2008年08月14日

地球寒冷化に備えよ!

暑いですね。連日30℃を超す真夏日。
こう暑い日が続くと、また「地球温暖化のせいだ」との声が聞こえてきそうです(笑)
そうです。地球は温暖化しています。
しかしながら私は、過去の地球に太陽活動と相関していると見られる気候変動があったこと、二酸化炭素は大気中の0.038%でしかないことから、二酸化炭素を地球温暖化の主犯と断定することには疑問を持っていました。
さらに最近では、京都議定書と排出権取引に対する不信が加わりました。人類には、地球温暖化よりも優先して取り組むべき課題が数多くあるはずです(省エネルギー、代替エネルギー開発、食糧危機、人口増加、大気汚染…など)。



『地球温暖化』論に騙されるな! 丸山茂徳 著

「地球温暖化に異論を唱えるのはマトモな学者か?」とお疑いの方のために、今回ご紹介する丸山茂徳氏は紫綬褒章を受章した地質学者であることを記しておきます。
それから丸山氏は「地球温暖化」にではなく「地球温暖化CO2主犯説」に異論を唱えているのです。お間違えのないように。

現在、地球の気温が上昇しているのは確かです。その要因として、太陽活動の活発化が考えられます。しかし地球温暖化の要因はひとつではありません。
本書は気候変動の要因として、以下のものを挙げています。
・太陽の活動度
・地球磁場と宇宙線
・火山の噴火
・地球の軌道(ミランコビッチ・サイクル)
・温暖化ガス
二酸化炭素の増加による温室効果を、丸山氏は否定していません。
大気中の二酸化炭素の割合は0.04%で、現在年1〜1.4ppm(ppm=100万分の1)増えています。ただし、二酸化炭素が毎年1ppm増えることによる地球の平均気温の上昇は、わずか0.004℃なのだそうです。
人類が排出する二酸化炭素の量は増え続けているにもかかわらず、1940年から1970年にかけて気温の低下傾向が見られたことは、ご存知の方も多いでしょう。

地球の磁場の影響を重視しているのが、丸山氏の論の特徴です。
地球の磁場が弱くなると、地球に降り注ぐ宇宙線の量が増えます。宇宙線が増えると雲が増え、雲が増えると地表の温度は下がるのです。近年、地球の磁場は急激な低下傾向にあります。
さらに2000年頃から、太陽黒点の減少が観測されています。つまり、今後は太陽活動の低下が予想されます。
太陽活動の低下と地球の磁場の減少から導き出されるのは、地球の寒冷化です。
気候が寒冷化すると、農作物の生産に大きな打撃を与えます。地球の人口が増え続ける一方で、寒冷化によって食糧が不足したら、待っているのは戦争です。これは人類の歴史が示しています。

地球はこのまま温暖化し続けるのか、それとも寒冷化に向かうのか…
決着は10年以内につく!」と丸山氏は断言します。
2008年、既に寒冷化の兆候は観測されているそうです(エピローグより)。
本書は地球環境と生物の進化、気候変動と文明の盛衰にまで言及した、読み物としても非常に面白い一冊です。ただ、ちょっと「飛ばし過ぎ」の感は否めません…
巻末に文献リストがあると、より科学書らしい体裁になって信憑性が増したのではないかと思います。

(8月14日読了)

【不純文學交遊録・過去記事】
温暖化詐欺にご用心!(前編)
温暖化詐欺にご用心!(後編)
地球温暖化は繰り返す(前編)
地球温暖化は繰り返す(後編)
マイナス6%の覚悟
地球の現代史・不確かな真実V
不確かな真実U
不確かな真実
悲観も楽観も、いけません。


ラベル:地球温暖化
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 23:52| Comment(14) | TrackBack(2) | 自然科学交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おおくぼです。

>「ただし、二酸化炭素が毎年1ppm増えることによる地球の平均気温の上昇は、わずか0.004℃なのだそうです。」

私も買って読みましたけど、0.004℃の根拠がわかりませんでした。
また丸山氏は、磁場と宇宙線の関係で、地球寒冷化の傾向が見られると主張していますが、具体的な数値が不明です。
出しているグラフも丸山氏の予測を裏付けているとは思えませんでした。

>「近年、地球の磁場は急激な低下傾向にあります。」

地球の磁場の低下は、温暖化するより前からです。

>「さらに2000年頃から、太陽黒点の減少が観測されています。つまり、今後は太陽活動の低下が予想されます。」

太陽黒点の減少の時期は非常に短く、今後、低下するか増加するかは不明です。

私も地球は寒冷化すると思いますが、その根拠は丸山氏とは違います。
過去数千年の間、地球は温暖化と寒冷化が数百年ごとに繰り返しています。
夏と冬のように・・・。
だから現在は温暖化、次は寒冷化と予測するのが、考古学的な常識の判断でしょう。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年08月15日 08:17
おおくぼ様

地球の気候は数百年ごとに温暖化と寒冷化を繰り返しており、当然ながら寒冷期はいずれやってきます。私たちは「それは常識」ですみますが、科学者となるとそのメカニズムまで解説せねばならないのでしょう(笑)
詳細なデータや文献リストがないことは、本書の弱点だと思います。

私は本書を、地球温暖化の要因が二酸化炭素以外にもあることを解りやすく紹介している点で評価します。それ以外は、黙示録的地球の危機を訴える「主流派エコ本」とそう変わらない本かもしれません。
でも、その「ちょっと飛ばし過ぎ」の黙示録的な部分が非常に面白い本でもあります(笑)

データが豊富、しかも読みやすいという点では、やはり赤祖父氏の本が優れていますね。
Posted by 管理人 at 2008年08月15日 20:29
今日、丸山氏の新著『科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている』(宝島社新書)を読みました。
第一章は、かなり理論的な内容で、グラフも豊富でした。
真面目に理科系な内容を期待している人は、こちらの第一章をオススメします。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年08月15日 22:11
ディテクティブ太郎様

この本よりも、新書版の方が理科系な内容ですか。
丸山氏はさらに『不都合なウソ』(PHP)という新刊も準備しているようですね。

おおくぼ様は「トンデモ」との評価を下しましたが、私はロンボルク氏ほど地球環境に対して楽観的になれないので、丸山氏くらいの危機感でちょうどいいと思っています(笑)

太陽活動が低下すると、宇宙線の地球への到達量が多くなります。
宇宙線の増加が雲の発生を促すのなら、地球磁場を持ち出さなくとも太陽活動で寒冷化を説明できるのではないでしょうか。
宇宙線の増減は、樹木のC14を調べればわかります。
Posted by 管理人 at 2008年08月16日 21:37
そうですね、新書版の第一章の方が専門家向けです。

屋久杉の炭素分析のグラフが掲載されています。

宇宙線と雲の因果関係は良い線だと思います。
地球磁場は説明に必要ないかもしれません。
ただ丸山氏の本より伊藤公紀の本の方が信頼できます。
Posted by おおくぼ at 2008年08月16日 22:08
私はおおくぼ様から事前に知らされていた「トンデモ」な部分に期待して、丸山氏の本を読みました(笑)

温暖化のメカニズムについてはとても解りやすく、おおくぼ様が「トンデモ」と評された人口問題も含めて面白い本だと思います。
詳細なデータ解説を端折って、扇動的なタイトルと黙示録的スパイスを加えたのは、一般読者ウケ狙いでしょうか。
温暖化の要因がCO2以外にもあることを、世間に知らしめる意味では成功?
Posted by 管理人 at 2008年08月17日 11:33
おおくぼ改めディテクティブ太郎

『科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている』の第二章、第三章は政治・経済・考古学です。
政治・経済については丸山氏はド素人だと思うのですが、自信満々に断言の連続です。
世間の常識に異を唱えるのは「ひねくれ者」としては、好きなのですが、呉智英先生と比べると、丸山氏の主張は稚拙としか思えません。
それはそれで読み物として面白さが増す要素かもしれませんが・・・。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年08月17日 16:55
ディテクティブ太郎様

トンデモついでに…
雲の発生と磁場が関係するのなら、地震雲には全く科学的根拠が無いわけでもない…のでしょうか?
地震発生時には、地下で岩石が崩壊して電磁波が発生しますが。

私は先にも述べましたように、地球磁場の低下を持ち出さなくとも、雲の増加を説明できるとの立場です。
Posted by 管理人 at 2008年08月18日 22:34
地震雲の観測って、何の役に立つのでしょうか(笑)。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年08月24日 21:23
ディテクティブ太郎様

どんな形の雲が地震雲なのか、私にはよくわかりません。
地震雲が何種類もあっては、地震を予知できませんね(笑)
Posted by 管理人 at 2008年08月24日 22:17
どうも、おおくぼです。

最近、武田邦彦先生の『食糧がなくなる!本当に危ない環境問題』を読みました。
はっきり言ってトンデモ本でした。
丸山先生と同じです。
でもトンデモ本は大好きです。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年09月16日 11:23
ディテクティブ太郎様

地球温暖化は問題ではないとおっしゃる先生方も、食糧危機は重大な問題だと考えているようですね。

格差社会・蟹工船ブームでマルクスさんが復活し、食糧価格の高騰でマルサスさんが復活しているのでしょうか?
Posted by 管理人 at 2008年09月17日 20:51
そんな感じですね。

食糧価格の高騰と言っても一時的なんですけど。

『蟹工船』のブームにはオドロキです。日本共産党に入る人も増えたそうです。
昔、荒俣宏が「プロレタリア文学は素晴らしい」という本を出してました。今、再販すれば流行にのれるかも?

マルクスは大学時代に真面目に読んだのですが、多くの人がイメージする本と違います。マルクス本人は革命好きなアナーキストで、社会主義国家とかユートピアと無縁な人物です。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年09月18日 07:18
数日前、突然歯に激痛が走り、ブログから遠ざかっていました。
本日、久しぶりにパソコンを起動。

食品偽装・汚染のニュースは、未だ後を絶ちません。食糧危機をめぐる論議は、しばらく続きそうです。
現在はマルサスさんの時代と違って、日本は人口減少に転じ、食糧は増産どころか減反されています。

蟹工船ブームを仕掛けた書店員さんは、目利きですね。元右翼バンドのボーカリスト、雨宮処凛さんの影響もあるのでしょうか。
私は高校の国語や現代社会の教科書で、プロレタリア文学に「反体制的な悪い本」という印象を持ってしまいました。お上に従順なので(笑)
Posted by 管理人 at 2008年09月21日 17:36
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