2010年08月18日

究極のサイエンス

低温・高圧・強磁場という極限の世界。
魅力的な言葉の響きに惹かれて、講談社ブルーバックスの一冊を読んでみました。



物性物理という分野の予備知識がないと読み辛い、とても硬派な一冊。
しかし、読書家で知られる成毛眞も「理解できない専門用語が出てくるが問題ない」と書いているので、安心しました。科学の入門書というイメージが強いブルーバックスですが、本来は専門家が最先端の科学を手加減なしに紹介する本だったそうです。
成毛眞ブログ『極限の科学』
読者は内容をすべて理解できなくても、何かしらの科学のエッセンスを感じ取れれば良いわけですね。

つい、これはどんな製品に応用できるのかなと現世利益的なことばかり考えてしまうのですが、画期的な発明・発見は、役に立つかどうか判らない地道な基礎研究があってこそ。
文系読者が楽しめるのは、自然界のさまざまな分野における極限について述べた第1章の「極限序説」と、第終章の「宇宙の極限物性」。極限環境に棲息する生物とか、白色矮星やブラックホールの話題は、個人的に興味が尽きません。でも、ここは本書のメインではないんですよね。
たいへん素晴らしい本なのですが、私の理解が及ばず…

著者の伊達宗行は、強力な磁場を発生させる「伊達マグネット」の考案者。仙台市生まれということは、独眼竜・伊達政宗の血を引く方なのでしょうか。

(7月25日読了)★★★


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然科学交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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