2008年07月13日

温暖化詐欺にご用心!(前編)

7月7日は七夕。
北海道の洞爺湖に、世界のリーダーたちが集結しました。
地球温暖化は深刻だ、二酸化炭素を削減せねばならないと。
私は星に願いました。
どうか人類が間違った方向へ進みませんように…

「地球温暖化に異論を唱えているのは、学界で非主流派のトンデモ科学者ばかりじゃないの?」とお思いのあなた。
「実際に北極では、温暖化による数々の異変が起きている。科学者は現場を見ていないのでは?」とお疑いのあなた。
これからご紹介する赤祖父俊一氏は、アラスカ大学国際北極圏研究センターの所長を務めた、北極圏研究・地球電磁気学研究の世界的権威なのです。



正しく知る地球温暖化 赤祖父俊一 著

温暖化の影響が最も強く現れる北極を、赤祖父氏は世界の誰よりも熟知しています。
それに赤祖父氏は「地球温暖化」に異論を唱えているのではありません。
地球は温暖化しています!
しかし現在進行している温暖化のほとんどは、二酸化炭素の増加が要因ではないのです。
地球温暖化は、人類が化石燃料を大量消費する以前から始まっています。
現在に至る地球の平均気温の上昇傾向は1800年頃から見られますが、人為的な温室効果ガスの排出増加が顕著となるのは第二次世界大戦後の1946年以降です。
その間、1910年代から1940年代には温暖化、1940年から1970年には寒冷化しています。これらには二酸化炭素の増加との相関はありません。

地球の温暖化や寒冷化は、過去に何度も起こっています。
西暦1000年頃の中世は温暖期でした。紀元前500年頃と紀元前1000年頃は現在よりも暖かく、現在の温暖化が異常とはいえないことを示しています。
そして1400年頃から〜1800年頃、地球は小氷河期にありました。当時の絵画には、現在は凍ることのないロンドンのテムズ川でスケートをする人たちが描かれています。このような寒冷化の記録は、世界各国の史料に残されています。
現在の温暖化は、小氷河期からの回復現象とみることができます。地球温暖化の動かぬ証拠とされる氷河の後退も、実は1800年頃から始まっているのです。

しかしIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書に載せられた気温変化のグラフは1900年ごろから急上昇を描き、過去の温暖化は無視されていました。これが悪名高い「ホッケースティック」グラフです。
二酸化炭素の増加による地球温暖化を主張するIPCCのコンピュータ・シミュレーションには、過去の気候変動は考慮されていません。前提が間違っていれば、コンピュータが導き出す結果が正しいとはいえないのです。
IPCCは学会ではありません。IPCCはイギリスの科学者たちが国連に組織した機関ですが、背景にはイギリスにおける原子力発電の促進があったとされます。

1800年頃から現在に至る直線的な気温上昇の勾配は、100年間で0.5℃。これは自然変動によるものと考えられます。IPCCは、二酸化炭素の増加によって過去100年間で0.6℃気温が上昇したと推定しています。
気温上昇の自然変動を同定し、それを現在進行中の温暖化から差し引かねば、二酸化炭素の増加による温室効果を求めることはできません。現在の温暖化の6分の5は自然変動で、二酸化炭素の増加によるのはわずか6分の1なのです。
赤祖父氏は、自分の研究に対する批判は喜んで受けると発言しています。科学に論争は付き物です。論争することによって科学は進歩します。

本書は未解明の自然現象について論じることを避け、厳密な審査を受けて専門誌に発表された豊富なデータをもとに、現在の地球が小氷河期からの回復期であることを証明しているのです。

(続く)


ラベル:地球温暖化
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 22:05| Comment(8) | TrackBack(0) | 自然科学交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日垣隆さんの新刊『定説だってウソだらけ』 (WAC BUNKO 86)
に、アカソーフ先生(ロシア人か?)が登場です。
残念ながら地球温暖化の話ではなく、オーロラの話です。
トーマス・クーンのパラダイム論などの話があって現代思想オタクの私には面白かったです。
Posted by おおくぼ at 2008年07月14日 17:47
おおくぼ様

赤祖父先生は、オーロラ研究の世界的権威ですね。
主に海外で活動し、大衆迎合型の本を書く人ではない赤祖父氏が、今回地球温暖化論の本を出されたのは、地球温暖化の真実に無理解な日本の現状に強い危機感を抱いているのではないかと思います。

>アカソーフ先生(ロシア人か?)が登場です
京極夏彦氏が『小説すばる』に書いたパロディ作品には、浅田次郎氏をもじった日系二世作家・アーサー駄次郎が登場して笑えました。
Posted by 管理人 at 2008年07月14日 18:43
私は地球温暖化「太陽犯人説」を採用していますので、オーロラと地球温暖化は同じ原因だと考えています。
例えば北極振動とか・・・。

北極はアカソーフ先生が有名ですが、南極は藤井理行先生が有名です。
南極と北極は大陸と海という違いもありますが、20世紀中の平均気温の変化も大きく違います。
何故、違うのが不思議です。
南極では太陽の影響が小さい?
北極は海なので、海流の変化の影響の方が大きい?
とも考えられます。

ちなみにオーストラリアの干魃の原因は、インド洋版エルーニニョらしいです。

>「京極夏彦氏が『小説すばる』に書いたパロディ作品には、浅田次郎氏をもじった日系二世作家・アーサー駄次郎が登場して笑えました。」

浅田次郎は清朝末期を舞台にした小説を書いてますね。
だから中国語のネームを作ったらいいかもしれません。
中国人の名字は一字が多いので、
例えば、浅・田次郎にするとか。

私は名字が漢字三字なので、最初の一字を名字にして、残りの二字を名前にしています。
Posted by おおくぼ at 2008年07月21日 22:58
おおくぼ様は、この記事の前編は自然科学、後編は社会科学が論点であることを理解されて投稿なさっていますね。

北極と南極の気温変化には、北極が海で南極が大陸であること、北半球は陸地が多く南半球は海が多いことが、違いをもたらすと思います。
同じように大陸の周縁に位置する温帯の島国であっても、日本とイギリスとニュージーランドでは、まるで気候が違います。
地球の気候は多様かつ複雑であり、全地球的な平均気温という考え方は意味をなさないとの指摘にも、なるほどと思わされます。

「地球温暖化」と言いますか、地球に温暖期と寒冷期があることは、私も太陽活動主因説を支持いたします。それが1500年周期説のような、固定サイクルなのかどうかは解りませんが。
Posted by 管理人 at 2008年07月22日 23:45
 「管理人」様のご意見はご意見として一応尊重はしますが、題名にある「詐欺」という文字は撤回されると良いと思います。理由は、「詐欺(罪)」とは端的に言うと「金銭を相手から騙し取る」事であって、およそ本文の趣旨とは全く無関係であり不適切と思うからです。
Posted by 史跡群 at 2008年07月25日 13:22
史跡群様、いらっしゃいませ。

この記事の後編では、まさに「地球温暖化に対する誤った認識によって、金銭が騙し取られる」ことを問題にしています。
最後までお読みになられたのでしょうか?
本文の趣旨とは全く無関係であり不適切と思われるコメントは、削除する場合があります。

イギリスのドキュメンタリー番組『地球温暖化詐欺』(The Global Warming Swindle)には、著者・赤祖父俊一氏も出演しています。
Posted by 管理人 at 2008年07月27日 00:47
はじめまして
温暖化が太陽の活動やらで自然に起きたものとして、何回も繰り返しあったとすると
その歴史は地層とかに残ってるんでしょうかね…冷えたり暖かくなった痕跡は
木の年輪にも気温の変化って表れるんですよね?
Posted by まる at 2009年04月01日 14:39
まる様、いらっしゃませ。

過去の気温の変動は、樹木の年輪、北極や南極の氷床、海底の堆積物に含まれる酸素同位体などで調べているようです。

太陽活動が低下すると、宇宙線の地球への到達量が多くなりますが、宇宙線の増減は樹木のC14を調べればわかります。

Posted by 管理人 at 2009年04月01日 20:02
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