2009年03月01日

景気回復の救世主?(前編)

昨年10−12月期のGDP(国内総生産)は前年比マイナス3.3%、年率換算では12.7%もの大幅な減少となりました。
金融危機のダメージが最も少ないはずの日本が、震源地のアメリカ以上に景気が急減速。その背景には、急激な円高による輸出産業の採算悪化がありますが、やたらと不況を煽るマスコミの存在も大きいと思います。
連日のように報じられる、トヨタやソニーなど日本を代表する製造業の業績不振。一方で、過去最高益を記録した任天堂やファーストリテイリング(ユニクロ)の扱いは小さく、円高のメリットに至っては、ほとんど報じられません。
これでは経済が萎縮しても仕方ないか…

とりわけ悪いニュースばかりなのが、自動車産業。
しかしフェラーリアウディのように過去最高の販売台数を記録したメーカーもあるのです。こうしたニュースを、どれだけの人が知っているのでしょうか?



「新型インサイト」のすべて

2月5日に発表(翌6日発売)された、ホンダのハイブリッド車『インサイト』が好調のようです。2月末での受注台数は、月販目標の3倍の1万5千台を突破する見通し。元旦の新聞に掲載された「ハイブリッドカーを、安く作れ。」の公約通り、インサイトは189万円からの低価格でデビューしました。
ホンダ初のハイブリッドカーとなった初代インサイトは、高価なアルミボディを採用した2シータークーペで、空力と軽量化を極めたスペシャルマシン。最終モデルは36km/gの低燃費を達成しましたが、販売台数はトヨタのプリウスに遠く及びませんでした。

2代目は絶対的な燃費性能よりも、徹底したコストダウンによってハイブリッド車を普及させることを狙っています。初代とは180°異なったコンセプトです。
コストパフォーマンスを最優先したインサイトのハイブリッドシステム(IMA)は、ベースとなったシビック・ハイブリッドのものよりも、モーターやバッテリーを小型化。そのため10・15モード燃費はプリウスの35.5km/g、シビック・ハイブリッドの31.0km/gに及ばない、30.0km/gにとどまっています。
それでも軽量なボディによって、実用燃費は遜色ないのだそうです。

インサイトは低価格を実現するために、コンポーネントの多くをコンパクトカーのフィットと共有しています。タイヤも省燃費仕様ではなく、フィットの標準銘柄と同じ。またスポーティな加速を実現するために、なんとファイナルレシオをシビック・ハイブリッドよりもローギヤ化(!)しています。エコカーでも、走りを犠牲にしないのがホンダ流。カタログ燃費を飾るためには、絶対にやらない手法です。
5ナンバーサイズにこだわったのも、インサイトの特徴。今どきドアハンドルがフラップ式なのは、グリップ式にして全幅が1.7mを超えるのを避けたからだとか。

本書には、新型インサイトのデザインモチーフとなった燃料電池車・FCXクラリティの試乗レポート、世界一の低燃費を達成した初代インサイトの記事も掲載されていて、お得です。

(続く)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 21:53| Comment(0) | TrackBack(2) | 科学技術交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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ホンダ 「インサイト」成長の柱に
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