2010年03月21日

独裁者の本棚

読書は、人生に少なからぬ影響を与えます。
ドイツ第三帝国を率い、悪名高きホロコーストを引き起こしたアドルフ・ヒトラー。彼がどんな本を読んで、その思想を形成したのか。大いに興味が湧くところです。



ヒトラーの秘密図書館

ヒトラーは、学歴の低さに劣等感を抱いていました。政治家として恥ずかしくない知識を身に付けるべく、毎晩読書に励んでいたそうです。ヒトラーはまた、並外れた記憶力の持ち主だったと言います。
アメリカ議会図書館をはじめ、世界各地に眠るヒトラーの蔵書およそ1300冊。政治思想・反ユダヤ主義・軍事関連・オカルト科学など、彼の読書傾向は多岐に渡ります。そのなかには自動車王ヘンリー・フォードが書いた反ユダヤ主義本や、シルクロード探検家のスヴェン・ヘディンによるドイツ擁護論も含まれています。

ヒトラーを政治の世界へ導いたのは、国家社会主義運動の指導者で脚本家のディートリヒ・エッカートでした。ヒトラーに、反ユダヤ思想を刷り込んだ人物です。
エッカートは、ヒトラーの神秘性を高めるために写真撮影を禁止しました。また、政治家が女性の人気を得るには、独身でなければらないと考えていました。ヒトラーは生涯独身を貫き、エバ・ブラウンと正式に結婚したのは、二人が自殺する前日でした。

本書は単にヒトラーの蔵書を紹介するだけでなく、青年期から死に至るまでの、彼にまつわるエピソードを掘り下げています。
独裁者ヒトラーの素顔と、彼を生んだ当時の時代背景を読み解く一冊です。

(3月9日読了)★★★★★

【不純文學交遊録・過去記事】
アーリア人って、誰のこと?




現存するヒトラーの蔵書に、エドワード・ブルワー・リットンの『来るべき民族』は無かったのかな?


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・民俗交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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