2009年10月11日

温暖化論議は冷静に(前編)

9月22日の国連気候変動サミットで、鳩山由紀夫首相は温室効果ガスを1990年比で25%削減することを宣言しました。
あらためて地球温暖化問題が大きく報道されていますが、そもそも地球温暖化の予測は、どのようになされているのでしょうか。



地球温暖化の予測は「正しい」か?
江守正多 著

もしも大気がなかったら、地球の表面温度は−19℃です。
大気に含まれる温室効果ガス(水蒸気、二酸化炭素、オゾン、メタン、亜酸化窒素など)によって、地球の平均地表気温は、およそ14℃に保たれています。
私たちが快適に過ごせるのは、温室効果のおかげです。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第四次評価報告書によると、地球の地表気温は過去100年で0.7℃ほど上昇したとされています。
大気中の二酸化炭素は、過去200年で280PPMから380PPMへと急激に増加しています。これが人類の文明活動のせいなのは間違いありません。
温室効果ガスが増加すると、対流圏の気温上昇とセットで成層圏の気温は下がります。成層圏の気温低下は、20世紀後半に実際に観測されており、太陽活動など他の要因で気温上昇が起こった場合には、成層圏の気温低下は説明できません。
地球の温度を決めるのは温室効果ガスだけではありませんが、人為的な二酸化炭素の増加で、地球の気温は0.数℃上昇したと考えられています。

IPCCの温暖化予測は、コンピュータ・シミュレーションに基づいています。
コンピュータで作られたもうひとつの地球を、気候モデルと呼びます。気候モデルに与えられるのは、地球はどのような惑星かを決める基本的な条件のみで、現実のデータを事細かに入力しているわけではありません。それでもコンピュータのなかの地球は、熱帯は暑く、極地は寒くなります。
気候モデルのパラメタ化は、半分は理論、半分は経験です。かといって物理の法則に従う以上、研究者が好きなように変えられるものでもありません。
気候モデルは1940年代のピークを再現できていませんでしたが、最近になって観測データの方に問題があるとわかってきました。気候モデルがいくらでも細工できるような代物であれば、観測データに合うよう研究者は細工していたでしょう。
気候モデルは完全ではありませんが、イカサマでもないのです。

気候モデルでは、将来の自然要因の変化は予測できないので、太陽活動は一定、火山の噴火は一切起こらないという単純な仮定をしています。
太陽活動の変化が考慮されないのは、気候モデルの重大な弱点だと私は思いますが…

(つづく)


ラベル:地球温暖化
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然科学交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。