2010年10月19日

偽善者になろう!



テレビ、新聞、インターネット…世の中は情報で溢れかえっています。しかし情報は、純粋に公平中立な立場から発信されているわけではありません。情報は人間が発信するものであり、そこには発信した人間の好みや人柄が反映されています。
かといって、いつも世の中を疑いの目で見ていたら疲れてしまいますね。

13歳からの反社会学

13歳からの反社会学

価格:1,470円(税込、送料別)



世の中には2種類のバカがいる…データしか見ないバカと、データを全く見ないバカ。『反社会学』シリーズでおなじみ、イタリア生まれで千葉県在住のパオロ・マッツアリーノさんが、バカにならないための世の中の見方を、中学生にもわかりやすく書いてくれました。
とりわけ本書は、図書館の使い方に力を入れています。わからないことがあればインターネットで検索して一発で答えが探せる時代ですが、いまの小中学生には是非とも本を読んで調べる面白さを知ってもらいたいですね。回り道をすることで、意外な知識が得られるわけですから。

バカは極論が大好きです。暴力的に環境保護や動物愛護を訴えるエコ強行派に、あらゆる環境問題は陰謀だというエコ否定派。自分が絶対に正しいという人が、一番のウソつきです。
オトナになることは中途半端に正しい現実と正面から向き合うことであり、就職することはどこかの利権に与することに他なりません。
中途半端な正義や気まぐれな善行であっても、どこかで誰かの役に立つなら、何もしないよりずっといい。マッツァリーノさんは言います。偽善者になれ、愛より偽善、論理より偽善。

第一章の「お金を拾って暮らせるか」は、考えもしてみなかったテーマだけに、非常に面白かったです。
欄外では、パオロさんの弟でフィレンツェ在住の家具職人・ジャンニさんが、本文を理解するのに役立つ情報を140文字以内でつぶやいています。

(10月13日読了)★★★★

【不純文学交遊録・過去記事】
衝(笑)撃、ふたたび!
衝(笑)撃の社会学


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 20:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・思想交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
データ分析と関係ないですが、『偽善入門 浮世をサバイバルする善悪マニュアル』小池龍之介:著という本があります。

善悪の極端な童話でイタリアの童話作家:イタロ・カルヴィーノの『まっぷたつの子爵』という作品があります。
Posted by おおくぼ at 2010年10月19日 21:14
パオロさんも、小池さんの本を紹介していました。

広島の平和公園の折り鶴が焼失したときに、2ちゃんねるで折り鶴の寄贈運動が起こりましたが、確かその時のキャッチフレーズが「しない善より、する偽善」でしたね。
Posted by 管理人 at 2010年10月20日 20:44
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