2007年12月29日

政権交代に秘策あり

今年も残りわずか。
重大ニュースを振り返ってみますと、国内政治だけでも大きな出来事が目白押しでした。
7月の第21回参議院選挙では自由民主党が大敗し、与野党の勢力が逆転。「ねじれ国会」の呼称が生まれました。
参院選後も続投を表明していた安倍晋三内閣総理大臣(当時)が、突然の辞任。安倍内閣では日本の政治史上例のない現職閣僚の自殺をはじめ、閣僚の問題発言や不正な政治資金処理が相次ぎました。
一方、躍進した民主党でも、大連立構想をめぐって小沢一郎代表の辞意騒動。
国会は宙に浮いた5000万件の年金記録や、テロ対策特措法の延長問題、防衛省の守屋武昌前事務次官の接待疑惑、自衛隊の給油活動の虚偽報告、薬害肝炎訴訟など難題が山積みとなっています。
10大ニュースが政治ですべて埋まってしまいそうです。

激震続きだった今年の政界。その舞台裏では一体なにが起こっていたのでしょうか。
村上正邦平野貞夫筆坂秀世の政界三浪人が再び集結しました。



自民党はなぜ潰れないのか

まず語られるのは、安倍前総理の辞任劇〜福田内閣誕生の真相です。
「戦後レジームからの脱却」や「主張する外交」など強いリーダーシップを掲げた安倍前総理ですが、実像はおとなしい3世政治家であり、自ら作り上げた虚像に追い詰められてしまったのだと分析しています。
最も得意とする北朝鮮拉致問題で、成果を出せずに終わった安倍前総理。村上氏は、日本の政界には「権力者は自分の得意技で身を潰す」ジンクスがあると語ります。
福田康夫総理大臣と後継総裁の座を争ったのは、麻生太郎幹事長(当時)でした。彼がどこで間違いを犯したのかも明かされます。そして麻生氏をめぐる自民党内の私怨も…
小泉内閣が最後まで強い求心力を持ちえたのは、小泉純一郎氏が負けても負けても総裁選に出馬し続けて、ようやく勝ち取った総裁の座だからでした。安倍氏にしろ福田氏にしろ「担ぎ出された」総裁では、ここ一番の危機に耐えられないとのことです。

長く続いた自民党の一党支配。その実態はライバルの日本社会党が裏でおこぼれを預かる、事実上の自社連立政権でした。これが55年体制の実態です。
半世紀も同じ政権が続けば腐敗も生じます。自民党が野党になるとか民主党政権になるとかではなく、日本を政権交代ができる国にしなければならない…これが三者の共通意見です。
そして政権交代・政界再編のキーパーソンとなるのは、やはり小沢氏。
本書は小沢氏の国際貢献論を評価しています。アメリカに対して主張すべきことは主張する、それが真の同盟関係です。
ただ、最近のアメリカと北朝鮮の接近を見ていますと、日米関係が軽視されていないか不安になります。アメリカの戦争の正統性には疑いの目を向けねばなりませんが、テロ特措法延長反対で突っ張り通すのは良いことなのか…難しいところです。
また、小沢氏の手腕を高く評価するのは結構なのですが、本書が著名政治家の疑惑の数々を暴露している以上、小沢氏の不動産取得問題について触れないのは不公平な気がします。

自民党が結党以来初めて野に下り、政権交代を実現したのが平成5年の細川護煕内閣でした。非自民八会派による連立政権はいかにして誕生したのか、たいへん興味深い内容です。
さらに最終章では亀井静香国民新党代表代行が飛び入り参加し、自民党が政権を奪還(村山富市内閣)した生々しい舞台裏が初めて明かされます。
2008年、果たして政権交代は実現するのでしょうか?

(12月25日読了)

【不純文學交遊録・過去記事】
いる?いらない?参議院


(管理人のひとりごと)
前著『参議院なんかいらない』の某大手ネット書店でのレビューは、肯定的な評価にもかかわらず星三つ。
他では読めない政界暴露話が満載ですが「議員を辞めちゃった後での発言だからね…」とのことでしょうか。
お三方には、現役時代にもっと頑張ってもらいたかった!


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 15:38| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治・経済交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt:  TBP「自民党政治」を登録し、スタート当初は、雑談日記の「最新の記事」リストとほとんど同じで内心「これからどうなるのだろう」と正直心配でした。(^^;  でも、その内徐々に増え始め昨日夜半の2000..
Weblog: 携帯版雑談日記(徒然なるままに、)
Tracked: 2007-12-29 16:48
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