2008年03月23日

恐竜研究最前線(前編)

一億年以上にわたって地球を支配した、恐竜。その進化や絶滅は多くの謎に包まれ、人々の好奇心を刺激します。
現在、日本でも次々と恐竜の化石が発掘されています。中国では羽毛をもった恐竜の化石が発見され、恐竜から鳥類への進化プロセスが注目されています。
大きく進みつつある東アジアの恐竜研究。3月23日、国際恐竜シンポジウム2008に行ってまいりました。会場は福井県立恐竜博物館。日本最大の恐竜化石の産地、福井県勝山市にあります。
国内外から著名な研究者が集まりました。同時通訳のシンポジウムに参加するのは今回が初めてです。

恐竜博物館の写真は、不純文學交遊界をご覧ください。

中国科学院の董枝明(ドン・チミン)教授。
中国の恐竜研究の第一人者で、テレビで何度かお見かけしたことがあります。中国語で話すのかと思ったら、流暢な英語でした。
マメンチサウルスなどの中国で発掘された竜脚類(大型草食恐竜)の化石をスライドで紹介。
近年、タイや韓国でも恐竜化石の発掘が盛んなんだそうです。後半はアジア各国で化石産地に建設されている、恐竜公園についてお話しされました。

カナダ・アルバータ大学のフィリップ・カリー教授。
ティラノサウルス・レックスに代表される獣脚類(肉食恐竜)研究の世界的権威です。
恐竜の体は一生大きくなり続けたというイメージがありますが、ティラノサウルスは10歳代に急成長し、寿命は長くて28歳くらいだったそうです。意外と短い?
恐竜の年齢や成長ペースは、骨の断面(木の年輪のようになっている)でわかります。

福井県立恐竜博物館の東洋一副館長。
勝山市で恐竜化石の発掘を続けてきました。
数多くの発見をもたらした手取層郡(福井県・石川県・富山県・岐阜県にまたがる白亜紀前期の地層)は岩盤が非常に固く、重機で岩を砕いての作業となります。岩石から化石を取り出すクリーニングも大変。
岩盤が比較的軟らかいモンゴルや北米の研究者がうらやましいのだとか。

地元の新聞やテレビは「大盛況だった」と報道するのでしょうが、日曜日の午後で入場無料・予約不要の割には空席が目立ちました(笑)
博物館そのものは、駐車場に県外ナンバー車が多く見られ、結構賑わっています。

【不純文學交遊録・過去記事】
スーパーサウルスは存在し得ない?!…U
スーパーサウルスは存在し得ない?!
図鑑の誘惑

福井県立恐竜博物館


ラベル:恐竜
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 23:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 書を捨てて街へ出る会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あまり福井へ行ったことのないわたくしなのですが、郡上踊りへ出かけたとき油坂峠を越えて大野市、勝山市方面へは何回か行きました。
「福井県立恐竜博物館」の文字は見るのですが、結局入ったことはないです…。

日本での恐竜研究が更に福井から発信されるといいですね。

ちなみに油坂峠を越えると九頭竜湖がありますし、白山信仰にも九頭竜が祀られますが、同じ竜でも…恐竜とは関係ないですね(笑)
Posted by 線翔 at 2008年03月28日 14:42
線翔様

勝山市には、至るところに恐竜の模型や看板が見られます。

福井県立恐竜博物館は、恐竜のみならず自然科学系の総合博物館という位置づけで、美しい鉱物を集めた「地球の科学ゾーン」、生物の進化をまとめた「生命の歴史ゾーン」にも見どころがあります。
従来の福井県立博物館は、福井県立歴史博物館に改称されました。こちらは懐かしの国産車の展示や駄菓子屋の店先を再現した「昭和のくらし」コーナーが人気です。

九頭竜信仰についてはよく知りませんが、線翔様がお住まいの信州・戸隠神社にも九頭竜が祀られているそうですね。
Posted by 管理人 at 2008年03月30日 15:15
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