2009年12月18日

エコカーはエコか?(後編)

本書の主張には概ね同意しますが、ひとつだけ難点を…



ハイブリッドカーは本当にエコなのか?
両角岳彦 著

両角氏はプリウスについて「ハイブリッドシステム側の論理」に合わせて運転すると燃費が良いが、自然な感覚で運転すると燃費が悪くなるとして、批判しています。要するに、欧州車と比べてフィーリングが不自然であり、走りの質感が低いと。
これには異論があります。
プリウスユーザーは、ハイブリッドシステムのスイートスポットを探すことに運転の楽しさを見出しています。クルマの癖を見つけて最大限の性能を引き出す、これはまさしくスポーツドライビングです。
クルマの自然な運転感覚なんて、人類の長い歴史の、ここ数十年で身に付いたものです。プリウスには従来型のクルマとは異なる、ハイブリッド車なりのドライビングプレジャーがあると思います。

走りは、クルマの最も重要な要素です。そして欧州車の走りや、環境・安全に対する意識の高さを、まだまだ日本車は多く学ぶべきでしょう。
しかし速く走ることだけが、クルマの楽しみではありません。そして大多数の自動車ユーザーにとっては、走行性能よりも、使い勝手の良さや故障しないことの方がはるかに重要です。
ハンドリングやサーキットのラップタイムでクルマの優劣を論じてきた、オタクな自動車ジャーナリズムが、かえってクルマの楽しみ方を偏狭にして、クルマ離れを加速させたのではないでしょうか。

本書が指摘するように、ハイブリッド車は生産・廃棄時に多くのエネルギーを消費するため、ライフサイクル全体での環境負荷が、従来車よりも大きく改善されているとは言えません。カタログ表記通りの燃費性能が発揮できないことも事実です(これはハイブリッド車に限りませんが)。
私がプリウスに乗っているのは、エコカーだからではありません。メカニズムやデザインに興味をもったからです。もちろん、クルマは燃費が良いに越したことはありませんが。

3代目プリウスとの交遊を始めて、半年が経ちました。
ストップ&ゴーを繰り返す市街地での燃費は、確かにカタログ表記に遠く及びませんが、それでも20km/lを超えます。郊外では、カタログ燃費を超えることも可能です。高速燃費も20km/lを超えます。
先日、冬タイヤに交換しましたが、スタッドレスタイヤとホイールは、前々保有車から流用しています。タイヤを買い換えなくてもいいのが、私にとってなにより一番のエコです。

(12月7日読了)


【追記】
プリウスをベースにしたハイブリッドワゴンには、2列シートと3列シートがあります。日本国内は両方、北米・アジアは2列シート、欧州は3列シートが投入されるようです。
日刊工業新聞12月12日

来年1月の北米自動車ショー(デトロイトショー)に、トヨタは新たなハイブリッド・コンセプトカーを出展。噂の、ヴィッツクラスのハイブリッド専用車でしょうか?
Toyota Releases Dedicated Hybrid Concept Teasers

ホンダのハイブリッドスポーツカー、CR-Zのスペックも判明しました。
気になっていたナンバープレートの取り付け位置は、フロントグリル内部に。屋根にはフカヒレ(シャークフィンアンテナ)が付いています。
Leaked: Official Japanese Brochure for CR-Z!

【不純文學交遊録・過去記事】
エコカーはエコか?(前編)
新型プリウスと交遊開始
新型プリウス不純化計画Vol.1
新型プリウス不純化計画Vol.2
新型プリウス不純化計画Vol.3


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学技術交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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