2009年03月02日

景気回復の救世主?(後編)

低価格を武器に、インサイトプリウスに真っ向勝負を挑むホンダ。
そこで多く聞かれるのが「インサイトは、プリウスにそっくり」との声…
どちらも5ドアハッチバックで、リアウインドー下部に後方視界を確保するエクストラウインドーが設置されているのも同じ。しかしこのリアビューは、ホンダが2代目CR-X、初代インサイトで既に採用していました。空力と実用性を両立するとなると、似たようなデザインになります。「どちらがマネしたのか?」という不毛な議論は止めましょう。



「新型インサイト」のすべて

200万円を切るハイブリッドカーを実現した、インサイトの功績は偉大です。
しかし全く価格帯の異なるプリウスとインサイトを比べて、どちらが優れているかと議論するのは意味がないと思います。
ハイテク装備を満載したプリウスは、ラージクラスからのダウンサイジング層をも満足させるでしょうし、コストパフォーマンスに優れたインサイトは、コンパクトクラスのユーザーを吸い上げるでしょう。5月18日にデビューする3代目プリウスは、1800ccにスケールアップするので、両者の棲み分けは一層ハッキリします。
インサイトの登場で打撃を受けるのは、プリウスよりもむしろカローラなのでは?

プリウスとインサイトは、ハイブリッドシステムも大きく異なります。
強力なモーターで電気自動車のような走行感覚を味わえるトヨタの『THS』に対し、エンジンが主体でモーターはアシストに徹するのがホンダの『IMA』です。
最新のインサイトのカタログ燃費は、6年前にデビューしたプリウスに及びません。しかし軽量かつ低コストなのは、IMAの大きなメリットです。
コンパクトなIMAは、スポーツカーへの搭載が期待されます。ハイブリッド・スポーツカーのCR-Zは、2010年までに市場へ投入される見通しです。

メディアは「プリウスvsインサイト」を煽り過ぎ、メーカーもお互いを意識し過ぎでしょう。
プリウス・ユーザーの私は、インサイトの登場によってハイブリッドカーの世界が広がることを歓迎します。
インサイトは魅力的ですが、6年経っても最新モデルと互角に勝負できる現行プリウスの商品力も驚異的です。

平成21年度予算の年度内成立が確実となり、4月以降に低燃費・低公害車を購入する方は、取得税と重量税の減免が受けられます(すでに購入された方も、車検時に重量税が減免されます)。
日本の自動車産業に景気回復は訪れるのか、大いに注目しましょう。

(2月26日読了)

【不純文學交遊録・過去記事】
景気回復の救世主?(前編)
【3代目】新型プリウス発表
「トヨタショック」は超えられるか
イニシャルD
ハイブリッドは世界を制すか
未来予想図


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 00:38| Comment(6) | TrackBack(2) | 科学技術交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ボクのハリハイはついこのあいだ車検でしたので、
重量税割引きは次回の車検へ持ち越しとなりました。
レクサスにハリハイと同車格のタイプが出ましたが
個人的にデザインはまだまだハリハイの方が良いです、
ハリハイとの付き合いはまだまだ続くと思います。

ボクはインサイトのシステムはよく知りませんが、
トヨタのハイブリッドは、停車中にエンジンが切れて
アイドリングしないだけでも環境には良いでしょうし、
初めて同乗する人は皆停車時の車内の静かさに感動してくれます。

自動車業界も、若者の自動車離れや、石油価格高騰の後の
この不況ですから買い控えが常態化し、たいへんですね。
そんななかホンダは、このご時世をよく分析して、
価格を抑えて環境への配慮と燃費の良さを謳うという、
「良い車」というより、「売れる車」を作ったな。
というのがボクの感想です。
Posted by 幸玉 at 2009年03月03日 00:30
圧倒的な高性能や、飛び道具的な最新技術は備えていないものの、時流に合ったクルマ…インサイトには、初代シティや初代オデッセイに通じるものがあると思います。

日刊工業新聞によれば、ホンダは既存車種のシビック、フィット、アコード、CR-Vにハイブリッドを展開するそうです。
同紙には、他にも面白そうな記事がありました。
・二足歩行ロボット「アシモ」の技術を応用したVSA(車両挙動安定化システム)を次期シビックに搭載
・フィットより小さい1,000ccクラスの新型車向けにクリーンディーゼルエンジンを開発

ホンダの動向は、トヨタの戦略にも大きく影響を与えるでしょう。
ただ、ほとんど完成の域に達していた、次期NSXの発売が、中止になったのは非常に残念です。
Posted by 管理人 at 2009年03月04日 21:20
今年はドンドン景気は悪化すると思いますが、来年くらいから戻るのでは?と予測しています。
ただアメリカの大手の車会社は、もっと燃費のいい車を作るべきだと思っているし、電気自動車が普及すればいいなあ〜と思っています。

ところで最近、こちらの方のブログにコメントさせてもらいました。
車の記事がたくさんあります。

http://ishizumi01.blog28.fc2.com/

私がコメントしたのは、車とは関係ない記事なんですが・・・・。
Posted by おおくぼ at 2009年03月06日 04:50
こんばんは。
ハイブリッドカー、欲しいですね。
個人的にはプリウスのスタイルはNGです。
もう少しスタイルのバリエーションがあればいいと思います。
それとやはり価格ですね。
価格がもっと抑えられれば、買おうと思うかもしれません。
Posted by 宇治のおーちゃん at 2009年03月07日 21:02
日本の不況は、悪いニュースが大好きなマスコミと、混迷する国会が生み出している気がしてなりません。

中国が全人代で、大規模な景気対策を打ち出しました。
これでまた外需が期待できそうですが、ドーピングによる景気回復では、日本の経済構造に変化は起こりませんね…

ドイツでは、政府が古い車の買い替えに30万円の補助金を出したことで、2月の新車販売が前年比20%以上の大幅増加となりました。
4月から減税が始まる日本は、どうなるでしょうか…

アメリカでは少量生産とはいえ、高性能なEVスポーツカーが市販されていますから、日本が電気自動車で遅れをとらないか心配しています。
Posted by 管理人 at 2009年03月07日 22:29
宇治のおーちゃん様、いらっしゃいませ。

今後、ハイブリッドカーのバリエーションは増えます。
トヨタもホンダも、新たなハイブリッド専用車に加えて、既存車種にハイブリッド仕様を追加します。日産はFR用ハイブリッドを開発しているので、スカイラインあたりに採用する可能性あり。

ハイブリッド車とベース車の価格差を、燃料代で埋めることはなかなかできません。
エコ・イメージを求めて、高くてもハイブリッド車を購入する人はいるでしょう。
そうではなく、メカ的な興味から乗っている方もいると思います(私は後者です)。
単にクルマに掛かる出費を抑えるのが目的であれば、軽自動車の一番安いグレードを買うのが正解です。
Posted by 管理人 at 2009年03月07日 23:12
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