐殺なのか?南京大虐殺なのか?…なんていうのは、ナンセンスな議論だと思います。
何人以上被害者がいたら「大」がつくのか、明確な基準でもあるんでしょうか。
10人以上でも大虐殺なら、まさしく南京大虐殺は「あった」ことになります。
すくなくとも、30万人よりも人口の少ない場所では、30万人規模の大虐殺は起こりえないことだけは確かです。

「あの戦争」は侵略戦争だったのか否か?
あらゆる戦争は、大義名分を掲げて行われます。しかし、どんな崇高な目的をもって遂行された戦争であれ、異国の軍隊によって戦場にされた国の人にとっては、それは侵略戦争でしかないというのが私の持論です。
同じ出来事を表記するのであっても、立場が違えば歴史観は違う。それは至極当然のことです。

「あの戦争」をめぐっての陰謀や捏造があろうがなかろうが、日本が情報戦に弱いことだけは間違いないようですね。

追記;大相撲の八百長問題といえば、板井氏の名が思い浮かびます。
Posted by 管理人 at 2007年04月10日 01:31
『ヤバイ経済学』でも板井のことは触れています。

はい、あらゆる戦争は大義名分で行われます。侵略かそうでないかは、被害者の立場に立つか、加害者の立場に立つかで違います。これはアメリカの状況を見れば明快ですね。

でも中国も、自分に都合の悪いことは棚上げしているのです。というか、中国国内の人間で、中国政府が行った戦争批判などしたら犯罪ものです。

日本は情報戦や外交的な駆け引きに弱いのです。これは真面目であることと、嘘を嫌うからです。中国政府は伝統的に「戦略としての嘘」を見事に使用しています、今も。

>「南京虐殺なのか?南京大虐殺なのか?…なんていうのは、ナンセンスな議論だと思います。」

私も昔までは、そう思っていました。ちなみに日本の専門家は「南京事件」と書きます。中国政府は「南京大屠殺」と書きます。
井沢元彦さんの本を読めばわかりますが、中国では政府の決めた数は絶対です。30万人と決めたら、一人も減らすことはできないのです。増やす分にはOK。あと日本では翻訳されていませんが、アメリカで話題になった『ザ・レイプ・オブ・ナンキン』では、ナチスのホロコーストと同じだと書かれています。こうなると、戦争で殺されたという次元を越えた話になるのです。日本軍が南京に行って、ナチスの収容所と同じものを作って殺害したということになるからです。

私としては、朝鮮戦争やベトナム戦争と同じレベルで南京事件を語って欲しいのです。
Posted by おおくぼ at 2007年04月10日 02:46
おおくぼ様

中国共産党にとって、旧日本軍の筆舌に尽くせぬ悪行と、それに立ち向かった人民たちの物語は、半世紀の歴史しか持たない彼らの「建国神話」なんでしょうね。

「神話」であるから、歴史学的検証など必要としないのでしょう。
Posted by 管理人 at 2007年04月10日 23:21
そうですね。「建国神話」はどこの国にでも必要だし、絶えず時代の要望にて変化しています。特に北朝鮮や中国などの社会主義国では、国の作る「建国神話」は絶対だし、まだ多くの人がその影響下にあるのです。

ところで前の書き込みで紹介した『韓vs日「偽史ワールド」』(水野俊平著)の偽史分析も、同じ問題の研究書です。この本は、かなり歴史の細部まで調べていて驚きます。日本史の好きな不純文學さんが好まれること間違いないと思います。
Posted by おおくぼ at 2007年04月11日 20:04
おおくぼ様

「南京30万人」をはじめとする中国側の語る歴史を、あれは共産党の「建国神話」なんだと看破した途端に、頭のなかがスッキリしました。

建国神話ですから、自国の美化や脚色・誇張は当然あります。もちろん、日本の建国神話である記紀も同様です。アメリカ独立の影にも、先住民を迫害した歴史がありますね。

このblog、ことあるごとに中国脅威論になっていますね。べつに中国が嫌いなわけではないのですが(笑)
温首相来日を祝し、日中の相互理解促進を願います。
Posted by 管理人 at 2007年04月12日 22:06
私は資本主義を信じるものなんで、資本主義社会に変貌しつつある中国は、昔のような情報統制は難しくなると思っています。

戦時中の日本は社会主義国家に近かったと思います。だから情報統制や教育による洗脳がうまくいったのでしょう。北朝鮮は戦時中の日本を真似ている気がします(笑)。でも外交は中国を真似ているみたいですね。北朝鮮は社会主義国家なんで、ソ連と中国の影響下で作られた国家ですが、何故か世襲制です。

ブッシュ政権は、建国神話と現実の間で大きく揺れていますね。
Posted by おおくぼ at 2007年04月13日 00:07
おおくぼ様のおっしゃるように、経済の自由化は情報の自由化を伴いますから、中国は思想・言論の統制が次第に難しくなるでしょうね。
自由に目覚めた市民の蜂起を招くことなく、いかに統制の手綱を緩めていくのか、共産党当局は思案しているのかもしれません。
ググっても「天安門事件」が検索できない現状では、まだまだ先の話でしょうが…

中華人民共和国を「中国」ではなく断固「シナ」と呼ぶべきであると、呉智英氏が主張していますね。
私も呉氏に従って「シナ」と表記しようかと思ったのですが、なんだか露悪的なので使用を避けています。
京極夏彦氏の小説は昭和20年代を舞台にしていますが、時代考証に忠実であるなら「ラーメン」を「支那そば」と書くべきところ、シナ(支那)の語が中国に対して侮蔑的に使われたこともまた事実であるとして、敢えて「中華そば」と書いているそうです。
Posted by 管理人 at 2007年04月13日 21:56
私は表記に関しては、自由に使っています。支那も使えば、中国も使います。韓国も使えば、南朝鮮も使います。北朝鮮も使えば、朝鮮民主主義人民共和国も使います。台湾も使えば、中華民国も使います。

ちなみに台湾問題が厄介なのは、独立派は「台湾」を使うからです。中華民国派は、大陸や台湾を含めた本当の中国の支配政党は、中国国民党という主張なのです。これは大陸の方の中国国民も誤解しているみたいです。

支那論争は、呉智英先生が正しいと思います。侮蔑で使われた過去があるからと言って、名前を禁止する必要はないです。
かつて日本は鬼畜米英と言ってましたが、アメリカやイギリスが、「米」とか「英」の字を使用禁止してくれと言ってきたことはありません。
また中国では日本鬼子(リーベンクイズ)という侮蔑の言葉をよく使いますが、日本政府が、「日本」という名称を変更しようという予定はありません。
過去に自分の名前が侮蔑的に使われたからと言って名前を変更し、他人にまで、古い名前の使用を禁止するのは変です。犯罪者ではないんですから、自分の名前に自身があれば使い続ければいいと思います。また変更したとしても、侮蔑の過去があるから使用禁止というのは変です。

倭や凶奴や南蛮のように勝手につけられた蔑称なら話は違いますけど。
Posted by おおくぼ at 2007年04月13日 23:26
おおくぼ様

私も呉智英氏に賛同しています。
「シナ/China」は蔑称どころか、中原を最初に統一した帝国・秦に由来する、誇り高きネーミングであるといえます。
しかし現時点では、日本の政治家が公の場で中華人民共和国を「シナ」と呼ぶことには軋轢が生じましょう。
用法に誤解のある言葉は、私たち草の根のブロガーが使用することで、浸透させる必要があるのかもしれません。

倭にしろ匈奴にしろ南蛮にしろ、中華思想が生み出した言葉は差別的ですね。
邪馬台国の女王の名も、魏へ派遣された使者の発音にそのまま当て字をしただけでしょうが、卑弥呼と表記されています。邪馬台国の「邪」もそうですね。
ついでながら、使者が自らの戴く王の名として呼んだ「ヒミコ」とは、おそらく一般名詞の「日巫女」もしくは「姫御子」で、固有名詞ではないでしょう。古代は貴人の本名を、畏れ多くて口にしなかったでしょうから。
Posted by 管理人 at 2007年04月14日 22:25
最新号の『SAPIO』に呉智英先生が「倭寇と従軍慰安婦」について書いてます。あいかわらず明快です。
Posted by おおくぼ at 2007年04月26日 22:01
おおくぼ様

倭寇とは、そのまま倭=日本から(中国・朝鮮半島へ)の外寇という意味になりますが、実際には後期の倭寇に日本人はほとんどおらず、海賊行為一般を倭寇と呼んでいたようです。

そこから想像するに、倭寇の実態が日本人ではなかったように、従軍慰安婦を招集した側の人間にも中国人・朝鮮人が多かった…という論旨なのでしょうか?(←あくまで想像)
『SAPIO』最新号、読んでみます。
Posted by 管理人 at 2007年04月27日 22:37
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