2010年01月12日

これがバブルだ!

現在、日本経済はデフレ状況にある…政府は昨年11月の月例経済報告で「デフレ宣言」をしました。
内閣府 月例経済報告(PDF) 平成21年11月20日

不況でモノが売れなくなる⇒値段を下げる⇒売上が減少する⇒賃金を引き下げる⇒さらにモノが売れなくなる⇒また値段を下げる…この繰り返しがデフレスパイラルです。
資本主義は成長し続けることで成り立っており、緩やかなインフレは望ましい状態だと考えられています。しかし、インフレになって良いことはひとつもないと断言するのが、経済学者で個人投資家でもある小幡績です。
小幡績 日銀は日本経済を救えるか?(PDF)

小幡績といえば、資本主義とはネズミ講であると看破した『すべての経済はバブルに通じる』の著者です。冒頭であまりに明快に書いてあるので、それだけで得心してしまったのですが、この機会に最後まで読みました。



すべての経済はバブルに通じる

世界金融危機の発端となった、サブプライムローンの崩壊。その仕組みについては過去に交遊した書物にも書かれているので、ここでは述べません。
証券化によって流動性が高まったサブプライムローン債権は、多くの投資家を集める商品となりました。
サブプライムローンに実体があるかどうかは、本質的な問題ではありません。投資家にとって最大のリスクは、住宅ローンが債務不履行になることではなく、債権が売りたいときに売れなくなる(流動性が低下する)ことです。要は何であれ、買ったときよりも高く売れれば良いのです。
怪しげな商品だからといって、利益を出している最中にゲームから降りてしまっては、投資ファンドはライバルよりも多くの利回りを得ることができません。バブルが崩壊する寸前まで、ファンドマネージャーはゲームから降りることができないのです。
バブルだと分かっていても止められない。むしろバブルだからこそ乗り遅れまいと投資する。これがバブルの本質です。

サブプライムローンの影響が少なかった日本で、なぜ最も株価が暴落したのか。これについても本書は明快に答えています。
円キャリー取引という言葉をご存知でしょうか。ゼロ金利の日本で資金を安く調達し、高金利の通貨で運用したり、その他のリスク資産に投資することです。実際に円キャリー取引が行われていたかどうかよりも、多くの投資家が円キャリー取引があると信じていたことが重要です。
サブプライムショックで、世界中のリスク資産から投資の引き揚げが始まりました。投資家は円での借り入れを返済するために円を買い戻し、円高が一気に進行します。円高になると、日本経済は輸出依存度が高い(と思われている)ため、株式相場は下落するのです。
また、日本市場は外国人投資家の後追いばかりで、仕掛ける側の投資家からは格好のターゲットにされているとも指摘しています。

資本主義の正体を暴く痛快な一冊。ハッキリ言って、面白すぎます!

(1月11日読了)★★★★★

【不純文學交遊録・過去記事】
それでもバブルは繰り返す


私は経済というよりも、人類の文明そのものがバブル(人類の妄想)だと思っているので、そういう観点の思想書だとさらに楽しめます。
ジョルジュ・バタイユや栗本慎一郎の影響でしょうね(笑)


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 21:01| Comment(50) | TrackBack(0) | 政治・経済交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小幡さんの最近の発言には同意できない場合が多いのですが、この本は優れた分析だと思います。

小幡さんの本では、『ネット株の心理学』(MYCOM新書)もいいです。
経済学とは、心理学であることを実証した本です。

未読ですが、最近、宗教学者の島田裕巳さんと共著を出しています。
Posted by おおくぼ at 2010年01月13日 16:53
小幡績さんは、資本主義が心理ゲームであることを、明快に解き明かしていますね。

最近の小幡さんの「インフレになっても、いいことはひとつもない」発言は、やはりおおくぼ様のお気に召さないようで…
Posted by 管理人 at 2010年01月13日 21:03
小幡さんの主張は、現在の日本状況は、経済学史上始めての初のモデルだそうです。
だから、既存の分析方法では、日本が陥っている危機が理解できないそうです。

私が好きなリフレ派は、昭和恐慌と現在のデフレを重ねています。

でも、池田(信夫)&小幡よると、それは勘違いだそうです。
Posted by おおくぼ at 2010年01月14日 20:04
Posted by おおくぼ at 2010年01月15日 11:16
デフレは不況の結果であって原因ではない、だからデフレ対策に効果はない…確かに理屈は通っています。日本経済を強くするには、金融政策や財政出動ではなく、規制緩和で日本の潜在成長率を高めることです。
ただ、体力の弱りきった病人に大きな外科手術を施すには、栄養剤を投与した方が良いでしょう。カラ元気を出すには、政府紙幣のような非正統的な奇策も有りかもしれません。理屈よりも、実際に心理的な効果のあることが重要ですから。

経済学は心理学であり、円高で日本株が下落するのも「円高=悪」という思い込みではないでしょうか。
食糧や原材料を輸入に頼る日本にとって、財政不安から国債が下落してインフレになる円安は、円高以上に危険だと思います。
Posted by 管理人 at 2010年01月18日 14:36
デフレが、より酷いデフレの原因になっているのです。
これをデフレ・スパイラルと呼びます。
その対策として、インフレ・ターゲット政策や円安誘導政策があるのです。

国際的な価格競争で、有利に立つことが大事なのです。

円高の場合は、国内の人件費が国際的に見て高く評価されるので、価格競争対策として、給料が減らされたり、解雇につながるのです。



私は国債の下落の心配はしてませんが、対策としては、日銀が買えば良いだけのことです。
日本国債の多くは、国内の銀行が所有しています。
国債が現金に変われば、銀行は金余り状態になります。
Posted by おおくぼ at 2010年01月18日 17:47
>デフレが、より酷いデフレの原因になっているのです。

おっしゃる通りです。
「デフレは不況の結果であって、原因ではない」とする主張は理解できますが、デフレスパイラルはどこかで止めなくてはなりません。

>私は国債の下落の心配はしてませんが

日銀が紙幣を刷って国債を買えば、現金が増えて国債の残高は減ります。
それで多少のインフレになっても、国債の残高そのものが減れば大丈夫だということでしょうか。
多少のインフレで収まれば良いですが、ハイパーインフレにならないのか、私は心配です。

>銀行は金余り状態になります

銀行が金余りになっても、どこかに投資先がなくては効果がありません。例えば、ホリエモンのような「野蛮なフロンティア精神」をもった起業家が出てくるとか。ライブドア事件の傷は深いですね。
もちろん、円安になって輸出が増えれば、設備投資は増えるでしょう。
Posted by 管理人 at 2010年01月18日 19:06
>多少のインフレで収まれば良いですが、ハイパーインフレにならないのか、私は心配です。

ハイパーインフレとは、政府の信頼が無くなることです。
株で言えば、今回の日航のような状態です。
国債を日銀が買っても、日本政府の信頼は上がることがあっても、下がることはありません。
アメリカでは、リーマン・ショックの後、金融界のジャンク債を大量購入しました。
そのおかげで、金融危機は緩和したのです。

>銀行が金余りになっても、どこかに投資先がなくては効果がありません。

円安もそうですが、インフレも同じように、設備投資促進の効果があります。
また公共事業に投資するという方法もあります。



今書店に置いてある月刊誌『Voice』2月号では、宮崎哲弥や飯田泰之他の「日本経済・こうすれば立ち直る」という討論会が掲載されています。
とても、参考になる内容です。
Posted by おおくぼ at 2010年01月19日 00:37
>ハイパーインフレとは、政府の信頼が無くなることです。

日銀が国債を引き受けるのは、政府が債務を返済しないのと同じことであり、政府の信頼が低下します。
借金をしても、紙幣を刷って踏み倒す政府の信頼度やいかに。
果たして、望ましいインフレ率で収まる保証はあるのでしょうか?

>インフレも同じように、設備投資促進の効果があります

インフレ状況下では現金よりも現物資産が有利ですし、実質的な借り入れも目減りします。亀井静香金融・郵政改革担当大臣が主張するモラトリアムなんてしなくても、インフレになれば借金は減りますね。
しかし実際には、市場の需要増が見込めなければ、企業は設備投資を控えます。将来に不安があっては、国民の消費は増えないでしょう。
日本が金余りなっても、円キャリー取引の原資になるだけで、再びどこかでバブルを起こして、世界経済を混乱に陥れるかもしれません。

私は小幡さんのように、インフレに良い面がないとは思いません。
資本主義は利潤を追求する以上、それ自体がバブルであり、経済は常に緩やかなインフレであるべきです。
ただ、日銀が国債を買っても政府の信頼度が上がるなんて、とても思えないのです。
Posted by 管理人 at 2010年01月19日 22:34
>日銀が国債を引き受けるのは、政府が債務を返済しないのと同じことであり、政府の信頼が低下します。

これは魔法なのです。
お金とは狸の葉っぱなのです。

現在問題になっているのは、

1 国債と地方債の残高が多すぎること。

2 銀行の自己資本率が低いこと

・・・です。
日銀が、国債や地方債を引き受ければ、1と2の問題が緩和するのです。



>将来に不安があっては、国民の消費は増えないでしょう。

まず、生活の苦しい人達に金を配るべきでしょう。

>実際には、市場の需要増が見込めなければ

羽田空港のハブ化もそうですが、流通の増加につながるところに投資すべきです。
またエコロジー・ブームですので、海外にも売れるエコ商品の開発に投資するのもいいでしょう。

国が、景気の呼び水になるような所に、積極的に投資することが大事です。
Posted by おおくぼ at 2010年01月20日 21:02
政府の不況対策と関係ないですが・・・

池田(信夫)さんの自費出版論は、面白かったです。

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51347634.html

これは、「なるほど」と思いました。
Posted by おおくぼ at 2010年01月20日 21:14
経済学は心理学なので、物理学のような確実な方法はありません。

でも、百年に一度の危機なのですから、座して待っててはいけないのです。
Posted by おおくぼ at 2010年01月21日 00:31
お金は魔法です。日銀がお札を刷れば、あら不思議。借金はなくなります。
しかし「タヌキめ、そんなのイカサマだ」と叫ぶ者が現れて、円や国債が暴落したら…
もちろん、経済現象に物理学の法則のような確実性はないので、やってみなければわかりません。

サブプライム・ショックは「百年に一度の危機」と騒がれましたが、世界経済は落ち着きを取り戻しています。
(GMの破綻は、百年に一度の出来事でしょうが)
しかし日本経済は百年に一度、もしかしたら天地開闢以来の危機かもしれません。
(巨額の財政赤字、政治不信、年金・医療制度への不安、人口減少による市場縮小、中華人民共和国など新興国の台頭…)
おっしゃるとおり、無策はいけません。
政府がなにか仕掛けることが、市場へのメッセージとなります。
市場の活性化、財政の健全化のために、やるべきことは多くあります。
例えば、消費税を10%に引き上げるのと、負の所得税導入、暫定税率の廃止をセットにするとか。
Posted by 管理人 at 2010年01月21日 22:11
>しかし「タヌキめ、そんなのイカサマだ」と叫ぶ者が現れて、円や国債が暴落したら…

ドル、人民元、ポンド、ユーロ・・・
世界中どの貨幣も同じです。
特にドルは、海外に多く出回っています。
昔、兌換銀行券時代に、フランスのドゴール大統領が、ドルを全部金に変えて欲しいと言って大騒ぎになったことがあります。

>世界経済は落ち着きを取り戻しています。

小幡先生の説では、まだ第一幕だそうです。
だから、今は第二幕までの小休止かもしれません。

>例えば、消費税を10%に引き上げるのと、負の所得税導入、暫定税率の廃止をセットにするとか。

消費税を上げるのは、反対です。
むしろ下げるべきだと思います。

前のコメントで紹介した飯田泰之さんの本には、いろんな不況対策が提案されています。
Posted by おおくぼ at 2010年01月21日 22:31
もちろん、税率よりも税の捕捉率を上げるべきです。
1年間消費税を停止し、その後は毎年1%ずつ、10%になるまで消費税を上げ続けて、駆け込み需要を起こすという景気対策もありますが…

おおくぼ様は、所得税を上げるべきとのお考えですか?
それとも、増税なき財政再建が可能とのお考えですか?
まさか日銀が国債を全額買い取って、借金をゼロにするとか…
Posted by 管理人 at 2010年01月21日 23:55
私は、リフレ派の意見に賛成なので、特別な意見はないのですが・・・。

まず、国債を発行して、日銀が買取り、国が投資すべきでしょう。
埋蔵金も全部使うべきです。

具体的な内容は、前のコメントで紹介した『VOICE』の討論会で検討されています。


>所得税を上げるべきとのお考えですか?

これは、所得が1千万円以上の人は、上げるべきです。
あるいは、所得が1千万円以上の人の減税を廃止すべきです。

『脱貧困の経済学』の89ページ〜に詳しく書いてあります。

飯田先生は『脱貧困の経済学』で、相続税100%を提案しています。
詳しくは読んで下さい。
痛快な本です!!!

Posted by おおくぼ at 2010年01月22日 00:45
引用

>消費税は貧乏なほど負担が大きいので、本来なら僕はもっと下げるべきだと思っています。
理想論としてはなくていいと思っている。
『脱貧困の経済学』235ページ
Posted by おおくぼ at 2010年01月22日 00:50
消費税は、低所得者には逆進税になるので、負の所得税とセットにすべきです。シンプルかつ補足率の高い税制が理想ですね。

リフレ派に対し、政府・日銀が「○年間、○%のインフレを目指す」と宣言しても、インフレは起こせないとの批判があります。
では、約700兆円ある国債を毎年70兆円ずつ日銀が買い取って、10年でゼロにするのはどうでしょう。もしかしたら、持続的なインフレを起こせるかも…
一度に全額買い取ったら、間違いなくハイパーインフレでしょう(笑)
Posted by 管理人 at 2010年01月22日 21:38
>リフレ派に対し、政府・日銀が「○年間、○%のインフレを目指す」と宣言しても、インフレは起こせないとの批判があります。

信頼の問題です。
オレオレ詐欺にひっかかる人がいる反面、政府や中央銀行に対し、不信な人が多いのです。
Posted by おおくぼ at 2010年01月24日 08:31
>政府や中央銀行に対し、不信な人が多いのです。

それなのに、なぜ「日本政府には信頼があるから、日銀が国債を買い取ってもハイパーインフレは起こらない」と言えるのでしょうか?
…ツッコミばかりですみません。
べつにリフレ派いじめをしたいわけではありません。
私は小幡さんと違って、デフレは資本主義の最大の敵だと思っています。
90年代のバブル崩壊・不良債権危機のときは、インフレターゲットを強く主張していました。
ただ、リフレ派に対しても、反リフレ派に対しても、ちょっとした疑問を口にすることで理解が深まると思いますので。
Posted by 管理人 at 2010年01月24日 16:35
>それなのに、なぜ「日本政府には信頼があるから、日銀が国債を買い取ってもハイパーインフレは起こらない」と言えるのでしょうか?

円高だからです。

また日本国債とは、護送船団方式の名残なのです。
日銀の命令で、普通の銀行がムリヤリ買わされ、自由に売ることのできない不良資産なのです。
アメリカ国債と比較すれば、その特殊性は明快です。

インタゲは、一般的な日本国民が対象です(日本で活動する外国企業も含まれます)。
国債の客とは対象が違うのです。

>私は小幡さんと違って、デフレは資本主義の最大の敵だと思っています。

小幡さんもデフレ・スパイラルは深刻な危機だと考えています。
けれど、打つ手がないという悲観主義者なのです。
小幡さんによれば、日本経済は、もうとっくに死んでいるんだそうです。



最近、こんな本を読んでいます。

http://www.amazon.co.jp/デフレと円高の何が「悪」か-光文社新書-上念司/dp/4334035434
Posted by おおくぼ at 2010年01月24日 18:55
日本政府に信頼があるから円高なのか。
円高と国内銀行が買い支える国債が、日本政府の信頼を担保しているのか。
どちらでしょう。どちらでもあるし、どちらでもいいのかもしれませんが。

小幡さんは「日本経済、お前は既に死んでいる」説ですね。
たとえそうだとしても、座して待つのは反対です。

インフレ⇒デノミ⇒新円発行となったら、ぜひとも壱万円札の肖像は、資本主義の先覚者である田沼意次に!
その前に、預金を外貨に換えないと…(笑)
Posted by 管理人 at 2010年01月25日 14:32
飯田泰之さんは、『歴史が教えるマネーの理論』という本で、田沼意次を高く評価しています。



円は、リーマン・ショックとドバイ・ショックの二回のショックで大量に買われました。
通貨の中では、安全だと信じられているからです。
理由を一つに絞ることはできないし、総合的な判断だと思います。
ただ、円が他の通貨よりも信頼が高いということがわかるのです。

小幡さんから見れば、世界は日本国政府に騙されているということになるかもしれません。
Posted by おおくぼ at 2010年01月25日 16:39
リフレ派は、昭和恐慌が好きなのです。

だから、リフレ派で投票すると、田沼意次よりも高橋是清の方が選ばれる可能性が高いです。
Posted by おおくぼ at 2010年01月25日 16:42
高橋是清は一度、お札の肖像になっていますね(五拾円札)。
お札の肖像を誰にするかに、日本国の目指す国柄が表れます。
田沼意次は、資本主義国家の最高額紙幣に最もふさわしいと思います。
五千円札には日本国の基盤を築いた持統天皇、千円札には貿易立国を目指した平清盛なんていうのはどうでしょう。
Posted by 管理人 at 2010年01月25日 18:45
お札の肖像がどういう基準で選ばれるのかはよくわかりません。
坂本龍馬や直江兼続は何故選ばれないのか(笑)。

でも田沼意次は賛成です。
負のイメージのある偉人を肖像にするといいと思います。
最近、日本仏教史の本を読んでいるので、道鏡や蓮如や天海もいいと思います。

神話だと須佐之男とか大国主之命などがいいですね。
戦国武将だと明智光秀もいいかもしれません。
権力者だと、明石散人さんが一番好きな足利義教がいいですね。
Posted by おおくぼ at 2010年01月26日 21:32
戦前にお札の肖像になった和気清麻呂は、道鏡の皇位簒奪を阻止した忠臣だからという理由でしょう。
大国主、神功皇后、竹内宿禰など神話・伝説上の人物も、戦前にお札の肖像になっています。明治政府のお抱え絵師・キヨソネが描いた神功皇后は、西洋風の貴婦人です。
歴代最多出演の聖徳太子には架空説が出て、復活は厳しそう?

鳩山内閣の「大盤振る舞い予算」のおかげか、日本国債の格付けが引き下げられるようです。今後、円安に向かうのかどうか気になります。
Posted by 管理人 at 2010年01月28日 22:01
推古天皇も架空説があるみたいですが、お札の肖像になっていいかもしれません。

ところで池田(信夫)さんが、リフレ派批判の記事を書いていました。

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51367444.html

日銀の歴史から見ると、植田さんの名前が出てたのが気になりました。
Posted by おおくぼ at 2010年01月31日 17:16
私も日銀総裁がインフレ目標を宣言したところで、インフレは起こせないと思います。
コメントにあるように、国民に給付金をバラ撒くか、日銀が紙幣を刷って国債を買い取れば、インフレになるでしょう。

インフレを起こすには、やはり日銀が毎年70兆円ずつ国債を買い取って、10年でゼロにするとか…(笑)
インフレになっても、結果として政府の債務がなくなれば、円は信頼回復?
Posted by 管理人 at 2010年01月31日 21:50
円の信頼が高いので、円高なのです。

財源不足を解決するために国債を発行し、日銀が買い取るのです。
そして貧困層に配ったり、乗数効果が高いと思われる分野に投資をすればいいのです。



円の流通量を増やせば、円安になります。
円安の効果は、インフレの効果と同じです。



バカの壁は論理では崩せない。
経済学は心理学だから、当たり前だと思うんだけど・・・。
池田先生には、天動説対地動説と思っているのが驚きでした。
Posted by おおくぼ at 2010年02月01日 19:33
私は「円に信頼がない」とは書いていません。
仮に、日銀が国債を買い取るという魔法を使って、インフレ⇒円の信頼低下となった場合でも、結果として政府債務が減るならば、ハイパーインフレには至らずに円は信頼回復するのかもしれない…と書いたのです。
言い方を変えると、おおくぼ様(あるいはリフレ派)が「日銀が国債を買い取ってもハイパーインフレにはならない」とする根拠は、結果として政府の債務が減るからだと私は考えるのですが、違いますか?
日本の国債はほとんどが内債だからいいですが、外貨建ての国ではインフレになっても実質的な返済額は変わらないので不可能です。

インフレを起こして円安にするのは、結局は通貨ダンピングですね。
Posted by 管理人 at 2010年02月02日 21:41
>私は「円に信頼がない」とは書いていません。
仮に、日銀が国債を買い取るという魔法を使って、インフレ⇒円の信頼低下となった場合でも、結果として政府債務が減るならば、ハイパーインフレには至らずに円は信頼回復するのかもしれない…と書いたのです。

円の信頼がアップする → 円高
円の信頼がダウンする → 円安

・・・と考えます。

そしてハイパー・インフレ → 円の価値がゼロになる。

株価と同じ評価方法です。

>「日銀が国債を買い取ってもハイパーインフレにはならない」とする根拠は、結果として政府の債務が減るからだと私は考えるのですが、違いますか?

そうです。
魔法なのです。
江戸時代のように米や金のような実物を貨幣にすると、無理なのです。
ハイパー・インフレの恐れは、国の信用がなくなることです。

>インフレを起こすには、やはり日銀が毎年70兆円ずつ国債を買い取って、10年でゼロにするとか…(笑)

国債が少なくなれば、ハイパーインフレの心配は減ります。
けれど日本国債は、内債であることと、利子が小さいことが問題です。
日本国債は、投資材料としては魅力の少ない商品なのです。
だから国債が少なくなっても、インフレになりにくいのです。
日本国債は、国際的にも特殊な国債なのです。

>日本の国債はほとんどが内債だからいいですが、外貨建ての国ではインフレになっても実質的な返済額は変わらないので不可能です。

そうではありません。
外貨建てでも、自国通貨を変動相場にしている国では、可能です。
自国通貨を発行せず、外貨を自国通貨にしている国は、不可能です。

また昔は、兌換銀行券だったら、自由に紙幣を発行できなかったのです。
世界恐慌の時は、兌換(金本位制)を停止したのです。

>インフレを起こして円安にするのは、結局は通貨ダンピングですね。

インフレを起こすのは、円安にするためではなく、景気を良くするためです。
インフレの結果、円安になっても、それはそれで問題ないと思います。

Posted by おおくぼ at 2010年02月02日 22:09
くどい説明になりましたが、確認のためです。

リフレ派の考え方は、シンプルです。
それに対して、池田(信夫)さんの考え方はかなり複雑です。

リフレ派の考えはシンプル過ぎるので馬鹿にされやすいのです(笑)。
そんなに簡単な方法で経済が回復しないだろう・・・みたいな感じで。
FRBのバーナンキはリフレ派ですが、みんなから虐められています。
Posted by おおくぼ at 2010年02月02日 22:15
補足説明

日銀の国債の買取は・・・

1 以前発行した国債の買取

2 新規発行した国債の買取

1の場合は償還期限の長い国債を買取るのが効果的なのです。

2の場合は、国の財源が足りない時の裏技です。

日銀は建て前上は、政府から独立しているので、政府が日銀に強制するには面倒な手続きが必要です。

私は2を強行すべきだと思っています(100兆円ぐらい)。



関係ないですけど、池田さんの記事のコメント欄に、大山さんの新刊について言及する人がいますね。
話題の新刊みたいですけど。
Posted by おおくぼ at 2010年02月03日 14:15
池田信夫はリフレ派をバカにしていますが、まだ論理的な議論の対象になるとも書いていますね。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51363502.html

リフレ派の考え方はわかりますが、疑問は残ります。
日銀の国債買取は、政府の債務不履行と同じではないのか?
インフレになっても、国民の消費意欲は低いままではないのか?

日本の財政赤字は看過できない状況ですが、増税とインフレではどちらがマシか?
多少の増税では財政再建できないなら、日銀が国債を全額買い取ってリセットするのも良いかも…
Posted by 管理人 at 2010年02月08日 01:09
>日銀の国債買取は、政府の債務不履行と同じではないのか?
その通りですが、国会の承認があれば、特例として許されます。

http://www.boj.or.jp/oshiete/op/06104001.htm

また政府紙幣という手もあります。
これも自国通貨を発行できる国ならではの魔法なのです。
国が企業や個人と違うところが、そこなのです。
狡い思うかもしれませんが、特権なのです。
サッカーで言えば、キーパーだけ手が使えるようなものです。

>インフレになっても、国民の消費意欲は低いままではないのか?

これは比較の問題です。
インフレとデフレでは、どちらが消費意欲が低いかを考えればいいのです。
インフレは、貯金の価値は減るけど、借金の価値も減ります。
デフレは、その逆です。

日銀が、発行済の国債を買った場合(実際、毎年30兆円ぐらい買っています)は、インフレにはなりにくいです。
その理由は、発行済の国債の所有者の大半が、日本国内の銀行だからです。
デフレの場合、銀行から融資を受けたがる企業が少ないのです。
そうすると、日銀が発行済みの国債を買っても、日本国内の銀行の預金が増えるだけなのです。

逆にインフレになれば、未来に行くに従って、借金の元本と利息の価値が下がるので、理論上、銀行からの融資を欲しがる企業が増えます。

>多少の増税では財政再建できないなら、日銀が国債を全額買い取ってリセットするのも良いかも…

私は、日本の財政は安心だと信じているので、そんなことする必要はないと思います。
小幡さんのブログを読むと、日本は巨額の借金で崩壊するみたいな予測がよく出てきますが、杞憂だと思います。
Posted by おおくぼ at 2010年02月08日 11:28
池田さんがマルクス派を嫌う気持ちはわかりますが、マルクス派だから全部駄目ということはないと思います。
金子勝教授が、マルクス派かどうかは知りません。
本は何冊か読みましたが、セーフティ・ネットの構築を急務とする考えはいいと思います。

マルクス派の主張の特徴は、資本主義を嫌うことです。
でも、これはマルクス派だけではありません。
またマルクス派でも、柄谷行人や浅田彰のように、資本主義派もいます。
現代中国のようにマルクス派でありながら、急足な発展をしている国もあります。
Posted by おおくぼ at 2010年02月08日 11:38
日本の国債残高は600兆円を超えますが、対外純資産も200兆円以上あります。俗に埋蔵金と呼ばれる、特別会計や積立金もあります。
しかし、それらがすぐに全額換金できるわけではありませんし、一度使えば無くなってしまいますから、財政赤字フィクション派には賛同できません。

日本が対外債権や外貨準備を大量に円に換金すると、円買い=円高になって輸出に悪影響が出ます。
でも、それによって円が市場に出回れば、逆に円安になる可能性もあると思います。円高とデフレは、円の流通量が少ないことも影響しているのかもしれません。

私は、市場は徹底的に自由に、その代わりセーフティ・ネットは手厚くが理想です。
ライブドア・村上ファンド事件が、日本経済から自由と活力を奪ってしまったのではないか、マスコミは再検証して欲しいと思います。
『池田信夫BLOG』で書かれているように、鳩山首相は資本主義がお嫌いなんでしょうかね?
Posted by 管理人 at 2010年02月11日 00:00
>私は、市場は徹底的に自由に、その代わりセーフティ・ネットは手厚くが理想です。

私は監視社会に賛成です。
監視社会を嫌う人は多いですが、監視なき自由社会は危険です。
スポーツと同じで、審判の厳しいチェックの下での、自由社会には賛成です。

>ライブドア・村上ファンド事件が、日本経済から自由と活力を奪ってしまったのではないか、マスコミは再検証して欲しいと思います。

検察が不透明な権力になっていると思います。
法は明快であるべきなのに、後付になってきている気がします。

細野祐二さんの『司法に経済犯罪は裁けるか』は、本人が粉飾決算疑惑で逮捕された経験から、司法に疑問を投げかけた本です。



池田さんのコンテンツの記事は良かったです。

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51376379.html

鳩山さんは、私にはよくわかんないんですけど・・・。
司令塔である小沢さんの経済政策もよくわかんないし、民主党の経済政策もよくわかんないです。

高橋洋一さんは、民主党批判の本出していますけど。

池田さんが、アメリカのトヨタ事件についてどう考えているか知りたいです。
Posted by おおくぼ at 2010年02月14日 22:12
市場が公正・公平であるためには、もちろん監視が必要です。
リバタリアニズムとアナルコキャピタリズムは違います。

小沢氏のバラマキ派への転向には、裏切られました。実は『日本改造計画』は大蔵官僚の作文で、小沢氏自身は全く変わっていないそうですが。
http://agora-web.jp/archives/891468.html
小沢氏・鳩山氏の言う国連中心主義も意味不明。「秘書の責任は議員の責任」と言い続けてきたこの二人は、即刻議員辞職してもらいたいです。

アメリカのトヨタ叩きの背景については、面白い記事がありました。
http://response.jp/article/2010/02/10/136207.html
http://response.jp/article/2010/02/13/136333.html
Posted by 管理人 at 2010年02月15日 15:24
政治家のお金をチェックする第三者機関を作って毎月チェックするとかしないとダメなのではないでしょうか?
でも、日本は選挙に規制が多すぎます。
選挙期間は短いし、ネット規制も多いし。



ところで北朝鮮は、通貨政策の失敗で、異常なインフレだそうです。
餓死者が多数出ているというニュースも。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091202-OYT1T00160.htm

日銀も見習って欲しい。
Posted by おおくぼ at 2010年02月18日 10:15
日銀も見習って欲しいとは、もしかして…おおくぼ様は貨幣を全廃して、電子マネー化することを考えているとか。
電子マネーならばデノミを行うのは簡単ですし、タンス預金も全て市場に還流することができます。政治家のお金の流れも透明です。
国民の所持金は1円残らず、日銀のデータに一元化される…監視社会そのものですね。

すべてのお金の流れが透明になって、世の中から光と影・ハレとケのような二重構造がなくなったら、人間の精神はどうなるのか。
データが破損したらどうなるのか、という根本的な問題もあります。
SF小説のネタみたいになってきました(笑)
Posted by 管理人 at 2010年02月18日 21:13
SFは好きです。
日本でも、いろんな実験をして欲しいですね。

日銀は、責任を取るのが嫌なので、特別なことをしたがりません。

北朝鮮は、インフレで品不足なのに、インフレを起こす政策を断行したので、驚いています。 

社会主義国家は、配給制が基本で、その上で贅沢品の販売や闇マーケットで貨幣が使われるべきなのですが・・・・。
Posted by おおくぼ at 2010年02月19日 19:43
日本でも何か実験するなら、私は金利を上げてみてはどうかと思います。

紙幣を刷ってインフレになれば、投資や消費は回復するのか?
貨幣需要が無限大で投資意欲がなければ、いくら紙幣を刷っても無駄か?
リフレ派と反リフレ派の論争は「卵が先か、ニワトリが先か」のような気がします。
Posted by 管理人 at 2010年02月22日 01:36
リフレ派批判はいろいろありますが、

1 リフレ派の提案は効果がない

2 リフレ派の提案はハイパーインフレを起こす

3 リフレ派の提案は、金融バブルを起こすだけ

もっともな批判は1番だと思います。
経済政策は心理術であって、かならずしも上手くいくとは限りません。
にもかかわらず、私はリフレ派以外のいい政策を知りません。
もしリフレ派以外の政策で、いい政策があれば、その政策を使えばいいと思います。
ただ日本は、アメリカやユーロ圏よりも経済的に恵まれた条件にあると思うので、そのチャンスを有効に使うべきだと思います。

一番簡単なのは円安誘導です。
だから菅大臣は正しいのです。
でも90円代前半ではなく、1ドル120円〜150円でいいと思います。

Posted by おおくぼ at 2010年02月22日 20:19
日本の不況は、円安バブル崩壊による輸出産業の業績悪化が主因であるなら、確かに円安誘導はストレートな不況対策と言えます。
(世界金融危機において、日本はサブプライムローンの影響が少なく、相対的に安全な通貨として円が買われた)
ただ、円安誘導は為替ダンピングではないでしょうか…
Posted by 管理人 at 2010年02月24日 21:38
>ただ、円安誘導は為替ダンピングではないでしょうか…

為替操作は、自国通貨を持っている国は、どこでもやっていることなので、何故?為替ダンピングなのか、理由がわかりません
Posted by おおくぼ at 2010年02月25日 19:14
為替操作は、自前の通貨を持つ国の特権であるといえます。
ただ、政府が1ドル=150円へ誘導するのは、固定相場制への回帰であり、市場経済の否定ではありませんか。
Posted by 管理人 at 2010年02月28日 18:21
むしろ固定相場だったら、為替操作はできません。
昭和恐慌でも、金兌換制からの離脱で、不況を脱しました。

為替操作によって、日本経済が活発になれば、世界経済に貢献できます。
だから、市場経済の否定ではありません。
国際的な市場経済の否定は、鎖国です。

参考

『日本銀行は信用できるか』(講談社現代新書)
岩田規久男:著
Posted by おおくぼ at 2010年02月28日 19:56
円安で輸出が増えるのは良いことですし、日本経済の活性化は世界経済にとってもプラスです。
ただ、政府が為替相場へ過度に介入することは、貿易相手国から為替ダンピングであるとの反発を招かないか、懸念があります。

日本は食糧や原材料を輸入しているため、円高のメリットもあります。
輸出はGDPの1割に過ぎません。製造業は裾野が広いので、輸出の減少が日本経済に与える影響はそれ以上でしょうが、円高=悪という思い込みを打破する必要はあると思います。
Posted by 管理人 at 2010年02月28日 21:00
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