2008年08月10日

ハリー・ポッター、最後の戦い(下)

いよいよハリーヴォルデモートの最終決戦。

ハリー、ロンハーマイオニーは、ヴォルデモートが自らの魂を分割して保管した「分霊箱」を探し出して破壊すべく、旅を続けます。
旅の過程で三人は、魔法界に伝わる三つの秘宝の物語を知ります。ヴォルデモートは秘宝のひとつ、無敵の杖(ニワトコの杖)を我が物にしようと画策しているようです。
ハリーたちがなすべきことは分霊箱の破壊なのか、それともヴォルデモートに先んじてニワトコの杖を手に入れることなのか…

ヴォルデモートは、ハリーが分霊箱を探し回っていることに気付き始めました。
やはり分霊箱はホグワーツに隠されている…ハリーたちは、死喰い人の支配下に入ったホグワーツ魔法魔術学校へ戻ります。
待ち構えるヴォルデモート。遂に戦いの火蓋が切って落とされました。



ハリー・ポッターと死の秘宝 J.K.ローリング 著

この先、未読の方はご注意ください!


ダンブルドアはなぜ、無抵抗のままスネイプに殺されてしまったのか?
なぜ、ヴォルデモートに内通しているスネイプに全幅の信頼を寄せていたのか?
第六巻で提示された謎は、最終巻で解き明かされることになります。
ただし「R.A.B」の名は、もったいぶった割には物語の展開に影響していません。

ホグワーツ魔法魔術学校での「不死鳥の騎士団」VS「死喰い人」の激しい戦闘シーンは、迫力満点。読み応え十分です。映像が脳裏に浮かんでくるようでした。
それに比べてハリーとヴォルデモートの直接対決は、余りにもあっけなく終わります…

孤児として育ったトム・リドル青年が、極端な純血主義を唱える闇の魔術師「ヴォルデモート」へと変貌した背景には、魔法族とマグル(一般人)との永い確執の歴史が隠されていた…との展開を予想していたのですが、そのような(陰謀論的な)世界観の提示はありませんでした。
・自らの出生を忌み、闇の魔術へと走ったヴォルデモート
・ある女性への一途な思いに、最後まで縛られ続けたスネイプ
・世界を支配する術を手に入れようと、死の秘宝を探し求めたダンブルドア
物語の核心は「世界の秘密」ではなく、すべて「個人の欲望」に由来していました。
そして彼らのような能力に恵まれながら、ただひとり無欲であり続けたのが主人公ハリー・ポッターであったと…

実は私、主人公でありながらハリーをあまり好きにはなれませんでした。彼の数奇な運命に感情移入しつつも、素行不良のくせに校長にえこひいきされていて、イヤな奴だなあと(笑)
訳者・松岡佑子氏は最も心に残った人物として、誰も涙を流してくれない壮絶な死を遂げた、最後まで「閉心術」を解かなかった男を挙げています。確かに、あの男の最期には衝撃を受けました。
しかし私が最も心を惹かれた人物は、ハリーたちの学友であるネビル・ロングボトムです。当初は弱虫の劣等生というイメージが強かったネビルですが、最終巻では死喰い人の支配下に入ったホグワーツで、レジスタンスの指導者となっています。彼の逞しい成長ぶりに奮えました。

いろいろと不満は書きましたが、ありがとう、ローリング。お疲れ様でした。

(8月3日下巻読了)

【不純文學交遊録・過去記事】
ハリー・ポッター、最後の戦い(上)
半純血のプリンスとは…(下)
半純血のプリンスとは…(上)
今さらですが…



ハリー・ポッターシリーズ全巻セット(全7巻計11冊)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 文学・小説交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2008-08-16 08:39
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