2008年10月06日

マルクスさんとマルサスさん

フリーター・派遣社員などの不安定な雇用状態にある人のことを、最近はプレカリアートと呼ぶそうです。
※プレカリアート=プレカリオ(不安定な)+プロレタリアート(労働者)

格差社会が論じられるなか、プロレタリア文学の旗手・小林多喜二の『蟹工船』がブームになり、日本共産党の党員数が増加しています。
ちなみに『蟹工船』が発表されたのは、世界恐慌が始まった1929年です。そして2008年、世界経済はアメリカ発の金融危機に揺れています。
格差社会で復活したマルクス。原材料・食糧価格の高騰で、今度はマルサスが復活するのでしょうか?



科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている 丸山茂徳 著

現在、地球が温暖化傾向にあることは事実です。
しかしながら、地球温暖化CO2主因説を否定する科学者は少なくありません。
プルームテクトニクス(マントルの対流運動による地球内部の変動)を提唱した世界的な地質学者・丸山茂徳氏は、地球惑星科学連合学会のシンポジウムで、地球温暖化に関するアンケートをとりました。その結果、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が主張するように、21世紀の地球が一方的に温暖化すると答えた科学者はわずかに1割。2割の科学者は21世紀は寒冷化すると予測しています(残りの7割はわからないと回答)。

地球温暖化の要因は、影響の大きい順に
@ 太陽の活動度
A 地球磁場
B 火山の噴火
C ミランコビッチ・サイクル(地球の公転周期と歳差運動)
D 温室効果ガス
温暖化のメカニズムについては前著『『地球温暖化』論に騙されるな!』を踏襲していますが、本書の方が図表が多くて解りやすいでしょう。
もちろん二酸化炭素の増加は温暖化の要因ですが、本書によると二酸化炭素が1ppm増えることによる気温の上昇は0.004℃でしかありません(現在の二酸化炭素濃度は0.038%=380ppm)。ただ、0.004℃の根拠については詳しい説明が欲しいところ。

実はこの本、タイトルに反して地球温暖化について書かれたのは第一章のみ。大部分は、丸山氏が最も懸念する人類の危機に充てられています。それは人口増加です。
1798年、トマス・マルサスは『人口論』で「人口は幾何級数的に増加するが、生活物資は算術級数にしか増加しない」と主張しました。
21世紀の現在、地球の人口は60億を超えました。このまま人口が増え続ければ、やがて石油の増産が追いつかなくなります(ローマクラブの予測では2020年)。
過去の人類の歴史は、資源・食糧の不足によって文明が衰退し、戦争を引き起こしてきました。丸山氏は太平洋戦争の原因も、政治家の責任や軍部の暴走ではなく、日本の人口増加にあるといいます。

いま必要なのは人口抑制策であり、そのためには世界統一政府が必要であると唱える丸山氏。アメリカを理想とし、軍事力を背景に全世界を民主主義化することを是とします。自らの理想社会を描こうとする余り、暴走。
生物が環境に適応するには多様性が必要ですが、一定の割合で犯罪者が存在することは「人間という生物の多様性のなせる業であり、健全な社会の証」という発言も。
まあ、学問の健全な発展には思想の多様性は保たれるべきですから…(笑)
「毒書」好きの方は大いに楽しめます。

(10月6日読了)

【不純文學交遊録・過去記事】
地球寒冷化に備えよ!
温暖化詐欺にご用心!(前編)
温暖化詐欺にご用心!(後編)
地球温暖化は繰り返す(前編)
地球温暖化は繰り返す(後編)
悪魔は目を覚ますのか?
マイナス6%の覚悟
地球の現代史・不確かな真実V
不確かな真実U
不確かな真実
悲観も楽観も、いけません。


ラベル:地球温暖化
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 23:34| Comment(39) | TrackBack(0) | 自然科学交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マルクス復活というより、マルクス主義や共産主義の復活ですね。
マルクスとエンゲルスの思想は実は全く違います。
マルクスと共産主義は水と油の関係です。
「共産党宣言」は共著ですが、ほとんどエンゲルスの主張です。



丸山先生の本は変!

参考「アマゾンの15の感想」

http://www.amazon.co.jp/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%AE9%E5%89%B2%E3%81%AF%E5%9C%B0%E7%90%83%E6%B8%A9%E6%9A%96%E5%8C%96CO2%E7%8A%AF%E4%BA%BA%E8%AA%AC%E3%81%AF%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%81%A0%E3%81%A8%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B-%E5%AE%9D%E5%B3%B6%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-275-%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E8%8C%82%E5%BE%B3/dp/479666291X/ref=sr_1_1/377-6767092-6026967?ie=UTF8&s=books&qid=1223864120&sr=8-1

丸山先生のIPCC批判は的を外しています。

参考「安井至先生の批評」

http://www.yasuienv.net/MaruyamaCO2.htm

安井先生の著作としては、『市民のための環境学入門』 (丸善ライブラリー新書)があります。

「と学会」の山本弘の『環境問題のウソのウソ』も大変参考になります。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月13日 11:32
丸山先生は二酸化炭素の温室効果を否定していないという安井先生のツッコミですが、二酸化炭素の温室効果を否定する科学者はいません。
要は二酸化炭素が現在の温暖化の主犯(あるいは単独犯)であるかどうかですね。

タイトルには確かに問題があります。CO2増加による一方的な温暖化を肯定する科学者が1割であって、2割が寒冷化を予想、7割がわからないと答えたというのが正しい内容です。
自らの過激な政治理念を公にする為に、あえて過激なタイトルを用いたというのが真相でしょうか。

地球の人口が半分になれば、当然ながらエネルギー消費も廃棄物も半分に減って、環境問題の大方は緩和されるでしょう。
だからといって世界政府樹立による強権的な人口抑制策が妥当かどうかは別問題ですが。
Posted by 管理人 at 2008年10月13日 22:07
安井先生の文章を引用しますと・・・

>「(丸山氏が)参照しているのが、東工大の生駒大洋助教の理論計算というもので、いわゆる「気候感度」すなわち、濃度が2倍になったときに、温度がどのように上昇するかについての結果です。
 簡単に言えば、

*二酸化炭素の「気候感度」は、1.5℃
*水蒸気の「気候感度」は、8℃

と結論しています。すなわち、丸山氏も「二酸化炭素を排出すれば、温度は上がる」と主張しているのです。

B君:続けて、コンピュータシミュレーションの説明もあって、そこも正しい記述がなされている。

「少量の二酸化炭素の増加によってわずかでも温度が上がると、その結果、水蒸気量がぐっと増加して、その温室効果で温度がさらに上昇する。するとさらに二酸化炭素が増加して−−−となり、暴走的に温度が上がっていく」。」


・・・・なんです。
私はこの丸山先生の紹介した説に賛成できないんですけど、安井先生のツッコミは正しいと思います。
丸山先生の主張する二酸化炭素の温室効果は、IPCCと同じレベルなんです。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月14日 01:28
>「要は二酸化炭素が現在の温暖化の主犯(あるいは単独犯)であるかどうかですね。」

専門家で「単独犯説」を主張する人は少ないと思います(たぶん)。
丸山先生も「複数犯説」です。
丸山先生は二酸化炭素の「主犯説」を否定しているつもりでも、実は否定になってないというのが安井先生のツッコミです。
「宇宙線による雲の増減説」は、現時点では証拠不十分なので、そうなると、二酸化炭素の方が証拠が揃っているので立件できるという感じでしょう。
また温暖化事件の場合は、主犯が一人でなくてもいいわけですから。
ただ丸山先生は、二酸化炭素の冤罪をはらすつもりが、失敗してしまったんだと思います。
もし弁護士だったら失敗でしょう。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月14日 01:41
地球温暖化「複数犯」説を主張する科学者のなかで、二酸化炭素を「無罪」とする人はほとんどいない思います(たぶん)。
だから二酸化炭素の冤罪を晴らす必要はありませんし、晴らせません。

べつに丸山先生を援護するわけではありませんが…
Posted by 管理人 at 2008年10月14日 22:00
丸山先生の本を丁寧読めば、IPCCの二酸化炭素・主犯説と矛盾しないんです。
ただ丸山先生は、「二酸化炭素・原因説」だけでなく、「宇宙線と雲・原因説」も採用して欲しいという願いあるだけなんです。
安井先生の冷静なツッコミは正しいのです。

>「「少量の二酸化炭素の増加によってわずかでも温度が上がると、その結果、水蒸気量がぐっと増加して、その温室効果で温度がさらに上昇する。するとさらに二酸化炭素が増加して−−−となり、暴走的に温度が上がっていく」。」

丸山先生は本のタイトルとは違って、十二分に二酸化炭素の温室効果を認めているのです。
だから「宇宙線と雲・原因説」も「二酸化炭素と水蒸気・原因説」も、どちらも大きいという立場なんです。
槌田敦の立場とは大違いです。


Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月15日 07:55
こちらのサイトの説明を読んで下さい。

その1

http://www-cger.nies.go.jp/qa/11/11-2/qa_11-2-j.html

その2

http://www-cger.nies.go.jp/qa/20/20-2/qa_20-2-j.html
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月15日 12:58
この場合の冤罪は、無罪ではなく、微罪みたいなもんです。
ただの「信号無視」なのに、「轢き逃げ」の容疑で捕まって、取り調べをうけたという雰囲気です。

地球温暖化とは関係ないですけど、ホリエモンが逮捕された時に
『ヒルズ黙示録 検証・ライブドア』 (朝日文庫 )の著者である大鹿靖明は、「万引きで、死刑判決?」というエッセイを書きました。
違法でも、ピンからキリまであります。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月15日 13:08
丸山先生は、二酸化炭素の増加によって暴走的に温度が上がるとは一言も言っていません。
「GCMの計算では次のように計算を進める。少量の二酸化炭素の増加によってわずかでも温度が上がると、その結果、水蒸気量がぐっと増加して、その温室効果で温度がさらに上昇する。するとさらに二酸化炭素が増加して−となり、暴走的に温度が上がっていく」
以上はIPCCが用いるGCMの計算方法の説明なのです。
その後に続く丸山先生の主張は違います。
「水蒸気は最も強力な温室効果ガスであり、その濃度が増えれば、地球の気温を高めるように働く一方で、雲になれば太陽光の反射率を高めて気温を下げるようにも機能する」
つまり、以下の図式が成り立ちます。
IPCC=二酸化炭素増→水蒸気増→さらに二酸化炭素増→暴走温暖化
丸山=二酸化炭素増→水蒸気増→温暖化するが雲が増えた分は温度が下がる

丸山先生は二酸化炭素が1ppm 増加しても、気温上昇は0.004℃でしかないと主張しています。
現在の大気中の二酸化炭素は380ppmですから、丸山先生の気候感度は0.004×380=1.52℃です。
東工大・生駒大洋先生の気候感度は1.5℃
IPCC第4次報告書の気候感度は1.8〜4.0℃(中心値は3.0℃)
これでも丸山・生駒先生とIPCCの温室効果は同レベルでしょうか?
Posted by 管理人 at 2008年10月15日 21:32
まず丸山先生は、GCMの計算方法は、雲の冷却機能を無視している主張しています。
そして雲量が1%増えると、1℃下がると主張しています。
でも二酸化炭素の増加すると温度が上がることは認めています。
そして二酸化炭素が増加すると、水蒸気の温室効果も上がることを認めています。


ここからは、足し算と引き算になります。

温暖化の要素・・・
1 二酸化炭素の温室効果・2倍の場合(1.5℃)
2 水蒸気の温室効・2倍の場合(8℃)

寒冷化の要素
1 雲が太陽光を遮る効果・雲量?%(?℃)

=1.5+8−X
=?℃
丸山先生は、雲量が何%減るかを書いていないので、わかりません。

もう一度安井先生の文章を引用すると・・

A君:丸山氏は、
「これ(フィードバック効果)をどの時点で停止させるかがポイントとなるが、それを理論的に決めることはできない。過去の気候を参考に経験的に決めるしかない」、
と述べています。

C先生:一見正しいのだが、ひとつのポイントを見逃している。現在継続している人工的な温室効果ガスの排出だが、速度的にみて、地球がかつて経験したことのないような特異現象であることだ。だから、経験的に決めることは不可能。予測的に決める以外にはない。



丸山先生は、GCMの計算方法を「雲の効果を無視している」から信用できないとしてます。
それは、「雲の効果」を加えれば、信用できるということになります。
だから、GCMの計算を途中まで認めているのです。
計算に足りない要素があると言っている訳です。
だから雲の効果を考えなければ、暴走温暖化を認めていることになるのです。

そうすると・・
丸山先生の39頁の「暴走的に温度が上がってゆく。これをどの時点で停止させるかがポイントになるが、それを理論的に決めることはできない。過去の気候を参考に経験的に決めるしかないのである。」
は、かなり意味深な発言になるのです。

ところで私自身は、二酸化炭素が増加しても、温度は全く変わらない派(0℃に限りなく近い派)なので、IPCCや丸山先生とも全く違います。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月16日 07:52
丸山先生の『科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている』の第一章を読み直しましたが、論理の飛躍や曖昧さが気になりました。
 
雲の量は、温暖化も寒冷化にも影響を与えます。
宇宙線が地球に入る量で、雲の量が変わるという説と、
温暖化によって、水蒸気が増えて、雲が増えるという説は両立します。
けれど、どの程度温度が変わるかは不明です。
丸山先生も具体的な数値や計算式を書いていません。

また
「宇宙線による雲の増減効果」をIPCCのシュミレーションは無視している→だからIPCCのシュミレーションは信頼できない、という批判は、安井先生の指摘する通り、現時点ではワガママな発言だと思います。

赤祖父先生も、温暖化「騒動」を批判してますが、そんな横暴なことは言わなかったと記憶しています。

安井先生の指摘の方が健全だと思います。

引用↓

>「C先生:繰り返しになるが、雲の影響を適正に取り扱うことは、なかなか難しいようだ。丸山氏も言うように、スベンスマークの仮説は、まだ仮説なのだ。仮説の段階で、多くの研究者が取り上げてくれない、と丸山氏はスベンスマークの代弁をして嘆いているようなのだが、仮説である以上、そんな扱いを受けるのも当然で、仮説が理論になれば、誰も無視などはしない。

A君:雲をどう取り扱うか。雲に似たものとして、エアロゾルをどのように取り扱うのか、多くの課題があるなかで、ひとつの仮説が多くの研究者によって理論だと認定されないと文句を言っても、あまり有効な反論にはなり得ない。

B君:しばらくすれば、恐らくスベンスマークの仮説を取り入れたシミュレーションが研究者達によっていくつか行われて、次の第五次報告書では、しっかりと検討の対象になって、そして、その仮説の正当性が議論されることになるだろう。」
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月16日 08:22
あまぞんに感想を書いてみました。公開を許可されるかは、まだわかりませんけど。審査は時間がかかる場合があるので、もしかしたら来週以降になるかもしれません。
武田先生の『環ウソ3』は、無事に公開が許可されて安堵しています。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月16日 14:12
丸山先生は、二酸化炭素の増加による暴走温暖化を否定しています。
そして安井先生は、それを理解して批判しています。
「丸山先生は二酸化炭素による暴走的な温度上昇を主張している」は、ディテクティブ太郎さんだけの誤読だったのです(既にお気づきのようですが)。

丸山先生は、二酸化炭素の増加によって温度が上がると水蒸気も増加するが、水蒸気によって雲も増えるので温室効果は相殺されると主張しています。
安井先生のツッコミは、IPCC批判の急先鋒の丸山先生だって二酸化炭素の温室効果を認めている、雲による相殺がなければ同じようなものだ、ということです。

確かに丸山先生の説明は、前半はIPCCと同じです。
・丸山=二酸化炭素の増加によって1.5℃の温暖化
・IPCC=二酸化炭素の増加にフィードバック効果が加わって3.0℃の温暖化
これを両者は対立しているとみるか?、大差ないとみるか?

安井先生のツッコミに対して、池田信夫先生が逆ツッコミしています。
二酸化炭素と温暖化が無関係だと主張する学者はいない。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/30480675a00b4897b042049f1916686f
争点は二酸化炭素が決定的に重要なのか、自然変動で相殺されるマイナーな要因にすぎないか、ということだ。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/dd5ee48602d1f88a4ffd21daffc12d52

丸山先生は、IPCCの気候モデルは雲による相殺が入っていないから間違っていると言います。
安井先生は、雲やエアロゾルによる相殺は仮説に過ぎず、わからないものを気候モデルに入れても仕様がないと批判します。丸山先生自身も「雲はわからない」と書いています。
さらに、宇宙線と雲の関係はスベンスマークの業績であって、それを考慮していないからIPCCは信用できないとは、自分の業績でもないのに横暴であると。

そうです。丸山先生の問題点は、ディテクティブ太郎さんが指摘するように「横暴さ」なのです。
丸山先生の横暴さを、本のタイトルが象徴しています。科学者の1割がIPCCの予測を支持しただけで、9割がCO2の温室効果を否定したわけではありません。丸山先生自身も否定していませんし。
第2章以降の政治談議にも、丸山先生の横暴さがよく出ています。
Posted by 管理人 at 2008年10月16日 22:42
今回の議論は、丸山先生の本の理解に役に立ちました、ありがとうございます。
自分のブログに本書の感想を書きたいと思います。

ところで・・・・

>「「丸山先生は二酸化炭素による暴走的な温度上昇を主張している」は、ディテクティブ太郎さんだけの誤読だったのです(既にお気づきのようですが)。」

誤読だと思わないし、今もそう思っています。
これは不純文學さんと私の本の読み方の違いから来る解釈の違いです。
どちらの読み方が正しいとか、間違っているという訳ではありません。
私は、結論や主張よりも途中のプロセスや、根拠の方を重視します。
例えば、政治家が「国民の幸せのため」とか、「減税をする」という主張をしても、そのプロセスや根拠の方を重視します。
もっと極端なことを言うと、私の立場は揚げ足取りであり、重箱の隅をつついて、他人の矛盾をあげつらう立場です。


安井先生の読み方も、同じだと思います。
丸山先生の主張の矛盾を、丸山先生の文章の中から抜き出しているのです。


次に「暴走温暖化」ですが、どの程度の暴走なのかは置いときます。

安井先生の文章を引用します。

>「B君:丸山氏の主張の中身は、したがって、実のところIPCCのものとそれほど違わない。気候感度は、IPCCは3℃を中心値として、2〜4.5℃と発表し、丸山氏は、フィードバック効果が無ければ、1.5℃だという。このあたりは、同じことを言っている。IPCCは、フィードバック効果が温暖化を加速するという主張をしている。

A君:丸山氏は、
「これ(フィードバック効果)をどの時点で停止させるかがポイントとなるが、それを理論的に決めることはできない。過去の気候を参考に経験的に決めるしかない」、
と述べています。

C先生:一見正しいのだが、ひとつのポイントを見逃している。現在継続している人工的な温室効果ガスの排出だが、速度的にみて、地球がかつて経験したことのないような特異現象であることだ。だから、経験的に決めることは不可能。予測的に決める以外にはない。」

安井先生が丸山先生の文章を引用している部分は・・・

>「これ(フィードバック効果)をどの時点で停止させるかがポイントとなるが、それを理論的に決めることはできない。過去の気候を参考に経験的に決めるしかない」

・・・・です。
暴走という意味が「際限なく暑くなる」という意味では、丸山先生は「温暖化暴走」を否定しています。
けれど、二酸化炭素の増加→水蒸気の増加という連鎖反応は肯定しているのです。
この「肯定」を、どう解釈するは意見の分かれるところでしょう。
そして「過去の気候を参考に経験的に決めるしかない」という意味が、具体的にどういうことなのか問題になると思います。


次に雲の効果です。
丸山先生は、IPCCのコンピュータ・シュミレーションは雲を軽視していることを批判しています。
けれど丸山説を丁寧に読むと、疑問がでてきます。

1.二酸化炭素の増加→水蒸気の増加→雲の増加
2.地球に入ってくる宇宙線の減少→雲の減少

20世紀が温暖化したことは、丸山先生も認めています。
そうすると1と2の効果で、結果として、雲は増えたのでしょうか?減ったのでしょうか?

そして丸山先生は寒冷化を予測しています。

1.二酸化炭素の増加→水蒸気の増加→雲の増加
2.地球に入ってくる宇宙線の増加→雲の増加

これは増加と増加なので、結果としては、雲が増加することがわかります。

ここで疑問なのは、丸山説だと、20世紀中の温暖効果は何度だったんでしょう?


池田先生のブログは毎日欠かさず読んでいるので、その記事も知っていますが、その池田氏の記事の内容が理解できません。
また素朴な疑問として、そのアンケートは、どの程度信頼できるのでしょうか?
赤祖父先生レベルの人達に、実名を公表することを条件にしたアンケートなら、信頼できると思いますが・・。



Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月17日 08:31
丸山先生の主張は、二酸化炭素が2倍(560ppm)になって気温が1.5℃上昇し、二酸化炭素よりも強力な温室効果ガスである水蒸気が増えても、雲の増加(丸山説では、雲の1%の増加は−1℃)で相殺されると読めます。

ディテクティブ様は、先に「1.5+8−X」の式を示されました。
・二酸化炭素(380ppm)の気候感度は1.5℃
・水蒸気(0.33重量%)の気候感度は8℃
丸山先生は、水蒸気が2倍に増えると雲が8%増えて温暖化を相殺すると考えているのでしょうか?
あるいは二酸化炭素が2倍に増えて気温が1.5℃上昇しても、その程度の上昇で水蒸気が2倍に増えたりしないから大して温暖化しないと考えているのでしょうか?
このメカニズムを知りたいですね。

産業革命のころの二酸化炭素は280ppmで、現在は380ppm。
IPCCの気候感度の平均値は3℃。
それでも産業革命から現在までの温室効果は約0.8℃です。
それ以上は、二酸化炭素以外の要因で温暖化したことになりますね。
(伊藤公紀先生の本では、気候感度は観測値で1.6℃)
そもそも現在のレベルから二酸化炭素がさらに380ppmも増えるのは、現実的なシナリオなのかという疑問があります。

問題の丸山先生のアンケートですが、赤祖父俊一先生や伊藤公紀先生レベルの人たちに、実名で是非やってもらいたいですね。
IPCCの気候モデルは全面的に認めるが、温暖化は大して影響がない(むしろ農業生産にプラス)とか、温暖化対策は政策として優先順位が低いという立場もあり得ます。
Posted by 管理人 at 2008年10月19日 00:37
>「問題の丸山先生のアンケートですが、赤祖父俊一先生や伊藤公紀先生レベルの人たちに、実名で是非やってもらいたいですね。」

全く、その通りです。
日本の有名な専門家全員に実名で詳しいアンケートを取って、書籍化して欲しいです。

>「先に「1.5+8−X」の式を示されました。」

この式は、丁寧に読むと間違いかもしれません。
早計でした、スイマセン。

>「1.二酸化炭素の増加→水蒸気の増加→雲の増加
2.地球に入ってくる宇宙線の減少→雲の減少
20世紀が温暖化したことは、丸山先生も認めています。
そうすると1と2の効果で、結果として、雲は増えたのでしょうか?減ったのでしょうか?」

やはり、この疑問が出て来ます。
また丸山先生は、宇宙線と気温の相関のグラフを肯定的に持ってきています。
このグラフは、信憑性が疑わしい気がします。

不純文學さんも本文で指摘しいる・・

>「地球温暖化の要因は、影響の大きい順に
@ 太陽の活動度
A 地球磁場
B 火山の噴火
C ミランコビッチ・サイクル(地球の公転周期と歳差運動)
D 温室効果ガス   」

・・・という複数の気温への影響が大きい要素があります。
それなのに宇宙線の影響だけで、気温が変化したと解釈できるグラフは変です。
このグラフの信憑性については以下を参考にして下さい。

『怪しい科学の見抜きかた―嘘か本当か気になって仕方ない8つの仮説』ロバート・アーリック (著)

どうも丸山先生は、「二酸化炭素・犯人説」とI「PCC批判」をしたいがために、論知的な整合を無視して、本書を書いたという疑惑があります。
武田邦彦先生の『環境問題はなぜウソがまかり通るのか3 』も同じ印象を受けました(感想はアマゾンに書きました)。

あと丸山先生は海の影響を無視しすぎです、緑地や砂漠の影響も。
ちなみに伊藤公紀先生は、ちゃんと考慮しています。

>「IPCCの気候モデルは全面的に認めるが、温暖化は大して影響がない(むしろ農業生産にプラス)とか、温暖化対策は政策として優先順位が低いという立場もあり得ます。」

ロンボルグがそうですね。
槌田敦の本を読むと、二酸化炭素が増加しても、水蒸気の温室効果は変わらないと書いてあります。
槌田先生は、金星が熱い理由も、二酸化炭素の濃度とは関係ないという説をとっています。

>「そもそも現在のレベルから二酸化炭素がさらに380ppmも増えるのは、現実的なシナリオなのかという疑問があります。」

100年で100ppm増えたので、400年後だと実現できるでしょう。
また二酸化炭素の増加量は右肩上がりなので、百年ぐらいで到達するかもしれません。



最近(先週の金曜日付け)の切込隊長のブログに、池田氏批判が書かれました。(温暖化ではなく、経済批評ですが・・・)。

引用

http://kirik.tea-nifty.com/diary/2008/10/post-a3fe.html

>「今回良く分かったのは、池田氏は長い論文や記事のなかで、自分の持っている世界観と合致した一部分をズームして、それが主題と取り違えて解釈し、さらに直接関係のないその他の文章や引用を持ってきて論理を補強しようとすることが違和感を感じる原因なんだろうと思う。」



Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月19日 04:22
IPCCの気候モデルは正しいか?
地球温暖化対策は必要なのか?
これは日本の国益に関わってきます。著名な科学者に是非ともアンケートを取って、国家の針路を決定すべきです。
気候・気象学者だけでなく、気候と文明の盛衰を研究する安田喜憲先生とか太陽の専門家・桜井邦朋先生とか。もちろん丸山先生のような地質学者や海洋物理学者、動・植物学者なども参加して。
政府から温暖化対策の名目で研究費をもらっている学者は、実名だと本音が言えないかもしれませんが(笑)

赤祖父先生が指摘するように、気候学者と気象学者は別の人種です。前者は過去の気候変動を検証する歴史学者、後者はコンピュータ・シミュレーションを駆使する未来学者といえます。
赤祖父先生はまた、IPCCは学会ではないと書いています。安井先生も「丸山氏はIPCCとは研究機関だと思っているのではないか」と突っ込んでいます。そうなると「学会でも研究機関でもないIPCCを、安井先生は信用しているのか?」とのツッコミも可能ですが(笑)

二酸化炭素と水蒸気の気候感度については、二酸化炭素が2倍に増えて気温が1.5℃上昇したところで、水蒸気が2倍に増えたりはしないと私は解釈しました。
二酸化炭素よりも水蒸気の方が、大気中には圧倒的に多いわけですから。

二酸化炭素が地球温暖化にほとんど影響がなくても、私は二酸化炭素の排出が右肩上がりで増え続けていいとは思いません。地球の資源は有限であり、廃棄物の捨て場も有限ですから、CO2削減=省エネルギーは大いに促進すべきです。
しかし排出権取引・カーボンオフセットには疑問があります。京都議定書で日本は「1990年基準」にハメられました。民間企業の排出量も、誰がどうやって公平に算定するのでしょうか。
消費した資源の量そのものに課金する環境税の方が、はるかに公平です。
Posted by 管理人 at 2008年10月20日 00:31
参考

安田喜憲先生:インタビュー

http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/interview/080122_yasuda01/


私はIPCCを高く評価しています。
私のIPCCに対する批判は、コンピュータ・シミュレーションへの過剰な信頼です。
丸山先生もIPCCのコンピュータ・シミュレーションを批判してますが、自分達のコンピュータ・シミュレーションには絶大の信頼を持っています。
この点に私は、丸山先生に対して違和感を強く感じます。
やはり赤祖父先生の指摘する通り、コンピュータ・シミュレーションは魔法の水晶玉ではないので、過剰な信頼はすべきではないでしょう。
週間天気予報が外れる場合が多い現代のレベルでは、数十年から数百年の予測の信頼性は低いでしょう。



省エネには大賛成ですが、二酸化炭素の増加は人口の増加と比例しています。
化石燃料の使用が二酸化炭素の増加の主犯かどうかは、大いに疑問です。
モノを燃やせば、二酸化炭素は大量発生します。
そうすると、「モノを燃やすという行為自体」が、問題になると思うのですが・・・・。

また二酸化炭素以外にも、人為的な温室効果ガスは多くあります。
それらの人為的な温室効果ガスは、窒素や酸素などに比べると微量ですが、歴史上で前例がないほど増えています。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月20日 08:01
安田先生は「人類は温暖化よりも寒冷化に対応できる」「温暖化するとヤンガードライアスの再現がありうる」とのご意見ですね。

私も省エネルギーには大賛成です。
二酸化炭素削減は、省エネルギーの方便としては有効だと思います。
もちろん、二酸化炭素を排出するのは化石燃料の燃焼だけではありません。
人口が増加すれば、人間が吐き出す二酸化炭素も増加します。
気温が上昇すれば、海洋に溶けていた二酸化炭素が放出されます。
二酸化炭素から酸素を生み出す植物だって、二酸化炭素を放出します。
そして二酸化炭素以外にも、温室効果ガスは数多くあります。

NHK『クローズアップ現代』で二酸化炭素の地下貯蔵について放映した際、ゲストの藤井康正・東大大学院教授は「二酸化炭素は最悪の廃棄物」とトンデモ発言しました。
だったら酸素は「最悪の有毒ガス」でしょうか?(笑)

コンピュータ・シミュレーションは、前提とする条件が違えば結果も大きく異なります。赤祖父先生がおっしゃるように、過剰な信頼を置くことはできません。
丸山先生は雲と宇宙線を重要視しますが、一方で温暖化の最大の原因は太陽だと認めています。
やはりIPCCとCO2温暖化説を批判するために、多少の強引さは承知の上で過激な内容の本を書いたのでしょうか。
Posted by 管理人 at 2008年10月20日 17:58
私はトンデモは好きですが、方便は嫌いです。
このことは、私の偏屈した性格から来ているので、一般的には方便でいいのかもしれませんけど。

地球の数十億年の歴史では、酸素が激増し、二酸化炭素が激減しました。
酸素は人間にとって必要ですが、濃度が高くなると有毒です。
二酸化炭素は、植物が光合成をするために必要です。
二酸化炭素の濃度が現在の二倍になれば、植物の生育にはいいでしょう。
また二酸化炭素が無くなれば、植物は光合成ができなくなります。

>「やはりIPCCとCO2温暖化説を批判するために、多少の強引さは承知の上で過激な内容の本を書いたのでしょうか。」

目には目を歯には歯をですね(笑)。
実際、赤祖父先生の本より、丸山先生や武田邦彦先生の本の方が売れているし、好評のようです。
政治家と同じで、インパクトが大事なんでしょう。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年10月21日 06:52
ローゼン閣下がいつ衆議院を解散するのか判りませんが、来年(2009年)9月までには総選挙が行われます。

果たして、地球温暖化対策に異を唱える政党・候補者は現れるのでしょうか?

私は温暖化対策(と電波行政)の見直しを投票の条件にしたいので、意にかなった政党・候補者がなければ棄権するかもしれません。
ディテクティブ太郎様が京都議定書破棄を掲げて立候補すれば(それ以外の政策に賛同できなくとも)支持いたします。
選挙区が違うので、投票はできませんけど(笑)
Posted by 管理人 at 2008年10月22日 22:10
地球の平均気温変化の原因究明は、複雑怪奇・魑魅魍魎です。
これからコペルニクス的変換になるような新事実が出てくる可能性が大です。
太陽の紫外線は成層圏までに吸収されて、わずかしか地表にとどきませんが、気温の変化に大きな影響があるみたいです。

ただ丸山先生の主張される雲は複雑です。
雲が減ったからといって、温暖化するとは限りません。
雲の温室効果は、水蒸気と同じか、それ以上だと言われています(詳しくは不明)。
また雲の色が重要です。
白い雲は太陽の可視光線を反射しますが、黒い雲は吸収します。
エアロゾルもそうですけど・・。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年12月11日 18:43
地球温暖化に関する新たな知見は、今後ももたらされるでしょう。
ただ、以前ご紹介いただいた「人類が氷河期の到来を阻止した」とのニュースは、あくまで地球温暖化CO2説の範囲内にありますので、面白い新事実とはいえません。

白は熱を反射し、黒は熱を吸収するという単純な事実が、地球の気温を大きく左右しているのは面白いですね。砂漠よりも森林の方が色が濃い分、地球を暖めているわけですから。

金融危機によるマイナス成長は、CO2削減の最高の特効薬なんですが、CO2派はおとなしいですね(笑)
結局は、CO2削減よりも経済成長の方が大事だったんでしょうか。
CO2派、事実上の敗北宣言?
Posted by 管理人 at 2008年12月11日 21:51
>「結局は、CO2削減よりも経済成長の方が大事だったんでしょうか。
CO2派、事実上の敗北宣言?」

もちろん、CO2削減よりも経済成長の方が大事ですが、CO2派は元気ビンビンです。
地球温暖化「危機仮説」は、政治的な魅力はまだまだ充分あります。
ただ建前と本音は違うのです(政治家にはよくあることですが)。
また研究者や利権関係者にとっても、地球温暖化「春髷丼はるまげどん」説は資金の呼び水です。

>「砂漠よりも森林の方が色が濃い分、地球を暖めているわけですから。」

実際は砂漠の方が熱くなりやすいです。これは水分がないためです。
仕組みは『自分のためのエコロジー』(ちくまプリマー新書)甲斐徹郎・著という名著に明快に書いています。

砂漠のように水分が少ないと、熱くなりやすく、冷めやすいです。
砂漠の昼と夜の温度差は大きいです。冬はかなり寒く、凍死したりします。

私は、砂漠を無くすべきだと思っていますし、緑を増やすことには賛成です(二酸化炭素が増えると、植物の育成にはいいです)。
またエアロゾルなどの大気汚染物質も減らすべきだと思っています。



ところで最近でた『チェンジグ・ブルー』(岩波書店)というぶ厚い本を読んでいます。
二酸化炭素「犯人説」を盲信している研究家の本ですが、読んでいて勉強になります。
ただ著者が海洋研究家なので、雲や風や空の話が少ないのが残念です。
あまぞんに感想を書く予定なので、真面目に読んでいます(笑)。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年12月13日 18:16
CO2削減よりも経済成長は大事ですが、CO2削減は商売のネタでもありますね。コマーシャルでエコ替え(エコ買え?)を訴える企業もありますから。
トヨタが一転して長期保有車の保守点検を呼びかけるようになったのは、エコ替えCMへの批判をかわす狙いもあるのでしょうか?

緑を増やすのは、私も大賛成です。豊かな森林は天然のダムであり、海洋資源をも育みます。エコロジー嫌いのディテクティブ太郎様ですが、本当はエコロジストなのだと私は思っています(笑)
日本の森林が杉の単純な生態系になってしまったのは、第二次世界大戦による大空襲で多くの都市が焼失し、住宅を再建するために急速に木材が伐り出されてしまい、再生速度が早い杉が植えられたせいかもしれません。やはり戦争は、大きな環境破壊ですね。

私は地球上から砂漠を無くすべきとは思いません。乾燥気候に適応した動植物もいますので。熱帯雨林から氷河や砂漠まで、多様な環境が存在することが、地球の美しさだと思っています。
Posted by 管理人 at 2008年12月14日 21:48
>「私は地球上から砂漠を無くすべきとは思いません。」

現実には、全ての砂漠を無くすことはできません。
砂漠を緑にするのは困難です。
だから砂漠化を食い止めるのが関の山でしょう。


>「やはり戦争は、大きな環境破壊ですね。」

人間優先主義に立てば、戦争が最大の環境破壊です。
逆に人間を排除すべき立場に立つなら、戦争は肯定されるかもしれません。
戦争は人間以外にも被害を与えるのが問題ですけど。

>「エコロジー嫌いのディテクティブ太郎様ですが、本当はエコロジストなのだと私は思っています(笑)」

本音を言えば、エコロジーではなくエコロジストが嫌いなんです(笑)。
あと正義を語る人とか・・・。
(^^;)

悪の魅力に取り憑かれているのかもしれません(笑)。
正義がないと悪は存在しないんですけど。

Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年12月15日 03:21
訂正!
エコロジスト嫌いのディテクティブ太郎様ですが、本当はエコロジーの理解者だと思っています(笑)

モノゴトの本質を見極めるには、表向きの正義や良識に屈することなく、本音を語る「悪役」が必要です。
暴論連発で評判の悪い(?)丸山先生の本を、私がさほど酷評しないのは、人口を減らせば環境問題は緩和されるという、余り人が触れたがらない厳然たる真実を書いているからです。
Posted by 管理人 at 2008年12月15日 20:03
私は、真面目に正義を信じている人が怖いのです(笑)。
地獄へ続く道は、正義という敷石で出来ているので・・・・。
倫理学者の加藤尚武の本によると、生命倫理学と環境倫理学は、対立するそうです。
自己主張ばかりして、譲り合わないと、交通事故を起こします。
地球温暖化「騒動」は、科学というよりも、宗教「騒動」や道徳「問題」として分析した方が理解しやすいです。
だから宮台真司先生の本は有効です。

私はトンデモ本が好きなので、もちろん丸山先生は大好きです。

ところで2003年に出た本ですが、桜井邦朋
先生の『気候温暖化の原因は何か―太陽コロナに包まれ地球』はいいですね。
赤祖父先生の本と同じく、多くの人に読んでもらいたいです。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年12月21日 02:37
人類の文明は近代化しても、人類の身体(脳も含む)は、原始時代と全く変わっていません。
だから(人類の理性に依拠したシステムである)自然科学・民主主義・市場経済が発達しても、人類は宗教的な衝動に動かされ続けるのでしょう(笑)

赤祖父俊一先生や桜井邦朋先生の本は、丸山茂徳先生や武田邦彦先生のような大衆に訴えるセンセーショナリズム(これも一種の宗教性)がありませんから、世間の注目度は低いですが、多くの人に読まれて欲しいですね。
もっとも桜井先生は、宇宙の人間原理という宗教的な学説について書いていますし、『大学教授』という世間で話題になったベストセラーも書いています。
Posted by 管理人 at 2008年12月21日 20:46
温暖化論争は、いろんなところで頻繁に起こっています。

専門的なのは難しいですね。

http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2008-12-16
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年12月24日 14:35
ディテクティブ太郎 さんへ
別の記事のコメント欄で、アマチュア経済評論家さんが「論争は、論点を明確にするので大いに結構(by呉智英)」と書いていました(笑)
Posted by 管理人 at 2008年12月25日 22:33
>「別の記事のコメント欄で、アマチュア経済評論家さんが「論争は、論点を明確にするので大いに結構(by呉智英)」と書いていました(笑)」

アマチュア経済評論家さんには会ったことありませんが、他人とは思えません(笑)。

温暖化「論争」に限らず論争は難しいです。
リンク先でも難癖をつけるヤクザまがいと思われてしまっています。
科学の名の下に議論をしているつもりでも、リンク先の管理人さんは質問(難癖)には答えていません、よくあることですけど。
答えたくない場合は、「答えたくない」とか「わからない」と書けばいいと思うんですけど。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年12月26日 21:55
ディテクティブ太郎さんは、これまで温暖化論争やダヴィンチ・コード論争などに参戦してきましたが、質問に対して答えてもらえなかったと感じた経験が多いようですね。

私は特定の分野の専門家でも、特定の立場の代弁者でもないので、さまざまな論客の意見の長所・短所をミックスして、自分の考えに取り込んでいます。
温暖化論争では、人為的なCO2増加が地球温暖化に寄与していると認める一方で、気候変動にはCO2以外の要因もいくつかあることを、このblogで紹介してきました。
化石燃料の消費削減や新エネルギーの開発は大賛成ですが、京都議定書の削減目標の設定や排出権取引には疑問も感じています。
温暖化論争がどっちに転んでもダメージを受けない(予防線を張っている?)、ずるい立場ともいえます(笑)
Posted by 管理人 at 2008年12月28日 22:17
私自身も、どちらに転んでもダメージを受けません(笑)。
今回の論争は、世間で流行している論争ではなく、ネット上の科学マニアで流行している論争です。
だから政治や利権は関係ありません。

今回の私の立場は、いわゆる温暖化否定論者の主張とは真逆の主張・・・「地球は、電子レンジやサウナ風呂のように熱を出している」です。

それに対し、「太陽から入る熱量と地球から出る熱量は等しいハズ」なので、「地球自体が熱を出す」というのは理論上ありえないというのが、リンク先の管理人の主張です。
綺麗な理論を作ることに熱意を傾ける人は、不純物を嫌います。
自分の作ったピカピカの建築に、汚物を投げ込まれた気分になるのでしょう。

あと、一生懸命に説明しても、理解してくれないというパターンもあります。

http://blogs.dion.ne.jp/tacthit/archives/7474679.html#comments

別に利権か絡んでいる訳ではありません。
なんか宗教対立みたいな感じです。
教科書の理論を神のお告げのように信じているみたいですね。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年12月29日 05:45
私が言うところの「ダメージ」とは、実生活での利害ではなく、純粋に議論での勝ち負けのことです。
温暖化論争がどっちに転んでも「負け」にならない、論陣を張っています(笑)
地球温暖化の原因は全てCO2の増加だと考える科学者も、CO2の増加による温暖化は全くないと考える科学者も、ごくごく少数だとは思いますが。

ちなみに、地球自体も熱を出しています。
地球の内部(マントルや核)は、数千度の熱を発しています。
火山が噴火すれば、高温のマグマを地表に放出します。
地球に温室効果がなければ地表の温度は−18℃位ですが、地球が内部構造を持たないただの石ころだったら、表面温度はさらに低くなるでしょう。
Posted by 管理人 at 2008年12月29日 23:18
>「地球に温室効果がなければ地表の温度は−18℃位ですが、地球が内部構造を持たないただの石ころだったら、表面温度はさらに低くなるでしょう。」

それは昔からの謎です。
熱収支表では、地熱や海洋の熱は計算に含まれません。
理由は、無視できるほど小さいからです。
でも地球の自転や海流がから発生するエネルギーは膨大なハズです。

ただ地球温暖化論者のほとんどはエントロピーという考え方をしません。
私が槌田敦を評価する理由は、エントロピーという概念の評価にあるのです。
地球は、自転や海流によって膨大なエントロピーを発生させているはずです。
地球は車のエンジンと同じで、動くことによって、エントロピーを発生させているのです。
そして、エントロピーを捨てる仕組みが、地球の温度調節なのです。
ほとんどの人が温室効果ガスが増えて熱くなるとしか、言わないのは片手落ちだと思います。
「群盲、象を撫でる」でしょうか(笑)。
Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年12月30日 07:18
気象の専門家は、温室効果のメカニズムという比較的ミクロな現象を説明することには長けています。
しかし一般の人は、地熱や海流や生態系を含んだ地球全体のマクロな熱循環がどうなっているのかに、素朴な疑問を抱きます。
多くの専門家は、あえて専門外の質問にまで答えようとはしないのでしょう。
それが専門家とのやり取りで、ディテクティブ太郎さんが齟齬を感じた原因ではないでしょうか。

地球上に存在する熱は、太陽からの放射だけではありません。
地球とは、いわば数千度の火の玉です。そして地球の生態系も、物質循環の過程で熱を出しています(例えば、微生物の発酵による熱)。
これらの熱は、温室効果に比べると微々たるものでしょう。
しかし、たった1℃の温暖化でも地球の一大事だと大騒ぎするのが、温暖化危機論者なんですけどね(笑)
Posted by 管理人 at 2008年12月31日 00:13
>「そして地球の生態系も、物質循環の過程で熱を出しています(例えば、微生物の発酵による熱)。
これらの熱は、温室効果に比べると微々たるものでしょう。」

大半の物理学者はそう思っているみたいです。
でも私はそうは思いません。

広瀬立成・著『物理学者、ゴミと闘う』 (講談社現代新書)
は、エントロピー理論で説明した本で、槌田敦の名前も出てくる本です。
広瀬氏は、「植物の出すエントロピー」は、「太陽から地球が受けるエントロピー」より大きいと考えています。
太陽から地球に入るエントロピーは、実は小さいのです。
「地球が熱くなる原因は、エントロピーを多く発生せるから」という理屈が、常識になるのは、まだ時間がかかるみたいです。

ほとんど温暖化論者(懐疑論者も含め)は、「太陽から地球に入ってくる熱」が移動して、そして同じだけの熱量が、「地球から出ていく」という法則で、地球の温度決定機能&温度調節機能を説明しようとします。
「太陽から地球に入ってくる熱量」と「出ていく熱量」が等しいというのは正しいのですが、それでは、地球温暖化は説明できないのです。

どうも、エントロピー論者はトンデモ扱いされているみたいです(泣)。

Posted by ディテクティブ太郎 at 2008年12月31日 05:52
ディテクティブ太郎様、あけましておめでとうございます。

太陽エネルギーと比べたら微々たるものでしょうが、私も地球そのものが出している熱は、決して無視できないと思っています。
地熱はどこへ行った…新たな悩みが増えました。
Posted by 管理人 at 2009年01月01日 10:18
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